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『道浦TIME』

新・読書日記 2016_031

『現代日本バカ図鑑』(適菜収、文藝春秋:2016、1、15)

 

 

タイトルからして、ちょっと手を出しにくい「品のなさ」。そこで取り上げている人たちの「品のなさ」は、更にそれを上回る。とても危険な一冊。こんな本を読んでいることがバレたら、品性を疑われること、必至である。でも、つい、読んでしまう。

2013年5月から2015年8月までに『週刊文春』に連載された「今週のバカ」をまとめたもの・・・ってことは、『文春』を愛読している私は、読んでいるはず。でも改めて読むと勉強になった。第1章で取り上げられた「バカ」は、石原新太郎、小沢一郎、、東国原英夫、細野豪志、橋本徹、松井一郎、鳩山由紀夫、菅義偉、菅直人、山本太郎、アントニオ猪木と、「政治家」ばかり(タレント政治家もいますが)。政治家以外で名前が挙がっているのは、三木谷浩史と辛坊治郎・・・ウン?辛坊治郎?取り上げられてるんだ!シンボウさん!と改めて。ヨットがクジラにぶつかって自衛隊に救助された時の写真が使われています。

第2章では野田佳彦、松井一郎(2回目)、徳田毅、橋本徹(2回目)、安倍晋三、小泉純一郎、黒岩裕治、山本太郎、朴槿恵、江田憲司、細川護煕、小泉純一郎(2回目)、河村たかし、河野洋平、安倍晋三(2回目)、唯一の「政治家以外の有名バカ」とされているのが、みのもんた。何回も取り上げられるのは、それだけ「バカ」度が高いと筆者は判断しているのであろう。全部書くのは面倒だし、読んでもらえばいいから、このへんにしておきますが、こんな調子で全部で「5章」まであります。毒舌は面白いが、少し食傷気味になります。

しかし、やっぱり「きっちり」しないといけない職業の人たちが「きっちりしていない」ということが、「この2年間だけ」でも、こんなにあるんだと思うと、本当にうんざりです。

最後に、「バカボンのパパ」みたいに、「これでいいのだ!」と言えないところが、悲しい。

 

 


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(2016、2、20読了)

2016年2月25日 11:18 | コメント (0)