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『道浦TIME』

新・ことば事情

4991「作者買い、著者買い」

 

「作者買い」「著者買い」

という言葉があるそうです。Mアナウンサーが教えてくれました。

つまり、本を買う場合に書評など頼らず、

「お気に入りの作者(著者)の作品であれば、即、買う」

ということですね。これって、

「ジャケ買い」

と同じようなもの?とMアナウンサーは言っていますが、ちょっと違うような気がする。

「ジャケ買い」は、気に入ったジャケットであれば、アーティストが誰であれ、中身にかかわらず買うのですが、「作者買い」は、その「作者」のことを知っていてお気に入りだから、作品の内容は確かめずに「この作者なら大丈夫」(気に入る)という安心感で購入するんですよね。ある種の、

「信用買い」

のようなものです。あ、でも「ジャケ買い」も、ジャケットが気に入ったこともあるけど、「このジャケットのアーティストであれば、きっと音楽も素敵な(気に入る)はず」

と信じて買うのであれば、おんなじことか。

こんな言葉は昔はなかったけど、大体私の読書傾向としては、一人お気に入りの作者が見つかると、その作者の作品は、即、買いますね。普通の本好きはそういう傾向があるのではないでしょうか?グーグル検索では(2月18日)

「作者買い」=5万8000件

「著者買い」=  4260件

「作家買い」=7万7700件

でした。

(2013、2、18)

2013年2月18日 15:46 | コメント (0)