Top

『道浦TIME』

新・読書日記 2013_044

『心を癒す言葉の花束』(アルフォンス・デーケン、集英社新書:2012、7、18)

 

「この言葉を言えば(聴けば)、相手の心が癒やされる」というようなお手軽な本ではない。そう思って買った私がバカでした。もっと哲学的な、「生きる真理」のような珠玉の言葉集。その言葉の背景や、デーケン先生の体験などのお話を交えて、その言葉を深く「玩味する」ような一冊。著者は上智大学の名誉教授。1932年ドイツ生まれ。まだ日本に「ホスピス」が1か所しかない時代から、終末期医療におけるQOL(クォリティ・オブ・ライフ)について説いてきた一人。ドイツのことわざ「ユーモアとは『にもかかわらず』笑うことである」や、デーケン先生自身の言葉「祈りの真の意味は感謝である」などは噛み締めたい言葉だ。

 


star4

(2013、3、3読了)

2013年3月 8日 02:02 | コメント (0)