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『道浦TIME』

新・ことば事情

5032「無名な人か?無名の人か?」

 

タイトル(「無名な人か?無名の人か?」)のようなケースの

「『な』と『の』」

について考えてみました。

 

「の」のほうが、「人の属性」を確定してしまう。

これに対して、「な」のほうが、より広がりを持ったあいまいな形容となる。

 

「アートの人」と「アートな人」

 

の違い。

「な」は「~のような」の意味になる。

ということは、「な」の前に来る名詞は、聞いた人一般が共通の認識を持っている名詞でないと、意味の確定がしにくいということか?

 

最近「○○な」が、よく使われる気がします。

()「問題な日本語」(=ベストセラーの日本語本のタイトル)

でも、昔の文章にも「○○な」は割とよく出てくるので、

「どちらでもいいのかなあ」

とも思うのですが、やはり「○○な」には、違和感がある場合が多いのです。

(2012、8、22)

2013年3月14日 10:37 | コメント (0)