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『道浦TIME』

新・ことば事情

5277「東京だヨおッ母さん」

 

11月8日、歌集の島倉千代子さんが肝臓がんで亡くなりました。75歳でした。

「ミヤネ屋」でもかなりの速報でお伝えしましたが、その島倉さんの葬儀が、14日に営まれます。その際に使わせてもらう曲や映画の著作権をクリアーするためにスタッフのNさんが、許諾を取る電話をしていました。

その中の相手のおひとりに、映画『東京だヨおッ母さん』の脚本を書かれた、

山上(やまのうえ)光穂さんという男性がいらっしゃいました。

そこで、私も今週ずうっと疑問に思っていたことを、直接、電話で尋ねることにしました。それは、島倉さんが歌っていた「曲名」と、映画化された作品「映画のタイトル」の表記が異なるという問題です。具体的には、

(曲 名)「東京だョおっ母さん」

(映画名)「東京だヨおッ母さん」

という具合で、「曲名」では「『ヨ』が小さく」「『っ』が平仮名」なのに対して、「映画のタイトル」では、「『ヨ』が大きく」「『ッ』がカタカナ」なのです。

最初、気付いた時は、

「なんでこんなに、ややこしいことを・・・」

と思ったのですが、やはりその理由を知りたい。たまたまNさんが許諾を取るときに、脚本の山上さんと話すことができたので、思い切ってご本人に聞いてみました。すると、

 

「それはね、宣伝ポスターにするときに、曲名では映画っぽくないので、変えたんですよ。と言っても作詞者の意向を尊重して、丸っきり変えることはできなかった。そこで『東京』を強調するために『ヨ』を大きくして、『促音』は『カタカナ』だろうということで、『おッ母さん』にしたんです」

 

ということでした。そうかあ、意識して変えたんだ!微妙なタイトル表記の背景には、こんな事情があったんですねえ。山上さん、どうも貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました!

(2013、11、13)

2013年11月13日 20:08 | コメント (0)