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『道浦TIME』

新・ことば事情

5529「啓蒙と啓発」

「ミヤネ屋」の番組の中で、

「啓蒙」

という言葉を使ったところ、視聴者の方から、

「最近は『啓蒙』とは言わない、『啓発』と言うのだ!」

というご指摘を受けました。そういえば最近は「啓発」のほうがよく目にし、耳にする気がします。なんでも「啓蒙」の「蒙」は、

「無知蒙昧」

「蒙」で、

「くらい」(=物を知らない)

という意味なので、啓発する相手に失礼にあたるからということらしいです。

そもそも「蒙」は「常用漢字ではない」ので、使うときは熟語全体にルビを振って、

「啓蒙(けいもう)」

としなくてはなりませんね、もし使うとしても。「啓発」なら、ルビは要らないな。

ご指摘ありがとうございました、大いに「啓発」されました!

(2014、8、6)

2014年8月15日 21:27 | コメント (0)