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『道浦TIME』

新・ことば事情

5395「『あかり』と『ひかり』」

2008年開催の「コイコン」という「やしきたかじん」さんと「松山千春」さんのコンサート。その映像を見ながら考えたことです。

ゲスト出演(?)で、やはり今は亡き、桑名正博さんが、名曲『月の光』を歌っていました。その歌詞の中に「ひかり」と「あかり」が出て来るのです。

名詞「ひかり(光)」動詞「光る」は、擬態語「ピカリ」から生まれた言葉だと思われます。その「ひかり」と、「あかり」は、

「『かり』が同じ」

なんです!いまさらながら。

名詞「あかり」は、形容詞「明るい」から来たのでしょう。

そして「明るい」と、色の「赤」は関係があるのではないでしょうか?

また、日本の色の根源は、

「赤・青・白・黒」

4色。このうち「あか(赤)」と「あお(青)」は、最初の音「あ」が同じ。そのあと「か」と「お」。

一方、「くろ(黒)」と「しろ(白)」は、2音目の「ろ」が同じで、語頭・1音目は「し」と「く」という違い。これも何か語源的に関係があるんでしょうか?

『月の光』を聴きながら考えたのは、そんなところです。

(2014、3、17)

2014年3月17日 22:41 | コメント (0)