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『道浦TIME』

新・読書日記 2012_115

『金正恩の北朝鮮と日本~「北を取り込む」という発想』(辺真一、小学館101新書:2012、3、4)

 

4月の故・金日成(キム・イルソン)国家主席生誕100年の節目に、金正恩(キム・ジョンウン)体制を固めてくるであろう北朝鮮。その基礎知識を得ようと、4月に読んだ。で、そのまま、読後感を書くのが遅くなってしまったので、内容をだいぶ忘れてしまった。そういえばここ3か月ほど、あまり北朝鮮のことがニュースに上がって来ない気が。どうなっているのであろうか?

本書によると、4月以降、北朝鮮は「金ファミリー・党・軍」による「トロイカ体制」になろうと。「体制維持に長けている北朝鮮は、意外と潰れない」と辺真一氏は述べる。金正日(キム・ジョンイル)総書記の死去の情報をつかめなかった日本の諜報・情報部門はどうなっているのか?とも思うが、それだけ北の"鉄のカーテン"が、しっかりしていたということでもあろう。

金正恩の後見人のキーパーソンは7人いて、中でも故・金正日総書記の妹・金慶喜(キムギョンヒ)・とその夫・張成沢(チャン・ソンテク)は、ファミリーであるだけに強力にバックアップするであろうと。さらに軍参謀総長の李英鎬(リ・ヨンホ)、人民武力相の金永春(キム・ヨンチュン)、軍政治局第一副局長の金正角(キム・ジョンガク)、国家安全保衛部第一副部長の兎東則(ウ・ドンソク)、そして国防委員会副委員長の呉克烈(オ・グンヨル)の名前をキーマンとして挙げている。参考にしたい。

 


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2012年7月12日 17:55 | コメント (0)