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『道浦TIME』

新・読書日記 2016_143

『ニュースで伝えられない日本の真相』(辛坊治郎、KADOKAWA:2016、9、28)

有料メルマガの内容をまとめたもの。週刊誌に連載しているものよりも過激な表現が多くて面白いけど、「品が無さすぎ」と、前回のメルマガをまとめた本のときには感じた(そう感想に書いたと思う)のだが、今回はその点が改善されて、品の無さは抑え気味。その分、内容に集中できて勉強になる。こういった感じなら金を出して買って読んでもいいかなと。表紙の写真が、落ち着いた感じでよかったです。

最初から読むより、面白そうなところから読めるのが良い。私は「契約女子アナ」の話から読みました。それと、「相模原の障害者19人が殺された事件」での「被害者の匿名問題」。難しい問題だけど、報道は原則「実名報道」であると。特に警察には、絶対に実名を発表させないとダメだという主張は、勉強になりました。ここ10年ほど(小泉政権以降)、「新自由主義」の浸透に伴い「障害者への差別的間隔」が広がっている気がします。フリーの長谷川豊アナの一件もその表れの一つ。本の中では「障碍者」という表記でしたが、これは出版社側のルールのようですね。

(☆5つ)


star5

(2016、9、29読了)

2016年10月27日 10:45 | コメント (0)