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『道浦TIME』

新・ことば事情

5281「土俵は丸いか?四角いか?」

 

会社のエレベーターの中で、たまたま会った先輩が、

「あ、みっちゃんに聞こうと思っててん。土俵は丸い?四角い?」

と質問を投げかけると降りる階が来て、「じゃあ」と言って降りていきました・・・。一休さんの"とんち話"か?さすがに即答はできず、考えてみることに。

で、結論が出ましたので、回答をメールしました。

『先日お尋ねになった「土俵は丸か?四角か?」ですが、考えてみました。おそらく、

「広義には"四角"、狭義には"丸"」

ではないでしょうか。

辞書で「土俵」を引くと「土俵場」が正式名の様で、

「四角に盛った土の上に、俵で円を描いたもの」

というように「一体」として記されています。

ですから、その全体を指せば「四角」になりますし、あくまで「相撲という競技の場」という点に着目すれば「丸」ですね。

「土俵を割る」(=負ける)は、「円形の相撲競技場(コート)」から出ることですから、

「物としての土俵は"四角"、相撲という競技の中で使われる言葉としては"円"」

ということなのではないでしょうか?』

これに対する返事は、

「ありがとうございます。ついこの前まで『土俵は丸』と思い込んでいただけに、『四角では?』と言われた時には考え込んでしまいました。他にも、『コンセント』だと思っていたのが『プラグ』だったり、『カギ』だと思っていたのが『鍵穴』だったり。とある席でそんな話で盛り上がりました。」

とのことでした。日本語ってムズカシイ!

(2013、11、19)

2013年11月19日 19:06 | コメント (0)