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『道浦TIME』

新・読書日記 2011_042

『津波被害~減災社会を築く』(河田恵昭、岩波新書:2010、12、17)

311日の東日本大地震のあとに本屋さんで見つけて購入。「ミヤネ屋」にもゲストで来ていただいた河田先生の本。なんと去年の12月に出ているのだが、その1ページ目に書かれていることは・・・昨年のチリ大地震に伴い、日本の太平洋岸各地でも「津波警報」が出されたが、実際に「避難」した人は、警報が出された地域の人口の数%に過ぎなかったと。こんなことをしていると、いざ三陸や東南海などで津波が起きたら、数万人単位の死者が出る、と書かれているのだ・・・。つまり専門家は(少なくとも河田先生は)危険性を指摘していたのだ。しかし、実際に人は動かなかった・・・。改めて津波の危険性を知る一冊。「もう遅い」のかもしれないが、「次」もありうるだけに、「今だからこそ」読むべき本だと思う。

 


star5

(2011、3、17読了)

2011年4月 4日 21:39 | コメント (0)