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『道浦TIME』

新・読書日記 2013_148

『蘭印戦跡紀行~インドネシアに「日本」を見に行く』(内藤陽介、彩流社:2013、8、17)

 

おなじみ、切手学者・内藤陽介さんの本。また送っていただきました。ありがとうございます!それにしても今年は「マリ」の本をこないだ出されたばかりでは・・・と思って読んでみたら、「蘭印=オランダ領インドネシア」の戦跡巡りに行かれたのは「去年」のことらしい。それを今年まとめたと。

ご自分でも書いているが、単にインドネシアに行くのではなく「蘭印=戦中のインドネシアの面影を求めて」旅するというのは、まさに「漫遊記」ならぬ「漫"郵"記」である。それにしても、これだけ詳しく当時の歴史を記述しながら、実際にその歴史の跡を現在の現地でたどるという行為は、内藤さんの頭の中で広がっている"時空を超えた世界"が、どれだけ広い世界なんだ!?と驚きを禁じ得ない。

118ページに出て来た「ムラビ山」の絵葉書の写真、「これって、富士山じゃん!」と思った。「火山」が噴火した後の「山の形」というのは、どれもとてもよく似ているのだなあと感じた。


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(2013、8、25読了)

2013年9月11日 15:32 | コメント (0)