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『道浦TIME』

新・読書日記 2013_102

『漢字再入門~楽しく学ぶために』(阿辻哲次、中公新書:2013、4、25)

 

著者である京大の阿辻先生から頂きました。ありがとうございます。でも実は、送っていただいた前日に、本屋さんの店頭で見かけて購入していたのでした。読むのが遅くなってすみません。

漢字入門の本は数々あるからこそ、「再入門」というタイトルなんでしょうね。

一番「うん、うん!」と力を込めて読んだのは「2時間目 とめ・はね・はらい、って、そんなに大事なの?」の項目。つまり「手書き字体」と「印刷字体」の字体は違うという当たり前のことが分からない「先生」が中学校や高校に多くて大変困る(そうは書いてないけれど)字体・・・じゃなくて事態が出て来ている、特に「試験」に関して・・・というような話。阿辻先生、実は学校の先生だけじゃなくて、銀行やお役所にもいるんですよ、そういう人。うちの会社の後輩で、そのために、えらい迷惑したって人がいるんです。「鈴」の字体の右側(つくり)の字体が違うので書き直してくださいって言われた人が。

何年か前に長野県の高校生が、書き順やとめ・はねに関しての各学校の先生方の基準の違いと文部科学省の意見を取材したビデオがあって、とっても面白かったです。梓川高校でしたっけ。あれには阿辻先生も登場されましたっけ?(2007年「漢字テストの不思議」)


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(2013、6、2読了)

2013年6月 7日 19:42 | コメント (0)