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『道浦TIME』

新・ことば事情

5498「ホテルの事務室においていたハサミ」

 

神奈川・横須賀市で、昔付き合っていた女性を、男がハサミで刺して殺した事件がありました。その事件を伝える「ミヤネ屋」の中の通称「250ニュース」と呼ばれるニュースで、日本テレビの岸田キャスターが原稿を、

「凶器のハサミは、ホテルの事務室においていたもので」

と読んでいました。これに違和感が。普通は、

「凶器のハサミは、ホテルの事務室に置いてあったもので」

なのではないでしょうか?つまり、

「いた」か?「あった」か?

という問題です。これは、

「最近、『けが人はありませんでした』と言うべきところを『けが人はいませんでした』という傾向がある」

のと関連があるのではないか?と感じました。

そういう話をしていると、そのあとのニュースで岸田キャスターが、東京・恵比寿で土砂崩れが起きたというニュースを読み、その中で、

「けが人はいませんでした」

と読んでいました。ほらね。

(2014、6、30)

2014年6月30日 19:09 | コメント (0)