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『道浦TIME』

新・読書日記 2011_067

『10年後の日本』(『日本の論点』編集部編、文春新書:2005、11、20)

 

 

奥付を見ると、2005年、つまり今から6年前に出た本。そのときに買って、読まないままほったらかしになっていた。これは当時の『日本の論点』という本で指摘された問題点を集めたものであるが、ある意味、「予言の書」になっていると言えるであろう。

たまたま本段で目についてページを繰ってみると、そこには「地震」「津波」に関する記述が・・・。やっぱり三陸沖は「想定内」の地震・津波だったんだ。そうすると、それに対する備えを怠ったということか。特に原発。それを事前に指摘して策をとるように仕向けられなかったのは、マスコミにも責任はある・・・。もちろん、一番責任があるのは政治家だが、その政治家を選んだのは、われわれ国民・・・。

6年前という「近過去」から見た「近未来」の現在(=6年後)は、ある意味「予言が当たったか外れたか」を見ることができて、しかも、もしかしたらこういった「指摘」があったことで、実際の政策などに修正が加えられ、良い意味で「予想がはずれた」ものもある。タイムマシンで過去に行って修正するような感じでもあるが。(それはルール違反だが、これは全然ルール違反じゃない)


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(2011、4、25読了)

2011年5月 2日 20:12 | コメント (0)