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『道浦TIME』

新・ことば事情

6180「上校」

10月21日の「ミヤネ屋」で、中国の宇宙開発について紹介する際に(結局放送できませんでしたが)、「神舟11号」に乗り組んだ宇宙飛行士の一人の「軍隊での階級」で、

「上校」

というのが出て来ました。同じ宇宙飛行士の階級が「産経新聞」の記事を見ると、

「上佐」

とあったので、

「これは『大佐』の意味で『上佐』というのがあって、『上校』は間違いだろう」

と思って一応調べてみると、中国の軍隊の階級では、

「『上校』というものが『ある』」

とのことでした!階級は上から、

「将官」(上将・中将・少将)

「校官」(大校・上校・中校・少校)

「尉官」(上尉・中尉・少尉)

で、ここまでがいわゆる「将校」。その下に「下士官」として、

「一級~四級軍士長」、「一級~四級軍士」、「上士・中士・下士」、

さらにその下に「兵」として、

「上等兵・列兵」

とのことでした。国によって呼び名が微妙に違うんですね。産経新聞は、「上校」という「校官」の名前を、わかりやすいように同じ位の「佐官」である「上佐」としたのかもしれません。いっそのこと、

「大佐」

にしたほうがわかりやすいですが、「上校」の一つ上に、

「大校」

というのがありますので、「大佐」にはできなかったのでしょうか。

(2016、10、21)

2016年10月31日 22:40 | コメント (0)

新・ことば事情

6179「レガシー」

2020年東京五輪の会場建設費を巡って、小池東京都知事が就任以来、「見直し」を進め、IOCを巻き込んだ問題になっています。小池都知事は、

「アスリートファースト」「都民ファースト」

を掲げていますが、それ以外のスローガンとしては、

「復興五輪」「レガシ-」

などという言葉も上がっています。また、あんまり聞いたことのないカタカナの言葉としては、

「ワイズスペンディング」(賢い消費)

などという言葉も、小池都知事は好んで使っているようです。

この中の「レガシー」は「遺産」ということで、五輪が終った後も都民が使えるような施設という意味合いの用です。「レ」で始まる流行語としては、2年前の、

「レジェンド」

と雰囲気が似ているように思います。

そんな「レガシー」に注目していたら、こんな新聞の見出しが目に入りました。

「レガシーなどリコール」

もちろん、ここで言う「レガシー」は、

「富士重工の自動車の名前」

です。「レガシー」と言えば、まずそちらのイメージの方が、私などは強いぐらいです。

しかしそれで思ったのですが、たとえば長野冬季五輪も誘致・開催に成功したはいいけれど、その後の維持費などが県民の負担になっているとも聞きます。「レガシー」は「プラスばかりではないケースもあります。

「負のレガシー」

にならないようにすることも必要ではないでしょうか。オリンピックという「ハレ」の日は、たった「2週間」しかありませんが、その後の「ケ」の毎日は、長く長く続くのです。長野五輪が終わって、もう「18年」経つのです。

前野「東京五輪の記憶」は、「1964年」から50年以上続いています。「モノ」の「レガシー」だけでなく、

「記憶のレガシー」

ということも考えないといけないでしょうね。

(2016、10、21)

2016年10月31日 19:39 | コメント (0)

新・ことば事情

6178「『ゴミ箱』と『化粧水』のアクセント」

9月にニューヨークで起きた爆弾事件で、爆弾は「ゴミ箱」に仕掛けられていたとのこと。その「ゴミ箱」

のアクセントが、日本テレビのベテラン女性アナウンサーは、お昼のニュースで、

「ゴ/ミバ\コ」

「中高アクセント」でした。NHKの「午後7時のニュース」のベテラン男性アナウンサーは、

「ゴ/ミバコ」

「平板アクセント」でした。私は「中高アクセント」を支持したいのですが、ことし5月に18年ぶりに改定された『NHK日本語発音アクセント新辞典』を引くと、

(1)ゴ/ミバコ(平板アクセント)、(2)ゴ/ミバ\コ(中高アクセント)

の順番で載っていました。

また、10月15日にテレビで見たソフィーナのCMの、

「化粧水」

のアクセントが、「平板アクセント」で、

「ケ/ショースイ」

でした。これに関して私は「中高アクセント」の、

「ケ/ショ\ースイ」

だと思うのですが、先ほどの『NHK日本語発音アクセント新辞典』では、

(1)ケ/ショ\ースイ(中高アクセント)(2)ケ/ショースイ(平板アクセント)

の順番で載っていたので、ちょっとホッとしました。

この2つの言葉、前の『アクセント辞典』ではどうだったか?1998年に出た前の『NHK日本語アクセント辞典』を引いてみました。すると!「ゴミ箱」は、

(1)ゴ/ミバコ(平板アクセント)、(2)ゴ/ミ\バコ(中高アクセント)

(3)ゴ/ミバ\コ(中高アクセント)

と、「3つのアクセント」が載っていたのです!ということは、18年を経て、以前は「2番目」だった、

「『ミ』だけが高い『ゴ/ミ\バコ』」

は、放送の言葉のアクセントとしては、消えてしまったのだなあと感慨が。確かにそんなアクセントもあったなと思いました。

そして「化粧水」は、想像した通り、18年前は、

「ケ/ショ\ースイ」(中高アクセント)

だけでした。これも18年の内に「平板アクセント」が増えて来て、

「ケ/ショースイ」

が「2番目」に採用されたのでしょうね。CMでは、その「新しいほうのアクセント」が採用された。というのも、実際に「化粧水」を使う女性の間では、

「専門家アクセント」(=よくその言葉を使う人のアクセント)

「平板アクセントが主流」だからでしょうね。

(2016、10、18)

2016年10月31日 12:38 | コメント (0)

新・ことば事情

6177「かしこまり」

「シーチキン食堂」のコマーシャルを見ていたら、

「かしこまり」

という言葉が出て来ました。

「かしこまりました」

「ました」が省略されたのですね。

「毎度ありがとうございます」

という言葉の、

「がとうございます」

を省略された、

「毎度あり」

と同じ構図ですね。

それで思い出したのは、東京・浅草の和菓子屋さんを舞台にした漫画、

「あんどーなつ」

の中で、

「おかたじけ」

という言葉がよく出てきたんです。これは、

「忝(かたじけな)い」

「お」を付けて、「ない」を省略したのですね。

しかし、この「かしこまり」というのは、実際に使われているのかな?

グーグル検索では「かしこまり」で「134万件」も出て来たけど、これは「かしこまりました」も含まれているだろうし、よくわかりませんでした。

(2016、10、28)

2016年10月30日 12:37 | コメント (0)

新・ことば事情

6176「科学は・・・」

9月10日放送の読売テレビ『ウェークアップ・ぷらす』の音声のみを、入院中のベッドの上で聞いていたら、ゲスト出演のノーベル生理学・医学賞を受賞された、

山中伸弥教授が、

iPS細胞から、どうやって心臓や他の臓器にかえるんですか?」

と、辛坊治郎キャスターから質問を受けていました。それに対して山中教授は、

「それは、『発生学』という他の学問で、受精卵から心臓ができて脳ができて、という過程が明らかになっているので、それを利用させてもらう。科学は過去の学問の積み重ねですから」

と答えたのを聞いて、感銘を受けました。この、

「科学は、過去の学問の積み重ね」

という言葉です。新しい発見も、過去の学問の積み重ねの上に立っているんだなと。それはある意味、専門分野の垣根を越えて成立するのだなということが、よく分かったからです。「積み重ね」というのは、つまり「歴史」ですよね。

大変勉強になる一言でした。ありがとうございました。

(2016、10、18)

2016年10月29日 12:36 | コメント (0)

新・ことば事情

6175「グテーレスか?グテレスか?」

新しく国連事務総長に決まった、

「アントニオ・グテーレス」

氏の名字の表記が、

「グテーレス」「グテレス」

と「-」が入るかどうかで分かれています。

ネットで検索したところ(順不同)

*「グテーレス」=(新聞)朝日・毎日

         (放送)テレビ朝日・NHK・TBS・フジテレビ・日本テレビ:BBC・CNN

*「グテレス」= (新聞)産経・読売・日経・東京:時事・ロイター・AFP

         (放送)テレビ東京

ということでしいた。

「テ」にアクセントがあるのをどう表記するかということだと思いますが、その昔「プーチン」「プチン」が「プーチン」に統一されたようになるのでしょうか?

という質問を、先日開かれた関西地区の用語懇談会でぶつけたところ、以下のような意見が出ました。

(スポニチ)国際サッカー連盟(FIFA)の新会長の名前も「インファンティノ」と「インファンティーノ」のように「伸ばす・伸ばさない」があるが・・・。

(共同通信)共同通信では「グテレス」と伸ばさない。現地の発音に近いほうに直していくことが多い。発音はあまり重視していないのが実情。

ということで、趨勢を見守るしかないのですかねえ・・・。

(2016、10、25)

2016年10月28日 18:26 | コメント (0)

新・読書日記 2016_147

『心が折れる職場』(見波利幸、日経プレミアムシリーズ:2016、7、8第1刷・2016・8、23第5刷)

反面教師として、そういう職場にならないように勉強しようと思って読みました。帯には、

「飲み会なし、雑談なしは危険信号」

とあります。その意味では、まあ、なんとかうちの職場は大丈夫かな。

最終章に「心が折れない職場とは?」とあるので、参考にします。

でもそもそも、「心が折れる」という表現は、嫌いなんですけどね。


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(2016、10、8読了)

2016年10月28日 10:50 | コメント (0)

新・読書日記 2016_146

『職業としての小説家』(村上春樹、新潮文庫:2016、10、1)

タイトルは、マックス・ウェーバーの『職魚としての学問』『職業としての政治』を、彷彿させますね。

ここ数年の恒例行事で、ことしも「ノーベル文学賞、受賞か?」と日本中の(?)期待をかけられた村上春樹だが、10月13日の当日、フタを開けたらなんと「ボブ・ディラン」という意表を衝いた発表及び、全く音沙汰のない本人という騒ぎの中で、村上春樹はあまり話題に上らなくなったのだが、ちょうど狙ったかのように10月1日にこの文庫本が出ました。(もちろん、タイミングを狙ったのでしょう。)発表までに読み切ろうと思ったが、読み切れませんでした。まるで講演会の口述筆記のような文体で、ある意味読みやすいのですが、12回に分けたテーマについて書かれています。

なぜ小説家になったのか、どのようにしてなったのか、など「自伝的要素」もふんだんに述べられて(書かれて)いますが、その「第三回」は、ズバリ「文学賞」について。「賞」で騒がれるのはイヤ!と率直に述べています。自分の読者の数は今現在、十分食べていけるだけいるので、「浮動票」を増やす賞はもう要らない、雑事が増えるから・・・というような感じに見受けられました。「上から目線」と言えば、そう言えるかもしれませんが、現に「上」の存在なんだし、「本人の率直な意見」なので、それに関してどうこうということは無いですね。

そして「第四回 オリジナリティーについて」の、音楽を引き合いに出して書いている中で、「ビートルズ」に次いでなんと「ボブ・ディラン」が出て来るのです!これは偶然?ノーベル文学賞とは、直接は関係ないですけど。興味深い一冊でした。


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(2016、10、21読了)

2016年10月27日 22:48 | コメント (0)

新・読書日記 2016_145

『宇宙兄弟29』(小山宙哉、講談社:2016、9、23)

「兄弟」で宇宙飛行士の「兄同士」のエディー&ムッタ。月面でスパコン「シャロン」の回収に行く途中での思わぬトラブル。ドキドキする。早くしないと太陽の黒点からの放射線があ!!


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(2016、10、1読了)

2016年10月27日 20:47 | コメント (0)

新・読書日記 2016_144

『終わった人』(内館牧子、講談社:2015、9、16第1刷・2016、8、17第13刷)

発売から1年で「13刷・11万部」とロングセラーの話題の本なので、読んでみました。

思っていたよりも面白かったです。

大会社で「役員」を目指し最後まで残ると思っていたら、40代でライバルに敗れて子会社への片道切符。そこで「定年延長」で残ることもできたが、「潔くない」ときっぱりと退職したものの、「もっと働きたい、認めてほしい」という思いが強くぶすぶすとくすぶっている主人公。夫の定年までは専業主婦ながら、美容師への夢に向かって着々と準部を重ねる妻。定年後、「仕事」以外の「いきがい」を探すが、自分にとっての「いきがい」は「仕事をすること」なのだ!と改めて気付き、幸運にも評価されて任された仕事の行方は・・・。

結構、ハラハラしながら読みました。


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(2016、9、25読了)

2016年10月27日 13:46 | コメント (0)

新・読書日記 2016_143

『ニュースで伝えられない日本の真相』(辛坊治郎、KADOKAWA:2016、9、28)

有料メルマガの内容をまとめたもの。週刊誌に連載しているものよりも過激な表現が多くて面白いけど、「品が無さすぎ」と、前回のメルマガをまとめた本のときには感じた(そう感想に書いたと思う)のだが、今回はその点が改善されて、品の無さは抑え気味。その分、内容に集中できて勉強になる。こういった感じなら金を出して買って読んでもいいかなと。表紙の写真が、落ち着いた感じでよかったです。

最初から読むより、面白そうなところから読めるのが良い。私は「契約女子アナ」の話から読みました。それと、「相模原の障害者19人が殺された事件」での「被害者の匿名問題」。難しい問題だけど、報道は原則「実名報道」であると。特に警察には、絶対に実名を発表させないとダメだという主張は、勉強になりました。ここ10年ほど(小泉政権以降)、「新自由主義」の浸透に伴い「障害者への差別的間隔」が広がっている気がします。フリーの長谷川豊アナの一件もその表れの一つ。本の中では「障碍者」という表記でしたが、これは出版社側のルールのようですね。

(☆5つ)


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(2016、9、29読了)

2016年10月27日 10:45 | コメント (0)

新・読書日記 2016_142

『怒り・下』(吉田修一、中央公論新社:2014、1、25)

読売新聞で2013年5月18日から10月19日まで連載されていた。新聞小説って、なんか読みにくいので当時は読んでいなかったが、単行本が出たときにタイトルに惹かれて上・下巻を一括購入したにも拘わらず読んでいなかった。映画化を機に、映画を観る前に読もうと。

(上巻の続き)結論、ちょっと明かしちゃいますが、結局これって、読み終わっても、問題が解決していないんです。スカッとしないんです。読んだことによって、自問自答するような、そんな小説なんです。上巻から下巻にかけては「ミステリー的な興味」が先行するけれども、最終的には「人間って何なんだ?」という疑問の提示なのかなあと思うのですね。「映画」は、まだ見ていません。見なきゃ。


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(2016、10、2読了)

2016年10月26日 20:44 | コメント (0)

新・読書日記 2016_141

『怒り・上』(吉田修一、中央公論新社:2014、1、15)

読売新聞で2013年5月18日から10月19日まで連載されていた。新聞小説って、なんか読みにくいので当時は読んでいなかったが、単行本が出たときにタイトルに惹かれて上・下巻を一括購入したにも拘わらず、読んでいなかった。映画化を機に、映画を観る前に読もうと。

物語は、実際に起きた殺人事件を彷彿させる。殺人事件を犯した後に、顔を整形して1年以上逃げ回った挙句に捕まった、あの事件だ。内容は直接は、似ていないのだが。

それにしても『悪人』といい吉田修一の作品は、なぜ犯罪(殺人)を犯して逃げる話が多いのか。多くないのかも知れないが、私が読むのはそんなのが多い。

もしかしたら、人間の「原罪」と、「生きる」ということは一種の「逃避行」というようなことを、作者は考えているのかもしれないな、と。

なんかね、読み終わった後に「宗教的な」感じがするんですよ「人間の罪」とか、そういったものを感じるんです。


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(2016、9、30読了)

2016年10月26日 18:42 | コメント (0)

新・読書日記 2016_140

『重版出来!8』(松田奈緒子、小学館:2016、9、4)

漫画です。他局のドラマの原作。もうドラマ終わったけど。1回しか見なかった。視聴率は悪かったが、評価は高かったようだ。お仕事マンガで主人公が女性というパターン、最近多いな。これも「女性の社会進出」ということを反映しているのかもしれないが。


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(2016、8、30読了)

2016年10月26日 16:29 | コメント (0)

新・読書日記 2016_139

『コンビニ人間』(村田紗耶香、文藝春秋:2016、7、30第1刷・2016、8、5第2刷)

第155回芥川賞受賞作。著者が実際にコンビニで働いているという意味では、ドキュメンタリー的な側面もあるかも。読んでみると「ああ、純文学」という感じでしたね。

「コンビニ」という身近な存在と「人間」をくっつけたタイトルが良いですね。

普通は「○○人間」というと、「マジメ人間」「仕事人間」のように、「その人の性格」を表す言葉が「人間」の前に付きます。そういう意味では「コンビニ」というものが、主人公の「性格」を表していると。

「コンビニ」は、もちろん「コンビニエンスストア」の略ですが、「スーパーマーケット」や「デパートメントストア」をフルネームで呼ぶ人がいない様に、「コンビニ」もフルネームで呼ぶ人は、もうほとんどいないですよね。それだけ「空気のようになった存在」が、「人間の性格」になっても不思議ではないかと。

「コンビニ」の中ではコミュニケーションが取れるけど、それ以外の場所ではコミュニケーションが取れないという、ある意味「いびつな人間」の存在は、一体何を示しているのか。その「枠」を打ち破ろうとするのだけど、なかなか打ち破れない。冷静な目でそういった存在を見つめています。


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(2016、8、30読了)

2016年10月26日 10:28 | コメント (0)

新・読書日記 2016_138

『オケ老人!』(荒木源、小学館文庫:2010、12、12初版第1刷・2016、6、14第5刷)

あきらかに「ボケ老人」を意識したダジャレ系・おやじギャグ系のタイトル。(今は「ボケ老人」とは云わないですけど、差別的だということで。)しかし、つい、つられて買って読んでしまいました。

ある場所でたまたま聞いた地元の市民オーケストラ。その素晴らしい演奏にあこがれて門をたたいたのは、メンバーが全て老人で演奏技術から何から「聞くに堪えない」レベルの、名前のよく似た"別の"市民オーケストラ。

しかし主人公は、その気の弱さから「間違いました、やめます」と言えないまま、事態は進んで行く・・・。

おもしろいです。

というより、なぜ私がこの本を買ったかと言うと、タイトルもそうなんだけど、今私が所属している「合唱団」が、まさにこういった状態なんですよね。「オケ」ではなく「コーラス老人」の団体。なんたって「55歳」の私が「最年少」で、指揮者が、

「じゃあ、35小節からいきますよ」

と言って指揮棒を上げると、

「え?何小節から?」

という質問が出て、

「35小節!」

と言うと、

「35ページ?無いぞ、35ページは。30ページまでしか・・・」

「違うよ、35"小節"ですよ!」

「ああ、35"小節"か・・・あったあった」

「じゃあ行きます」

と言うと、今度は別のパートから、

「どこから?」

と質問が出るという・・・。「事実は小説より奇なり」を地で行く状態です。

でも、この小説は面白かったです。杏さんが主演で映画化されたそうですね。見に行こうかな。


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(2016、8、29読了)

2016年10月25日 22:26 | コメント (0)

新・読書日記 2016_137

『「ほぼほぼ」「いまいま」?!~クイズおかしな日本語』(野口恵子、光文社新書:2016、8、20)

かねて「おかしな日本語」に対して敏感なアンテナを張り巡らし、数年周期で「日本語」に対する本を出していらっしゃる野口恵子さん。前回(2013年)は『失礼な敬語』という本でした。(それも光文社新書)

今回は、「ほぼほぼ」「いまいま」というような「重ね言葉」です。たしかに気になる。「第1章」の「語彙・意味」の中で、これは出て来ます。そして「第2章」は「表記・文法」。送り仮名や「ら抜き言葉」や「れ足す言葉」。また「窓をあけてもらっていいですか?」というような表現。私がこの言い回しに違和感を持ったのは、もう10年以上前ですけどね。誰が言っていたかも覚えています。さらに「第3章」は「敬語」。

全体の印象としては、大体「その通り」なのですが、大きく捉えると「日本語は移り変わるのだから、これも変化の一形態なのでは?」という疑問も残るのですが。

まずは皆さん、これを読んで勉強しましょう!


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(2016、8、23読了)

2016年10月25日 18:24 | コメント (0)

新・ことば事情

6174「ビバ」

9月に右目の「網膜剥離」で入院していた時に聞いていたラジオの番組で、往年のグループサウンズの「オックス」が歌う、

『真夏のフラメンコ』(作詞・橋本淳、作曲・筒美京平)

という曲の歌詞で、

「♪オー・ビバビバ・オーレオレ」

というのが出て来ました。今聞くと、「ビバ」も「オーレ」も、

「なんだかな・・・」

という気もしますが、おそらく当時は「最先端だった」のではないか?と思いました。この曲が歌われていたのは、恐らく昭和40年代の前半でしょうが、調べたら、

「昭和44年(1969年)」

の曲でした。やはり、

「当時は『ビバ』が流行っていたのではないか?」

と思いました。

そういえば子どもの頃に流行った「ドリフターズ」の、

『いい湯だな』(作詞・永六輔、作曲・いずみたく)

をちょっとアレンジした曲でも、カトちゃん(加藤茶)が、

「はあ、ビバノンノン」

と合いの手を入れていましたね。あの曲は、

「昭和48年(1973年)」にレコードが出ていますね。

そしてこれは知っている人が少ないと思いますが、早稲田大学の応援歌に、

「ビバ・ワセダ」(作詞・牛島 芳、作曲・石黒寿和=チャーリー石黒)

という曲があるのです。この曲が作られたのが、

「昭和51年(1976年)」

でした。その年の春の東京六大学リーグ、早慶戦の試合前に神宮球場で、新応援歌「ビバ・ワセダ」は発表されたそうです。

「昭和40年代半ばから昭和50年代初めにかけて、『ビバ(VIVA)』が流行っていた」

ということを、ここに記しておきます。

(2016、10、13)

2016年10月23日 22:21 | コメント (0)

新・ことば事情

6173「少々のアクセント」

9月に網膜剥離で入院していた時に「音声」で聞いた、日本テレビの「3分クッキング」(

9月7日放送)で、女性アナウンサーが、

「少々」

のアクセントを、

「ショ/ーショー」

「平板アクセント」で話しているのを聞いてびっくり!これは、やはり、

「ショ\ーショー」

という「頭高アクセント」しかないだろう!と。

念のため、新しい『NHK日本語アクセント新辞典』を引いてみたところ、やはり「頭高アクセント」の、

「ショ\ーショー」

しか載っていなかったので安心するとともに、今後「平板アクセント」が増えるのか?と「少々」心配になりました。

(2016、10、18)

2016年10月23日 18:20 | コメント (0)

新・ことば事情

6172「降り続ける雨2」

2003年に書いた「平成ことば事情1314降り続ける雨」の続きです。

と言うか「引っかかった表現」として耳にしたので記録しておこうと。

「網膜剥離」で入院していた9月のとある夜(9月7日)、ラジオで「テレビの音声」を聞いていたら、日本テレビ「ニュースZERO」で、

「降り続ける雨」

と言っていましたが、これは正しくは、

「降り続く雨」

ではないか?と思ったのです。「続ける」は、

「主語に意志が必要」

ですが、「雨」に「意志」はありませんからね。「擬人化」する必要もない、不要でしょう。

この表現が気になったのは、同じ日のNHK「正午のニュース」で、男性アナウンサーが、最初は、

「降り続けていて」

と読んでから、

「降り続いていて」

と言い直したのを耳にしたからです。たぶん、原稿は「降り続けていて」になっていて、読んでしまってからアナウンサーが「おかしい」と思い、自らの判断で言い直したのでしょう。

やはり「降り続ける」は、「言葉の専門家」にとっては、

「気になる言葉」「おかしな表現」

だと思います。・・・でも「平成ことば事情1314降り続ける雨」には、『三省堂国語辞典』編纂者の飯間浩明さんから、

小説などを調べてみると、

 ●雨は小休(おやみ)なく降り続けていた。(有島武郎『カインの末裔』)

 ●しとしと降り続けている雨を(島崎藤村『夜明け前』)

 ●ほとんど二日間降り続けた(島木健作『生活の探求』)

 ●霙混(みぞれまじ)りの雨が降り続けた(獅子文六『娘と私』)

 ●雨は晴れ間も見せずにじとじとと降り続け(有吉佐和子『華岡清洲の妻』)

 ●夜、なおも雨が降り続ける時(大岡昇平『野火』)

 ●雪は降り続けていて(大庭みな子「雪」)

というふうに、昔の作品にも、結構、出てきたと書かれていますので、「言葉の専門家」も使うのか。

うーん、困った。

(2016、10、14)

2016年10月23日 12:18 | コメント (0)

新・ことば事情

6171「雨と風が降り続いています」

8月30日の日本テレビの「every.」で台風10号のリポートをしていた東北の局の女性アナウンサーのコメント。

「非常に激しい雨と風が降り続いています。」

・・・・

「風は、降らん!」

(2016、8、30)

(追記)

雨と風を一緒くたにせずに、

「非常に激しい雨が降り、強い風が吹き付けています」

とするか、もし万が一、2つを一緒にしても、「降り続いている」を使うなら、「雨」を後ろに持って来て、

「非常に激しい風が、そして強い雨が降り続いています」

にすれば、まだマシだったのに。

(2016、8、30)

2016年10月22日 22:17 | コメント (0)

新・ことば事情

6170「下腹部2」

「平成ことば事情1675下腹部」や、「平成ことば事情5632局部・性器・下腹部などの表現」などで書きましたが、

「男性器」

に関してニュースでどう表現するのか?という話なのですが、ひょんなことから、

「下腹部」

という表現の起源を知りました。たまたま見ていた米川明彦先生編の、『明治・大正。昭和の新語・流行語辞典』(三省堂:2001)の、

「1936年(昭和11年)の流行語」

に、「下腹部」(と「切らせていただきます」)があったのです!抜き書きします。

「五月一八日に被害者の石田吉蔵が阿部定に局部を切り取られ、絞殺された猟奇的殺人事件『阿部定事件』が起きた。新聞記事に局部を『下腹部』と書いたところから流行語となった。また『切らせていただきます』もはやった」

のだそうです!もう80年以上の歴史があったのですね!知りませんでした!

(2016、10、13)

2016年10月22日 18:57 | コメント (0)

新・ことば事情

6169「どストライク」

「平成ことば事情486どキレイ」の追記では「どストライク」について書いていましたが、見出しは立てていなかったので、改めて新情報も加えて。

まず、当時書いたのを再掲します。

****************************************

(追記3)

コマーシャルって「ど」が好きなんですね。「バンテリン」という筋肉痛緩和の薬のCMで、

「痛みにどストライク」

というのが出てきました。「どストライク」。

「ど真ん中のストライク」

ということなんでしょうね、きっと。

(2009、8、31)

(追記4)

万城目学の小説『プリンセス・トヨトミ』(文藝春秋:200931)を読んでいたら、

「顔面どストライクや」(131ページ)

という表現が出てきました。舞台は大阪ですが、「どストライク」。すごい言葉。「追記3」のバンテリンのコマーシャルは、ここから取ったのかな。

Google検索(9月16日)では、

「どストライク」=5万1500件

でした。結構あるな。

きょう、「鳩山新内閣」が発足しましたが、国民生活の要求に「どストライク」の政策遂行をお願いしたいものです。

(2009、9、16)

その後も「ど○○○」という言葉は、

*平成ことば事情4500「ドハマリ中」(2011、11)

*平成ことば事情4660「ドハンサム」(2012、3)

*平成ことば事情5444「ど生鮮」(2014、5)

で書いています。

そして、2016年10月5日から始まった日本テレビの水曜新ドラマ、

『地味にスゴイ!~校閲ガール・河野悦子』

で、主役の石原さとみさんが、

「超絶イケメン、どストライク!」

というセリフを話していました。

(2016、10、10)

2016年10月21日 18:51 | コメント (0)

新・ことば事情

6168「通知簿か?通知表か?2」

平成ことば事情6108「通知簿か?通知表か?」の続報です。

右目の「網膜剥離」で、9月に3週間余り入院していました。

その間に聞いたら「落語のCD」の中に、「通知簿」が出て来ました。

「五代目・古今亭今輔の『表札』」

という落語で、

「通信簿」

と言っていました。「録音日時」は不明ですが、

「70になって、初めて知りましたが」

と言っています。今輔は「1898年生まれ」ですから、

「1968年頃」

でしょうかね。

そのほか、

「麻雀のアクセントが『頭高』で『マ\ージャン』

「初任給3万4000円」

などというのも気になりましたので、記しておきます。

(2016、10、10)

2016年10月20日 18:49 | コメント (0)

新・ことば事情

6167「切る所で意味が変わる」

8月30日に行われた、7月7日に亡くなった永六輔さんのお別れの会での黒柳徹子さんの弔辞で、

「その次の次の日に亡くなったというお話を聞きました」

という文章がありましたが、これは「どこで切るか」で意味が変わってきます。

(A)「その次の次の日に 亡くなったというお話を聞きました」

(B)「その次の次の日に亡くなった というお話を聞きました」

(C)「その次の次の日に亡くなったという お話を聞きました」

つまり、「その次の次の日」に何があったかというのが、

(A)「(永さんが亡くなったという)話を聞いた」

(B)・(C)「永さんが亡くなった」

と微妙に意味が変わって来ます。

もちろん、

「永さんが亡くなった日の当日の内に、その話を聞いた」

のであれば、

「日付は同じ」

ですが、やはり意味合いが違うのです。

今回は、一体どちらなのか、判断が付かなかったので、結局、

「その次の次の日に亡くなったというお話を聞きました」

というように「スペースを空けずに」出しました。

(2016、8、31)

2016年10月19日 18:47 | コメント (0)

新・ことば事情

6166「ハモで歌う」

9月に右目の「網膜剥離」で入院していた時に聞いていたラジオの番組(NHKFM「アニソンアカデミー」)で、ショコタンこと中川翔子さんが、平野綾さんと『モスラの歌』を一緒に歌ったという話をしていました。その際に、

「ハモで歌った。しかも私が下、って、なかなかないじゃないですか」

と言っていました。この、

「ハモで歌った」

の「ハモ」は、

「ハモって」

という意味だと思いますが、私は初めて聞きました。

「ハモ」は元々は、

「『ハーモニー』の略語」

ですが、「動詞」で、

「ハモる」「ハモって」

は使いますし聞いたこともありますが、その「語幹」だけを「名詞」で、

「ハモで歌う」

というのを耳にしたのは初めてです。大阪で「ハモ」と言うと、夏の風物詩の、

「魚のハモ(鱧)」

ですからねえ。

これって、一般的なんですかねえ?

(2016、10、10)

2016年10月18日 18:46 | コメント (0)

新・ことば事情

6165「ら抜き言葉の歌詞」

右目の「網膜剥離」で、9月に3週間あまり入院していた間、ラジオで曲を聞いていて気になった、

「ら抜き言葉」

がありました。小泉今日子さんが歌う

「あなたに会えてよかった」(1991年5月リリース:作詞・小泉今日子)

の中に「ら抜き言葉」の、

「いれてよかった」

が出て来たのです。意味は、

「居ることができて良かった」

です。まあ、"正しく"は「ら」を入れて、

「いられてよかった」

ですよね。

私がこれまで、歌詞の中で「ら抜き言葉」が気になった最初の曲は、今井美樹さんの、

PRIDE(プライド)」(1996年11月リリース:作詞・布袋寅泰)

の中の、

「もっと自由に 生きれないの」

「生きれないの」という言葉でしたが、小泉今日子さんの曲は、それよりも、

「5年半、早い」

ですね。探せばもっとありそうですが、とりあえず。

(2016、10、10)

2016年10月17日 18:44 | コメント (0)

新・ことば事情

6164「インスタントコーヒーとソリュブルコーヒー」

50代も半ばになった私などの世代ですと、

「インスタントコーヒー」

という名前に馴染みがありますが、最近は、

「ソリュブルコーヒー」

という名前に変わり付詰まります。「ソリュブル」という聞き慣れない言葉は、

「解決」

という意味の、

「ソリューション」

「ソリュ」と同じ意味で、

「溶ける(解ける)」

なのだと思われます。が、なかなか私などの意識には「溶けて」いきません。

なぜ「インスタント」を「ソリュブル」に変更するのか?おそらく、

「インスタントのイメージが下がったから」

ではないでしょうか?

「インスタントラーメン」「インスタントカメラ」

など、「インスタント」は「文明の象徴」でしたが、時代とともに、その価値が下がって来たのでしょう。

「文化住宅」「文化包丁」などの「文化」や、「電気ブラン」「電気飴」などの「電気」と同じような、

「新しい文明の象徴」

だったのでしょうね。その賞味期限が切れた、ということではないでしょうか。

(2016、10、10)

2016年10月16日 18:43 | コメント (0)

新・ことば事情

6163「丁字路か?T字路か?」

平成ことば事情269「丁字路」でも書きましたが、以前は、

「丁字路(ていじろ)」

と言われていたものが、近頃は、

「T字路(ティーじろ)」

になって来ているという話です。

これに関しては、新聞用語懇談会の席でも過去に随分討議されているので、その経過を載せますね。

【2002年4月 放送分科会】

「丁字路」=「ていじろ」が本来。しかし最近はローマ字の「T字路(ティーじろ)」になっている。まあ、仕方ないか。辞書にも採用されるようになってきているし。

【2012年9月 放送分科会】

毎日放送の委員から、「丁字路」「T字路」の使い分けについて、

「JNNでは『T字路』の表記・読みとも許容することにしました。」

と報告があり、これに関連して、

NHKと共同通信は今も『丁』。NHKが『丁』と決めたのは1977年。当時も混在していたので『丁』に統一したが、すでにそれから35年がたっている。」

という意見が出ました。それ以外の各社は「T」を、既に容認していました。

【2014年9月 放送分科会】

(フジテレビ)FNS系列では「○ 丁字路(テージロ)、× T字路(ティージロ)」と定めていたが、報道が「警視庁交通総務課&広報課」に確認したところ、警察内・マスコミ広報でも「T(ティー)字路」と呼んでいる現状。そこで報道としては主に事故原稿で使用する際に、今後FNNとしては(「丁字路」ではなく)「T字路」を使用することになりました。各局の状況を教えて頂きたいです。

(NHK)ハンドブックでもどちらを使っても良いことになっている。

(日本テレビ)両方出て来る。去年、クイズ番組に「丁字路」の読み方について問うものがあり、最初は「テイ」のみ○で、「ティー」は×としていたが、番組監修の『明鏡国語辞典』 編纂者で筑波大学名誉教授の北原保雄先生に伺ったところ、「両方OK」とのことだったので、「T(ティー)字路とも」と表現をやわらげた。

(テレビ朝日)「T」もOK。「T」が圧倒的に使われている。「てい」と読むと「ティー」がハッキリ発音できないのか?と思われる。「三差路」は「Y字路」と言うことも。

(テレビ東京)統一していない。両方OK。

(共同通信)新聞原稿では「丁」を使う。放送原稿にルビを振っていないが、もしルビを振るなら「てい」。

(朝日放送)統一していないが、「丁」の出稿はない。

(関西テレビ)「丁」も「T」も「てい」と読んでいる。

(読売テレビ)特に決めていない。しかし、片方の道路が中央分離帯のある広い道路の場合は、「T」ではなく「〒」ではないか?と問題になったことはあった。

(テレビ大阪)50代のアナウンサーは「てい」と読み、30代・20代は「ティー」と読んでいる。以前アナウンサー試験で「丁字路」と問題を出したら「チョージロ」と読んだ受験者がいた。

(読売新聞)「丁」も「T」も形から来ているので、どちらかが絶対正しい、ということではないだろう。「三差路」と「Y字路」は同じぐらいの頻度で出て来る。

(TBS)2年前に「丁(てい)字路」に加え「T(ティー)字路」もOKとした。道路交通法では「丁(てい)字路」。

(毎日放送)以前、「丁字路」を「てい」と読んだら視聴者から「ティーではないのか?」と問い合わせが来たので調べてみたら「自動車学校(教習所)」=「T(ティー)」、「安全教本」も「T(ティー)」だった。「Vターン」「Y字路」などもあるので、アルファベットを使うのは問題ないのではないか。

【2015年5月 関西地区用懇】

(関西テレビ) 放送では「真逆」「T字路」など、新しい言葉が出て来た場合には「辞書に載っているか?」を基準にするが新聞社はどうか?

(朝日新聞)問題になったら辞書を参考にするが「丁(てい)字路」か「T(ティー)字路」かは、「T字路」が大勢。一般に使われていると判断したら、辞書に載っていなくてもそのまま通すことも。「通りがかる」は間違いで「通りかかる」と濁らない形が正しいとされているが、「通りがかる」が辞書に載ったら認めることも。しかし「1面」の(看板コラムである)「天声人語」に、もし「通りがかる」が出て来たら、「通りかかる」に直してもらうかもしれない。

(日経新聞)2つ以上の辞書に載っていたら認める。「1面」は「顔」なので、新しい言葉を載せるのは抵抗があっても「中面」でならば載せる。「丁字路」「T字路」は、個人的には、「T字路」はまだ外来種なので「丁字路」を支持。

ということでした。

さて、この9月「網膜剥離」で3週間、入院している間に、新たな情報が!

入院中に聞いていたラジオ放送で、「T字路」見つけたのです。

フジテレビのドラマ「続・最後から二番目の恋」劇中歌で、小泉今日子・中井貴一のデュエット曲(2014年6月4日リリース)が、その名も

T(ティー)字路」(作詞・作曲:横山剣 / 編曲:鈴木正人)

だそうです。

ま、最近の曲なので「T(ティー)」なのでしょうね。

(2016、10、5)

2016年10月15日 18:41 | コメント (0)

新・ことば事情

6162「『ごはん』と『お食事』」

9月に3週間、網膜剥離で入院していた時のことです。

6人部屋でした。

特にやることがないので、時間の流れがゆっくりしているのですが、楽しみと言えば、やはり「食事」ですね。食事は、看護師さんが配ってくれるのですが、入院して一週間ほど経った時に、その食事を患者さんに配る時に、

「○○さん、ごはんですよ」

という相手と、

「●●さん、お食事です」

と言う相手がいることに気付きました。無意識だろうとは思いますが、「意識下」で、相手への対応を「区別」しているように感じました。

「ごはんです」

では、ちょっと、ざっくばらんすぎて・・・・ねえ。

ちなみに私には、

「お食事です」

でした。ホッとしました。

(2016、10、5)

2016年10月14日 18:40 | コメント (0)

新・ことば事情

6161「懸濁」

9月、網膜剥離の手術を受けて、3週間入院している間は、1日4回、5種類の目薬を差していました。それぞれ、

「5分以上、間隔をあけなくてはならない」

ので、たかだか、「目薬を差す」というだけで20~30分ぐらい時間を取られます。まあ、入院中、本を読んではいけないし、テレビも見られないので特にやることもなく、時間はたっぷりあるのですが。

その5種類ある「目薬」の中に、

「よく振って!!」

と書かれた、粘り気があり黄色いキャップ(ふた)の容器に入った目薬がありました。その容器には、こう書かれていました。

「懸濁性点眼液」

この中の、

「懸濁」

という言葉は、初めてみました。

「粘り気のある」

という意味だというのは解りますが。

退院後、辞書を引いてみました。『精選版日本国語大辞典』には、「懸濁」は載っていませんでしたが、「懸濁液」という形では載っていました。

*「懸濁液」=肉眼または顕微鏡で見える程度の固体粒子が分散し、濁っている液体。水中に炭素粒子が分散している墨汁、水中に粘土粒子が分散している泥水など。サスペンジョン。」

え!ぼ、墨汁?ど、泥水?

いいのか、そんなものを、目に差しても?

そのぐらい、粘り気があるということですね。

実際、容器をグッと押しても、なかなかその目薬は落ちて来なくて、「タラーッ」といった感じなんです。

入院中は看護師さんが、

「冷やすと、少し粘りけがなくなって、差しやすいですよ」

と、目薬を冷蔵庫で保管してくれていました。

『広辞苑』にも「懸濁液」は載っていました。『三省堂国語辞典』には載っていませんでした。専門用語なんですね。

(2016、10、5)

2016年10月14日 18:40 | コメント (0)

新・ことば事情

6160「ピンクい」

「ピンク」という色を表す外来語に関する話です。

この9月に網膜剥離の手術で3週間、入院していたのですが、その際に看護師さんの口から再三、飛び出したのが、

「ピンクい蓋の目薬」

でした。色を表す形容詞には、

「赤い」「青い」「黒い」「白い」

に加えて、

「黄色い」「茶色い」

はありますが、

「緑い」「紫い」「藍い」

はありませんし、もちろん

「ピンクい」

も初めて耳にしました。過去に「ピンク」に関しては、

「平成ことば事情658 ピンク衣」

というのを書きました。

「ピンク色の白衣」

があって、それを医療関係者は、

「ピンク衣(い)」

と言っていると。2002年の話です。その「ピンクイ」という音に慣れているので、看護師さんは「ピンクい」という言葉を作り出したのでしょうか?

また、「平成ことば事情669 まっピンク」で書いたように、

「まっピンク」

という言葉は、俗語で出て来ていました。色の名前の前に「真」「まっ」が付くのも、本来は、「赤」「青」「黒」「白」で、「黄色」「茶色」がそれに準じるぐらいのはずです。

「まっピンク」と「ピンク衣」の登場で、医療現場では「ピンク」が完全に和語化・形容詞化して、

「ピンクい蓋」

のような言い方が広がっているのではないか?普通は、

「ピンクの蓋」

「の」を使うのですがね。入院中の収穫の一つです。あ、「まっピンク」は、

「林家ぺー・パー子」

さんに関しては、使ってもいいような気持ちになって来ています。

(2016、10、5)

2016年10月14日 18:39 | コメント (0)

新・ことば事情

6159「"意味深"の古い利用例」

「意味深」

という言葉があります。「ミヤネ屋」ではよく出て来るのですが、もともとは、

「意味深長」

で、それを省略した語(と言っても1文字だけですが)です。

「俗語」なので、「ミヤネ屋」で使う場合には" "を付けて「いわゆる」の意味合いを出しています。しかし、もう相当、人口に膾炙したので、" "は付けなくてもいいかなあと思っていたのですが、先月(9月)、「網膜剥離」で3週間入院している際に、本も読めないテレビも見られない状態だったので聴いていた「ラジオの放送」を聞いていて、この言葉の「古い使用例」を見つけました。というか、再確認しました。

それは、あの小泉今日子さんが歌った曲、

「艶姿ナミダ娘」(1983年11月リリース)

です。その歌詞の中に

♪ダーリン、ダーリン、ダーリンマイラブ、意味深アイラヴユー♪

「意味深」が出て来るのです!作詞は「康珍化」さんです。

「1983年」というと、もう33年前。その頃の歌詞で使われていた・・・。

それどころか、やはり入院中に聞いていた、

「落語のCD」

からも、「意味深」の使用例に気付きました。それは、

1956年(昭和31年)1月25日に文化放送で流された、

「四代目・柳亭痴楽の『ラブレター』」

という噺です。その中で、柳亭痴楽が、「意味深」を使っていたのです!

「今からちょうど60年前」

ですねえ・・・。もう、" "は外してもいいのかなあ・・・。

(2016、10、5)

2016年10月14日 18:38 | コメント (0)

新・ことば事情

6158「盛り土」

9月は、東京の豊洲市場移転問題で1か月バタバタして、いまだにその問題は、解決の糸口が見えていません。問題となったのは「有害物質の影響を防ぐために、行うべきだ」と専門家委員会が諮問した、

「盛り土」

が、実際にはされていなかったこと。しかも、本来「盛り土」があるべきところには、当初予定されていなかったはずの「地下空間」ができていたことで、更に、

「どうなっているんだ?」

と、混迷を極めています。

さて、この「盛り土」の読み方ですが、一般的には、

「もりつち」

と言いますが、ここでは土木関係の専門用語として、

「もりど」

が使われています。今回の件について放送各社は、別に話し合った訳でもないのに足並みをそろえて「もりど」です。

この読み方に関しては、随分前(1998年9月)の新聞用語懇談会・放送分科会で、議題に上りました。その際の提案は、

「台風関係のニュースで出て来た『盛り土』。一般的には『もりつち』だが、土木用語では『もりど』。それはわかった上で、『もりつち』と言い換えたほうがよいのではないか。」

というものでしたが、結論は出ませんでした。

ことし5月にも、ニュースで「盛り土」が出て来た際、報道デスクに読み方について質問されて、そのときは、

「『もりど』でいいのでは?」

と答えて「もりど」で放送されました。同じニュースを関西テレビは、スーパーは「盛り土」で、ナレーションは、

「土を盛って造成」

としていました。

今回の豊洲市場の問題で、「もりど」という読み方はすっかり定着したように思います。

ちなみにアクセントは、「平板アクセント」の「リド」が高くなる、

「モ/リド」

だと思いますが、中には関西弁の特徴である「3拍中高アクセント」で「リ」が高くなる、

「モ/リ\ド」

と言う人もいるようです。

(2016、10、5)

2016年10月14日 18:37 | コメント (0)

新・ことば事情

6157「メイプル超合金」

10月4日の昼休みに、食堂で日テレの「ヒルナンデス」を見ていたら、

「メイプル超合金」

という、若い女性のお笑いコンビが出ていました。何となく名前を聞いたことがある程度で、よくは知りません。それを見て思ったのは、

「おそらく、この二人は『超合金』って言葉を元々は知らなくて、それを初めて聞いた時に『おもしろい』と思って、コンビ名に付けたのではないか?」

ということです。

知らない人には「超合金」という言葉の響きが「おもしろく」「新しく」感じられるんでしょうね。私達世代には「カッコイイ」という響きがあります。「超合金」と言えば、

「マジンガーZ」

ですからね!

以前「平成ことば事情4006」で「超合金のアクセント」について書いたのが「2010年」、もう6年半前なんですもんねえ。あの時は「超合金」を知らなかった小林杏奈さんは、1980年生まれで当時30歳、今は36歳か。

ちなみに「メイプル超合金」の二人は、

*「安藤なつ」(「餡ドーナツ」のもじりだ!)=1981年1月生まれ(35歳)

*「カズレーザー」=1984年7月生まれ(32歳)

ということで、当時の小林さんよりも若いのですから、多分元々は「統合金」は知らなかったと思われますね。

二人のコンビ結成は「2012年」、元のコンビ名は、安藤が「ぷち観音」、カズレーザーが「フルハウス」だそうです。

と、ここまで書いた日の夜、クイズ番組に、

「カズレーザー」

が出ていました。金髪で赤いブレザー姿。あれ?「男」かな?いや、笑うと「女性」っぽい。どっちなんだろうか?と調べてみると、

「男」

でした。

ということで、冒頭に書いた、

「若い女性お笑いコンビ」

というのは、

「若いお笑いコンビ」

に訂正いたします!!

(2016、10、6)

2016年10月14日 18:36 | コメント (0)

新・ことば事情

6156「清朝体の読み方」

今からもうちょうど10年前の、

「2006年4月24日」

に、以下のようなことを書き始めたまま、ほったらかしいになっていました。

****************************************

活字のスタイルのひとつに、

「清朝体」

というのがあります。こう書いて、

「せいちょうたい」

と読むのですが、なぜ、

「しんちょうたい」

ではないのか?こういう質問が、『新聞と現代日本語』(文春新書)の著者で(私もいつもお世話になっている)新聞用語懇談会監事の金武伸弥さんと、『週刊文春』誌上に「お言葉ですが」を連載している高島俊男さんにあてて、文藝春秋社に読者から質問が来たと、金武さんから伺いました。金武さんが調べたところによると、

「活字の現場ではたしかに『せいちょうたい』と言っている。辞書には『せいちょうたい』を引くと『「しんちょうたい」を見よ』と空見出しなっているものもある。『明朝体』は『明朝』(=「明(みん)」の時代)の活字スタイルなので『清朝体』も『清朝(しんちょう)』のスタイルと考えられる。それなら『しんちょうたい』と読んでも不思議はない。」

とのことでした。なるほど。字体の名前なんて、特に意識していなかったなあ。

****************************************

この「清朝体」を何と読むか問題が、なぜ、ほったらかしになっていたかと言うと、

「答えが見つからなかったから」

です。そして、ついに見つかったのです!

郵便学者の内藤陽介さんのブログを読んでいたら、

「活字の字体」

について書かれていたのです、そこには、

「築地活版所の本木昌造が採用したのが『明朝体』。築地活版所のライバルとなったのが『秀英舎』(のちの大日本印刷)。ここは『西国立志編』のベストセラーで大きく成長した。」

とあったのです。この中の、

「『明朝体』を採用したのは、築地活版所の本木昌造」

という記述を見て、私はピーンと来ました。

「内藤さんに聞けば、なぜ『清朝体』を『せいちょうたい』と読むかの答えがわかるはずだ!」

と。すぐに質問のメールを送ったところ、返事がきました。それによると、

「現在、一般的に用いられている清朝体の読み方は『せいちょうたい』ですが、これは、清代の揚州詩局『全唐詩』系統の字体ですから、本来は『しんちょうたい』と読むべきだろうと思います。ただし、現在の清朝体の前に使われていた『弘道軒清朝体』が『しんちょうたい』と呼ばれていたため、区別のため、あえて『せいちょうたい』と呼ぶようになったと聞いたことがあります。そうだとすると、日常生活ではどちらもOKだが、印刷などの際には混乱を避けるため『せいちょうたい』と呼ぶのが無難ということでしょうか。」

なるほど!

「私立」「市立」の区別のために「わたくしりつ」「いちりつ」と読み分けるような、

「同音忌避」

ではないか?ということですね。

長年の疑問が氷解しました!

金武さんにも教えてあげなきゃ!随分ご無沙汰しているしね。

(2016、10、4)

2016年10月14日 18:35 | コメント (0)

新・ことば事情

6155「現場になります」

和歌山市で拳銃を発砲して1人を殺害、3人に重傷を負わせた45歳の男が、拳銃2丁を持って立てこもった事件。立てこもって9時間、緊急報道特番(8月31日午前)で中継していた中堅の男性記者(アナウンサー?)が、流暢にこう言いました。

「こちらが現場になります」

「最初に発砲事件があったのが、あちらになります」

「あの屋根の後ろが、男が立てこもっている建物になります」

口癖なんでしょうが、

「~になります」

を連発。

思わずテレビ画面に向かって突っ込みました。

「ここはファミレスか!」

事件現場に「ファミレス用語」「婉曲表現」は、似つかわしくありません。

「断定」の「です」を使って、

「こちらが現場です」

「最初に発砲事件があったのが、あちらです」

「あの屋根の後ろが、男が立てこもっている建物です」

と言いましょう!!

と、「8月31日」に書いたのです。

その日のうちに「網膜剥離」と診断され、翌日、緊急手術&入院で3週間。更に自宅療養1週間。

その間に聞いた「落語のCD」の中で、実はこの、

「~になります」

という言い方は、「昔からあった」ことに気付いたのです。その「落語」は、

「昭和38年(1963年)3月31日収録」の、

「八代目・桂文楽の『鰻(うなぎ)の幇間(ほうかん)』」

で、旦那に騙された幇間=太鼓持ちが、鰻屋の支払い9円75銭を、なけなしの十円札で払ったところ、その鰻屋に勤めて7年の店員が、

「お釣りになります」

と、「25銭」を渡そうとするシーンです。

「お釣りです」ではなく「お釣りになります」なのです!収録は、

「今から53年前!」

うーむ、困ったな、こんなの、見つけちゃって。

「『~からになります』はダメ!」

と言いづらくなってしまった・・・。

でも、「お店」では昔から使っていたからと言って、それを、

「立てこもり事件の現場」

に使っちゃいけませんよね!!

(2016、10、5)

2016年10月14日 18:33 | コメント (0)

新・ことば事情

6154「万里子か?萬里子か?」

2016年の「ノーベル生理学・医学賞」の単独受賞が決まった東京工業大学の大隅良典栄誉教授。おめでとうございます。

その大隅栄誉教授の奥様、

「まりこ(萬里子)さん」

は旧字体です。

新字体のと同じ字ですが、これは「異体字」と呼ばれるものですね。

日本テレビのニュースの表記にそろえて、「ミヤネ屋」では「旧字体」の、

「萬里子さん」

としました。ちなみにテレビ・新聞各社で見た範囲では(新聞は原則10月4日夕刊)、

*「里子」=テレ朝、読売新聞、毎日新聞、朝日新聞、日経新聞(朝刊)

*「里子」=日テレ、NHK、産経新聞、日経新聞

でした。なぜか日経新聞は、

「朝刊が『万』で、夕刊が『萬』」

でした。なんでやろなあ???

(2016、10、4)

2016年10月14日 18:32 | コメント (0)

新・ことば事情

6153「掲示板が張り出され」

台風10号の情報を伝えている8月30日午前11時過ぎのNHKのニュースで、仙台駅から中継していた男性記者が、

「仙台駅では、運転を見合わせを知らせる掲示板が張り出され」

と言っているのが耳に留まりました。ん?何かおかしい・・・そうか、「掲示板が」ではなくて、

「掲示板"に"張り出され」

だ!つまり正しくは、

「仙台駅では、運転見合わせの知らせる"紙が"、掲示板"に"張り出され」

ですね。「掲示板が張り出され」じゃあ、

「掲示板が"どこに"張り出されるんだ?」

ということになりますね。

「助詞の使い方」は、きっちりとしたいところです。

(2016、8、30)

2016年10月14日 18:31 | コメント (0)

新・ことば事情

6152「海の便」

台風10号のニュースの原稿を書いていた「ミヤネ屋」のディレクターが質問して来ました。

「道浦さん、飛行機は『空の便』って言いますけど、フェリーなんかは『海の便』って言うんですか?」

「え?『海の便』?うーん、聞いたことないな。『船は』か『フェリーは』のように、直接言ったほうがいいんじゃないの」

と答えたのですが、よく考えると、

「海の便」「陸の便」

とは言わないんですよね。「船便」は言いますが、これはどちらかと言うと「貨物」のイメージがあります。人を運ぶ「交通」でも使うのでしょうけどね。そんな中なぜか、

「空の便」

だけは「○○の便」を使う。なぜだろうか?理由はわかりませんが、もしかしたら、

「『飛行機=空の便』は、一日に同じ目的地との間で何便も飛んでいるので、ひっくるめて『空の便』という『愛称』 のようなものがあるけれど、『船』は、ほとんどは一日一便ぐらいで、そう頻繁じゃないから、ひっくるめた『愛称』のような言い方はしないのではないか?」

と思いました。

じゃあ、もっと頻繁な「陸の便」という言葉を使わない理由は?

「それは、『陸の交通』は『鉄道』だけでなく、『モノレール』や、乗用車やトラックなどが使う普通の『道路』や『高速道路』など、いくつかの乗り物があるので、個別の名前を(「鉄道は」「高速道路は」のように)言うのではないか?」

と考えました。

NHKのニュースを聞いていたら、

「○○と△△を結ぶ××フェリーは」

のような言い方をしたり、

「船の便は」

と言っているようでした。

(2016、8、30)

2016年10月14日 18:30 | コメント (0)

新・ことば事情

6151「軽自動車の呼称」

去年(2015年)9月の新聞用語懇談会放送分科会で、私が提起した言葉の質問です。

「大阪・寝屋川の中1男女殺害事件で、軽自動車・軽四(自動車)・軽ワゴン(車)という表現が出てきたが、どう区別しているのでしょうか?」これに対する各社の委員の回答は、以下のようなものでした。

(日本テレビ)特に社内で議論はない。今回の事件では、ytvからの出稿をそのまま使っている。

(MBS&TBS)今回は「軽ワゴン車」で。最初の「防犯カメラの映像だけ」の時点では、「車」「シルバーの車」で、山田容疑者が逮捕されて、車が「EKワゴン」と特定された時点で「軽ワゴン車」になった。「軽四」は使わない。「軽乗用車」も使わない。必ずしも「軽ワゴン車」や「軽自動車」「軽のワンボックスカー」などを区別して使っているわけではない。ちなみに「普通乗用車」も使わない。

(KTV&フジテレビ)防犯カメラの映像の時点では「車」。逮捕後は「軽自動車」。「EKワゴン」と分かってからも「軽自動車」。警察発表をそのままの場合もあるが、できるだけかみ砕いて、車種を言うようにはしている(「軽ワゴン車」「軽バン」「軽トラック」「4WD」など)。

(ABC)最初「軽自動車」で出て、その後「軽ワゴン車」に。「軽四」は使わない。よりわかりやすく、詳しい車種を言うようにしている。

(テレビ朝日)明確な車種の区別はしていない。警察発表に従っている。

(テレビ大阪)明確な区別はなし。「軽ワゴン」という車種よりも、「シルバーの車」という「色」に重点を置いて来た。

(テレビ東京)「車」。車種は、映像を見ればわかると言うことで。警察発表には左右されない。

(NHK)今回は「軽ワゴン車」。特に決まりはない。細かく書いたほうが分かりやすい。「軽トラック」か「軽自動車」かは、区別する。情報が少ない場合は全てを含む形の「軽自動車」とすることも。

(共同通信)今回は「軽ワゴン車」にした。「ワゴン車」にも「ワンボックス」「ミニバン」があるが。

それから1年近くたった、2016年8月26日のABCのお昼のニュースの、兵庫・尼崎の車2台衝突事故(ひき逃げ事件)で、女性アナウンサーが、

「軽四」

と読んでいました。(字幕スーパーは「軽自動車」)

読売テレビのナレーションは、

「軽自動車」

で、NHKは、

「車」

でした。

さらに1か月余り後のきょう(2016年10月4日)のお昼のニュース(関西ローカル)でのひき逃げ事件では、

(ytv)軽自動車

(KTV)軽自動車

(MBS)軽自動車

(ABC)車(で走行中)

でした。

(2016、10、4)

2016年10月14日 18:29 | コメント (0)

新・ことば事情

6150「妙齢」

8月23日に放送した「ミヤネ屋」」の「リオ五輪・好プレー珍プレー(?)」特集で出て来た、

「53歳の卓球女子選手」

という表現を指して、

「ひと際 目に付く"妙齢"の女性」

と紹介したところ、視聴者の方から連絡が入りました。

「『妙齢』というのは若い女性を指すので、『53歳のおばさん』を指すのは間違いだ」

というのです。たしかに!見逃してしまった!!『広辞苑』を引くと、

「みょうれい【妙齢】=女性のうら若い年頃。」

と載っていました。おそらく原稿を書いたディレクターは「妙齢」を、

「妙な年齢」

と思ったのではないでしょうか?そうではなく、

「妙(たえ)なるお年頃」

なんですね。「妙(たえ)」は、同じく『広辞苑』を引くと、

「不思議なまでにすぐれているさま」

とありました。

(2016、8、26)

2016年10月14日 18:27 | コメント (0)