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『道浦TIME』

新・読書日記 2011_027

『なぜ韓国は、パチンコを全廃できたのか』(若宮健、祥伝社新書:2010、12、10第1刷・2011、1、5第3刷)

韓国にパチンコがあること自体、知らなかった。日本のパチンコ台が輸出され、釘を抜いて真ん中のスロット表示がクルクル廻る、メダルで遊ぶゲームに変わってはいるそうだが。そして、2000年代に入ってそれが社会問題になって、全廃されたことも全く知らなかった。その昔、パチンコをしたことはあるが、決してのめりこまないようにしていた。本気でやり出すと、のめりこんでしまうことがわかっていたからだ。それと、当時はタバコの煙がモウモウでそれに耐えられなかったこと、音がうるさすぎることなども、パチンコ通いをしなくなった理由だ。そのうち、1000円や2000円ぐらいでは遊べなくなって、全く足が向かなくなった。しかしそれ以降、逆に足が向き出した人もいるだろう。

最近テレビでパチンコ台のCMが目立つ。「台」を宣伝してどうなるのか?と思うのは素人で、やはり「台の魅力」が、パチンコ店に客を惹きつけるのだろう。(本書でも述べられているように民放テレビ局はそのCMで稼がせてもらっているので完全には否定できないのも確かに事実だが・・・。)

しかし子どもを車に残してパチンコを打ち続け、その間に子どもが死んでしまう事件が後を断たないことを考えると、「パチンコ」というギャンブルの持つ魅力・魔力は、個人の意志で断ち切ることができないほど強いものであるとも言える。やはり何らかの手を打つ必要はあるのではないだろうか

 


star4

(2011、2、12)

2011年2月28日 21:20 | コメント (0)