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『道浦TIME』

新・読書日記 2011_237

『問題発言』(今村守之、新潮新書::2011、12、20)

 

2011年ほど「問題発言」が多かった年はないのではないか?と書くと「いやいや、これまでもあった」と言う人が多いのでは?実際、問題発言は歴史上多々ある。それらを集めた一冊。つまりこれを読むことで問題発言を少しでも減らせれば・・・というための参考書になるのではないか。

しかし、最近は何でもかんでも「問題発言」にしてしまう傾向も強いし、そういう傾向があるにもかかわらず、あまりにも軽口をたたきすぎる「エライ人」が多いのも事実ではなかろうか。「昔だったらこれぐらいは、どうってことなかった」という風に感じている「問題発言者」もいると思うが、「時代」によって「何が問題で何が問題でないか」という基準は変わる。それに気づかないのは、時代に取り残されているということなのだろう。もちろん中には「核心犯」的に「問題発言」とされる言葉を口にする人たちも、いるのではあるが。

 

 


star4

(2011、12、26読了)

2012年1月12日 12:25 | コメント (0)