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『道浦TIME』

新・読書日記 2016_142

『怒り・下』(吉田修一、中央公論新社:2014、1、25)

読売新聞で2013年5月18日から10月19日まで連載されていた。新聞小説って、なんか読みにくいので当時は読んでいなかったが、単行本が出たときにタイトルに惹かれて上・下巻を一括購入したにも拘わらず読んでいなかった。映画化を機に、映画を観る前に読もうと。

(上巻の続き)結論、ちょっと明かしちゃいますが、結局これって、読み終わっても、問題が解決していないんです。スカッとしないんです。読んだことによって、自問自答するような、そんな小説なんです。上巻から下巻にかけては「ミステリー的な興味」が先行するけれども、最終的には「人間って何なんだ?」という疑問の提示なのかなあと思うのですね。「映画」は、まだ見ていません。見なきゃ。


star4

(2016、10、2読了)

2016年10月26日 20:44 | コメント (0)