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『道浦TIME』

新・ことば事情

5113「ペール缶」

 

報道のM記者が質問して来ました。

 

「遺体が"ペール缶"の中に入っていたんですが、これって"ドラム缶"と言い換えていいんでしょうか?」

 

そもそも「ペール缶」というものを、私は知らない。生まれて初めて聞きました、「ペール缶」。ネットで引くと、

「円筒形のバケツに取っ手が付いたようなもの」

で、大きさはいろいろあるようです。写真を見たら、

「ああ、これは見たことあるかな。ペンキなんかが入った丸い缶ね」

という具合。国語辞典を引くと、『広辞苑』『精選版日本国語大辞典』『明鏡国語辞典』『デジタル大辞泉』には「ペール」は載っていませんでしたが、『三省堂国語辞典』『新明解国語辞典』には載っていました!「手おけ、バケツ」となっていて、用例は、

「アイスペール」

でした。あ、あれか、ウイスキーの水割りを作る時の「氷」が入っている容器!その「ペール」は知ってたわ!

英和辞典で「ペ-ル(pail)」を引くと、

「(主に米やや古)バケツ、手おけ」

とありました。アメリカ語のやや古風な言い方で「バケツ」のことなんですね。でも「バケツ」というと、わたしのイメージでは密閉容器でなくて上が開いていて、しかもやや上の方が広がった感じがしますが、今回は密閉容器で、上部は広がっていない缶のようです。結局、ニュースでは、

「金属製の容器」

としたそうです。ちなみにABC(朝日放送)が全国ネットに上げたニュースでは、

「ごみバケツ」「バケツ」

と表現していました。

2013年6月 6日 21:29 | コメント (0)