Top

『道浦TIME』

新・読書日記 2015_054

『日の本切手美女かるた』(内藤陽介、日本郵趣出版:2015、3、25)

 

郵便学者・内藤陽介さんの著書。贈呈して頂いた。ありがとうございます。さあ、気合入れて感想書くぞ!

日本の切手の図柄で「美女」を描いたものをセレクトし、それを「いろはがるた」のように「いろは」順に並べ、見開き2ページで1つの切手の説明をしているので、読みやすい。しかし、たかが2ページと思うなかれ、内容はもの凄く濃く、深いのだ。「いろは」の文句(文章)は、選んだ美女切手に合わせて内藤さんが作って(選んで)いる。その関連の薀蓄も楽しい。

110ページほどのフルカラーの冊子は薄いが、中の写真の豊富さと内容の濃さは、200ページ超に匹敵するぐらいだと思う。

懐かしい切手の数々、やはり美しい切手は「切手趣味週間」と「国際文通週間」に多いなと思った。もちろん「国宝シリーズ」の切手も美しい。おなじみの図柄の切手の「元」となった美術品の背景を、この一冊で知ることができる。

私の「美女切手」の思い出と言えば、42~43ページに載っている、1965年の「切手趣味週間」で取り上げられた上村松園の最高傑作「序の舞」。綺麗な切手でした。「序の舞」という作品の名前や、「上村松園」という日本画家の名前を、小学生の時に覚えることができたのは、この切手のおかげ。

数年前に「序の舞」の実物を見る機会があったが、そのサイズの大きさに驚いた。「巨大」と言えるほど大きな作品でした。(今、調べたら、縦233cm×横141,3cm)ビックリ!切手だと可愛いサイズなのだけど。

でも、切手で知っている絵は、本物にも親しみが湧きますよね。


star4

(2015、4、13読了)

2015年4月20日 20:32 | コメント (0)