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『道浦TIME』

新・読書日記 2011_014

『バラエティ番組がなくなる日~カリスマプロデューサーのお笑い「革命」論』(佐藤義和、主婦の友新書:2011、2、20)

 

発行の日付2月20日って、先すぎませんかねえ・・・。

この「主婦の友新書」というシリーズでは「○○がなくなる日シリーズ」を出しているようで、巻末を見ると、『「婚活」がなくなる日』『「暮らし力」がなくなる日』『政治家がなくなる日』『末期がん、その不安と怖れがなくなる日』『ラーメンがなくなる日』『人事課がなくなる日』『ドルがなくなる日』『子どもの秘密がなくなる日』『霞が関がなくなる日』など何でもかんでも「なくなる日」でくくっていますが・・・ユニークな試みではあります。

著者は、フジテレビで「笑っていいとも!」や「オレたちひょうきん族」をはじめとしたバラエティ番組を作ってきたディレクター・プロデューサー。今のフジテレビ繁栄の基礎を作った・・・ということで言うと「商売敵」なわけですが。

ちょうどこの本を読んでいたら横澤彪さんの訃報が・・・1980年の「お笑いブーム」を、懐かしんでしまいました。大学時代だったんだよなあ、あの頃・・・。

 


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(2011、1、18読了)

2011年1月31日 21:08 | コメント (1)

新・読書日記 2011_13

『精神科医は腹の底で何を考えているか』(春日武彦、幻冬舎新書:2009、1、30第1刷・2010、11、20第7刷)

精神科医というと、ちょっと変わってて、ちょっと面白い人がいるという印象。そういえば、中学のときによく読んだ北杜夫も精神科医だった。春日武彦さんの本は前にも読んだことがある。精神科医を、そして精神科医としての自分を客観視できる人、と言うイメージがある。そこに面白みが生じる。

精神科医の問題点(それは取りも直さず自分の問題点でもあるが)それを100項目書き出したという漢字の一冊。みんな悩んでいるんだ・・・。


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(2011、1、16読了)

2011年1月31日 18:07 | コメント (0)

新・ことば事情

4286「自炊」

120日の産経新聞夕刊に、

「書籍電子化 自炊代行業者にNO!」

という見出しが。なんじゃ、その、

「自炊」

というのは?と思って記事を読んでみると、

「自ら書籍を電子化すること」

「自炊」と言うんだとか。自らだからか?なんで電子書籍化が「炊事」なんだろ?

こんなことを言うの?と若手のMアナウンサー(20代後半)に聞いたら、

「言いますね」

とのこと。若者は知っておるのか。オジサンは知らないぞ、"紙"世代だからな。

念のため「紙」の事典『現代用語の基礎知識2011年版』(自由国民社)を引いてみると・・・なんと!載っているではないですか!

「自炊」=自分の蔵書をスキャンを使ってPDF形式の電子ファイルにしてiPad(アイパッド)などの電子書籍リーダーで読めるようにすること。「自分で(パソコンにデータを)吸い上げる」ことを縮めて「ジスイ」と呼び、それに自分で食事を作る「自炊」の字を充てている。データ化し「電子書籍」にすることによってどこにでも持ち歩くことができ、本棚が不要になるともいわれている。これを有料で請け負う業者も登場してきているが、個人で楽しむだけなら問題ないが、ビジネスにした場合は「著作権法に触れる」と主張する声もある。

ということだそうです。自分で吸い上げるから「ジスイ」だったのか・・・全然知りませんでした・・・。

 

(2011、1、24)

2011年1月31日 12:06 | コメント (1)

新・ことば事情

4285「焼けぼっくり?」

いつものように「ミヤネ屋」の字幕スーパーを放送前にチェックしていたら、こんな言葉が。

「焼けぼっくに火」

ありゃ・・・これ、正しくは、

「焼けぼっくに火」

だ!危ない危ない!「り」と「い」、似ているから、手書きで発注した文字を、オペレーターさんが読み間違えて、打ち込んだんだね。音の感じが、

「松ぼっくり」

に似ていることもあって、こんなことになってしまったのかも?何が起きるか、気を緩められません。

「焼けぼっくい」「ぼっくい」は辞書を引くと、

「棒杭」あるいは「木杭」

と書くそうです。

放送には出なかったけど、気をつけようねという意味で、反省会でこの話をしたら、数人の若いスタッフが、いかにも目からウロコが落ちたという表情で、

「道浦さん、今の今間で『焼けぼっくり』だと思っていました!」

と言うではありませんか!

あぶなーい!どこに落とし穴があるかわかりませんねえ・・・。

Google検索(1月24日)では、

○「焼けぼっくい」=2万8600件

×「焼けぼっくり」=  7910件

○「焼けボックイ」=  1380件

×「焼けボックリ」=   155件

○「焼け棒杭」  =1万9200件

○「焼け木杭」  =2万7300件

でした。

(2011、1、24)

2011年1月30日 18:04 | コメント (1)

新・ことば事情

4284「改定常用漢字で・・・」

20101130日に、29年ぶりに「常用漢字」が改定されました。これまでの1945字から5字削り、新たに196字を加えて、合計で2136字になったのです。「常用漢字」とは、お役所の公的文書や新聞・放送で使う漢字の「目安」となるものです。

この改定を受けて、新聞各社や放送各社もこれまでは平仮名で書いていたもの、交ぜ書きにしていたものや、ルビを振って使っていた漢字を、「ルビなし」で使用するようになりました。日本テレビ系列も127日から使用しています。とはいえ、まだなじみのない難しい漢字や、画数が多くてテレビのスーパーでは文字がつぶれてしまって読みにくいものは、これまでのように平仮名で書いたり、ルビを振ったりしています。

「情報ライブミヤネ屋」でも、この改定に従い「ルビなし」で使う漢字がいくつか出てきました。この1か月ほどで「ミヤネ屋」に出てきた「新たに常用漢字に入ったために、ルビが要らなくなったもの」をいくつかご紹介しましょう。

****************************************

「謎(なぞ)」→○「謎」

「音さた」→○「音沙汰

「憧(あこが)れ」→「憧れ」

「容貌(ようぼう」→○「容貌」

ダンナ様」→○「旦那様」

「謁見(えっけん)中」→「謁見中」

挨拶(あいさつ)」→○「挨拶」※平仮名で「あいさつ」ももちろんOK。

病」「(おくびょう)」→○「病」※「病」は使わない事になりました。

「俺(おれ)」→○「俺」

「親せき」→○「親

かかわる」→○「わる」

「育(はぐく)む」→○「育む」

「絆(きずな)」→○「絆」

「破綻(はたん)」→○「破綻」

「払しょく」→○「払

「葛藤(かっとう)」→○「葛藤」

「人み」→「人み」

「梨(なし)」→○「梨」(音読みの「り」は表外なので「梨園(りえん)」はルビが必要)

「ねじり餅(もち)」→○「ねじり餅」

「拭(ふ)く」→○「拭く」

(は)がす」→「剥がす」

「萎(な)える」→○「萎える」

「育(はぐく)む」→○「育む」

「椎間板(ついかんばん)」→○「椎間板」

「斬(き)る」→○「斬る」

「頬(ほお)」→「頬」

「刺された」→○「刺された

て先」→○「て先」

 

これらを使って、適当な文章を作ってみました。

 

「所在が謎で音沙汰がなかった憧れの容貌の旦那様に謁見・挨拶した臆病な俺は、これまで親戚としての関わりで育んだ絆が破綻するかもしれないという思いを払拭できず葛藤し、人混みの中で梨にこびりついた餅を拭いて剥がしながら、気持ちが萎えてきた。まさかこれまで育てた椎間板ヘルニアの俺を、旦那様は斬るのか?頬の手術の痕をさすりながら書いた手紙を、宛て先も書かずにポストに入れた。」

 

どうでしょうか?漢字は読めますか?内容は「筒井康隆ふう」ですね、「俺」を使うと。

(2011、1、20)

2011年1月30日 09:47 | コメント (2)

新・ことば事情

4283「ちゃらちゃら」

詩人・茨木のり子の評伝『清冽~詩人茨木のり子の肖像』(後藤正治)を読んでいたら、茨木のエッセイ「『櫂』小史」に、茨木のり子第一詩集『対話』に収録された詩「根府川の海」が出てきました。根府川というのは、(東京から)小田原を過ぎて熱海に着く手前にある川の名前だそうです。

《たまたまその日は、成人の日で休日。夫と一緒に新宿へ映画「真空地帯」を観にゆくことになっていたが、一寸(ちょっと)待ってもらって、原稿用紙に向い、十分位で、ちゃらちゃらと書いたのが「根府川の海」である。》

ここで出てきたのが、

「ちゃらちゃら」

 です。これは、

「軽くて、手抜きの感じ」

のする擬態語です。そして思い出すのは、『男はつらいよ』。渥美清演じるフーテンの寅さんの啖呵売(たんかばい)のセリフ、

「四谷・赤坂・六本木、ちゃらちゃら流れるお茶の水」

です。

1回だけの「ちゃら」で思い出すのは、Chara「スワローテイルバタフライ」。これは好き名曲です。

先日、5歳の娘に、この「ちゃら」を使われました。

家でお風呂にお湯を張る前に、浴槽を洗ってきれいにしてからお湯を入れるのですが、「お風呂、入れて!」と妻に頼まれた私が、その風呂掃除をしてからお湯を入れ始めるまで、ものの30秒、あっという間にやったところ、娘が一言、

「ホンマに洗ったん?また、"ちゃら洗い"とちゃうの?」

こらこら、仮にも親に向かって、なんちゅう口の聞き方!誰に聞いたんや、そんな「ちゃら洗い」なんて言葉は!

マセてやがんな、もう!

(2011、1、17)

2011年1月29日 22:45 | コメント (0)

新・ことば事情

4282「4原色」

去年(2010年)の7月頃にさかんに流れていたCM。

「黄色が入って4原色」

と、あの国民的女優が言うんです。あ、吉永小百合さんですが。「シャープ」の、

「クアトロン」

というテレビです。「クワトロ」は「4」ですから、まさに、

「4原色」

を表す名前ですね。でも、「4原色」って本当なんでしょうか?「光」も「色」も、

「3原色」

なのでは?と気になっています。「4つの色」を「基本」としているということなのでしょうが「原色」と言ってしまっていいのかなあ?

テレビのCMで、「○○トロン」というと、私が思い出すのは「ソニー」の、

「トリニトロン」

です。もう40年近く前ではないかな。我が家に初めてカラーテレビが来た頃の話です。この「トリ」は「3」という意味ですから、正に今回のシャープのネーミングは、ソニーと同じだなあと感じました。

(2011、1、10)

2011年1月29日 10:56 | コメント (0)

新・ことば事情

4281「高祖父」

1月17日、第144回芥川賞・直木賞の発表がありました。芥川賞は、朝吹真理子氏の『きことわ』、西村賢太氏の『苦役列車』の2作品。直木賞は、道尾秀介氏の『月と蟹』と木内昇氏の『漂砂のうたう』が受賞しました。その特集をした「ミヤネ屋」のスタッフから、質問が。

「『ひいお爺さん』は『曽祖父』ですよね。その父親はなんていうんでしょうか?『曽曽祖父』でしょうか?『ひいひいおじいさん』ですか?」

 

かつて湖池屋(でしたっけ?)の「カラムーチョ」というスナック菓子のコマーシャルで「ヒーヒー」言っていたおばあさんのイラストが出たことがあったのを思い出しました。

国語辞典には「曽祖父」は載っていても「曽曽祖父」「ひいひいおじいさん」は載っていません。そこで、「曽祖父の父」でネットで検索してみると、出てきました。

「曽曽祖父」

あるいは、

「高祖父」

というそうです。本当かな?

「高祖父」で国語辞典を引いていると・・・載っていました!

しかし、そんな言葉使ったことないなあ・・・。

放送では、字幕スーパーでは「高祖父」と出し、ナレーションは、

「曽祖父の父親」

という表現にしました。Google検索(1月24日)では、

「高祖父」=40万7000件

「曽曽祖父」=  6490件

「曽祖父」= 3万5100件

でした。

(2011、1、24)

2011年1月28日 19:44 | コメント (0)

新・読書日記 2011_012

『はじめての政治哲学~「正しさ」をめぐる23の問い』(小川仁志、講談社現代新書:2010、12、20)

うーん、なんだかやっぱり難しかった・・・。

昔勉強した学者の名前も出てきて懐かしかったけど、私がそれまで全く知らなくて、何回も出てきた人の名前(この本以外にも)は「ハーバーマス」という人。最近よく目にする名前です。

「政治哲学」が一般にも求められている状況って、どういう状態なんだろうか?・・・・

それは政治家がしっかり仕事が出来ていないと、こういうことではないでしょうかねえ。

 


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(2011、1、16読了)

2011年1月28日 12:23 | コメント (0)

新・読書日記 2011__011

『やめないよ』(三浦知良、新潮新書:2011、1、20)

2006年から201012月まで、日本経済新聞のスポーツ面で、隔週で掲載していたエッセイをまとめたもの。おなじスポーツ面でのエッセイは、野球評論家の豊田さんの名エッセイがあるが、カズのこのエッセイも、時々目を通していた。「語りおろし」ではなく、実際に「書いていた」と思われる。

最近のこのカズのエッセイで「へえー」と思って覚えていたものは、去年の秋、行きつけのバーの自分の指定席に、誰か先に座っている男がいる。「誰だ!?」と思ったら、なんと「イチロー選手」だった、と。

タイトルどおり、「現役選手をやめず」に、2011シーズンも選手として横浜FCで頑張ると。J2からJ1に昇格して、1シーズンでまたJ2に。試合にもなかなか出られない中で、かつてのキング・カズが、なぜ現役にこだわるのか?30歳になるかならないかで引退したヒデ、30過ぎでまだまだやれる城はなぜ引退したか?フィジカルとメンタル、両方で戦える状態でないと、プロスポーツ選手は引退するしかないのか?その意味で、カズはまだ戦えるのだろう。ゴンといい、工藤投手といい、イチロー選手といい、すごい!あのマンガの「あぶさん」でさえ、引退したというのに。


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(2011、1、16読了)

2011年1月27日 19:22 | コメント (1)

新・読書日記 2011_010

『清冽~詩人茨木のり子の肖像』(後藤正治、中央公論新社:2010、11、10)

去年から興味を持って読んでいる茨木のり子さんの詩集。もう亡くなって何年も経つんだけど、全然「古くない」感じがするんです。

その茨木さんの「初の本格的評伝」と銘打ったのが本書。ノンフィクションの大御所・後藤正治さんの手によるもの。

近くの書店でこの本を買った際、知り合いの店員さんが、

「この間、この方のお母さんがうちの店に、みえられたんですよ」

というので、

「え!茨木のり子さんのお母さん?もう亡くなってるんじゃあ・・・・?」

と驚いて答えると、

「いえいえ、この本を書いた後藤さんのお母さんです」

とのことで、ちょっとホッとしました。後藤さんは関西の方ですもんね。


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(2011、1、16読了)

2011年1月27日 12:21 | コメント (0)

新・読書日記 2011_009

『伝わる文章の書き方教室~書き換えトレーニング10講』(飯間浩明、ちくまプリマー新書:2011、1、10)

畏友・飯間浩明さんの最新著作。年明け早々にお送りいただいた。

飯間さんは大学に勤務する傍ら、国語辞典の編纂をされている。(『三省堂国語辞典・第6版』など)この本の「はじめに」を読むと、こう書いてあった。

「国語辞典の語釈は、言葉で絵をかく必要がある」

と。こ、これは!間違いなく、「アナウンサーの仕事と同じ」ではないか!

うーん、通じているんだなあ。

内容は・・・私も甲南大学で学生にやらせている「社説やコラムの100字要約」的なものもあり、もっとゲームっぽく楽しく出来るトレーニングもあり、この本を読むだけで、「力がついた」気になれます。


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(2011、1、8 読了)

2011年1月26日 19:19 | コメント (0)

新・ことば事情

4280「インターハイとインカレ」

泊まり勤務の際、夕食の「カレー」を会社の食堂で独りで食べながら、こんなことを考えました。

「インターハイ」と「インカレ」

それぞれ、

「インターハイスクール」「インターカレッジ」

の略語。高校と大学。その略語の出来方が違う。「インカレ」は、なぜ

「インターカレ」

とならなかったのか?また、「インターハイ」は、なぜ、

「インハイ」

にならなかったのか?(一部では「インハイ」という呼び方も聞くが。)

「焼酎ハイボール」の略語、

「チューハイ」

は、「インターハイ」という略語と関連があるのだろうか?「インターハイ」に出る選手は「チューハイ」を飲んではいけないが、「インカレ」に出る選手の中には、「チューハイ」を飲める年齢の選手と、飲めない年齢の選手がいるが、「インカレ」の試合前に、あまり「チューハイ」を飲み過ぎてはいけない・・・。

 

「インカレ」という4字略語は、ある意味「王道」です。それに対して、「インターハイ」は、後ろに続く「スクール」をバッサリと略していますが、「ちょっと特殊な略し方」なのではないでしょうか?

もしかしたら「インターハイ」の「ハイ」には、「優勝カップ」の

「(優勝)杯のイメージ」

があったのでは?なんて想像したりもします。

もちろん、「インターハイ」が登場したのは戦後、新制高校になってからでしょうから、「インターハイ」の起源は、調べれば分かるかもしれませんね。

とりあえず、問題提起だけ・・・。

(2011、1、10)

2011年1月26日 10:52 | コメント (0)

新・ことば事情

4278「寒気団」

先週は本当に寒かったですねえ・・・。「大寒」の直前ころの方が寒かった。今も寒いですが、少しずつ「光の春」の季節が近づいてきているような。

さて。

そんな寒いときに思い出すのが、こんな話。

だれだったかは(本当に)忘れたのですが、お天気の原稿に出てきた、

「寒気団」

を、放送本番で、こう読んだのです。

 

 

 

「さむけだん」

 

 

 

おおおお、本当に「さむけ」がしてきた。

「さむけだん」って・・・韓国料理じゃないんだから・・・あ、あれは、

 

 

「サンゲタン」

 

 

か。

ちょっと、あったかくなりましたか?笑いで・・・。

え?かえって寒くなったって?それはどうも失礼しました・・・。

(2011、1、24)

2011年1月25日 10:42 | コメント (0)

新・読書日記 2011_008

『万寿子さんの庭』(黒野伸一、小学館文庫:2009、10、11第1刷・2010、7、7第9刷)

本屋さんの店頭に「泣けます!」とか書いてあって、「ほんまかいな」と買って読んだ。

うーん、たしかに最後の場面は泣けるけど、そういう「泣きたい本」ではないと思う。

一種の「青春物」ですね。淡い「恋愛」も出てくるし。というよりも「年齢を超えた友情」

がテーマなんだと思う。

さわやかです。

 


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(2011、1、9読了)

2011年1月24日 12:48 | コメント (0)

新・ことば事情

4277「ウグイス カラス ホトトギス」

いきなりですが・・・日本に昔からいる「鳥」の名前ですが、語尾に特徴があります。

「ス」で終わるのは、ウグイス、カラス、カケス、ホトトギス

「メ」で終わるのは、ツバメ、スズメ

もっとあると思いますが、思いつくものだけ・・・。

これに関してどこかで読んだのだけれども・・・どこかで書いたような気もするのだけれども・・・思い出せません。検索できないなあ。

どなたかご存じないですか?

去年の9月にこれを書きかけて、そのまま放っておいたのですが、4か月経っても思い出せないのです・・・・。

(2011、1、10)

2011年1月24日 03:56 | コメント (0)

新・ことば事情

4276「後継ぎか?跡継ぎか?」

「お墓」の特集を「ミヤネ屋」でやった時にスタッフから質問が。

「お墓の『あとつぎ』という場合の表記は、『後継ぎ』でしょうか?それとも『跡継ぎ』でしょうか?」

うーん、どうしよう?

実はもちろんこれにはこれは使い分けがありまして、今回のお墓の件は、

「跡継ぎ」

が正解。読売新聞社『読売スタイルブック2008には、

*「後継ぎ」(前任者を継ぐ。後継者。後任)<例>総裁の後継ぎ

*「跡継ぎ」(家督・名跡を継ぐ。跡取り)<例>家元の跡継ぎ

と載っていました。

『新聞用語集2007年版』にも、同じように、

*「後継ぎ」=<後継者>社長・総裁の後継ぎ

*「跡継ぎ」=<家督・名跡を継ぐ>家元の跡継ぎ

とありました。ほとんど同じ表記ですね。

 

(2011、1、10)

2011年1月23日 03:55 | コメント (1)

新・読書日記 2011_007

『BAKUMAN(バクマン)1~11』(原作・大場つぐみ、漫画・小畑健、集英社:~2010、12、31)

「バクマン」というのは、「マンガ」の連載は「バクチ」だ、という意味なんだろうと思う。中学3年生から、プロのマンガ家、それも「少年ジャンプ」での連載とアニメ化を目指すという、「原作」と「作画」の二人組の男の子たちの「青春グローイングアップ・マンガ」。マンガ連載の舞台裏を描いているという意味では「マンガ編集者の物語」でもある。

絵を描いているのは、『ヒカルの碁』や『デスノート』を描いていた人。やはりその絵のタッチには特徴があるなあと感じた。中学1年の息子が持っていた単行本を借りて読んだ。普通のマンガの単行本は20分ぐらいで読めるが、これはたっぷり11時間かかる。そのぐらい、字が多いマンガ。いろんなもの(テーマ)が、マンガになるのね。

ちなみにこのマンガ、NHK教育テレビで、既にアニメ化している。それをたまたまチラッと見て「面白そうだな」と思ったのが、単行本を読むきっかけになった。12巻が出るのが、待ち遠しい。

それにしても、本当にマンガ家の皆さんはこんなに(悲しいぐらい)「人気アンケート」に踊らされているのかちょっとこのままでいいのかな?と他人事ながら感じた。テレビの「視聴率」しかり、政治家の「世論調査」しかり、ですが・・・。

 


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(2011、1、8 読了)

2011年1月23日 02:47 | コメント (1)

新・読書日記 2011_006

『吉原ひろこの学校給食食べ歩記1~今ドキ、給食の時間』(吉原ひろこ、サテマガ・ビー・アイ:2007、8、31)

数年前に購入してそのままになっていました。

元教師で料理研究科の著者が、「朝日新聞の三重県版」の取材として、三重県の小学校の給食を食べ歩いたエッセイ。写真ではなく、著者の手による「給食のカラーのイラスト」が載っているのがミソ。これを見ると、「ビビンバ」のようなものまで給食で出てきている。私たちの頃の給食と違って、今はずいぶん多種多様な給食になっているんだなあと改めて思った。中には「え・・・これだけ?」とかわいそうなものもあったが・・・。著者は現在「大阪版」で連載をしているようです。

 


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(2011、1、8 読了)

2011年1月22日 12:46 | コメント (0)

新・ことば事情

4275「すみか」

夜、そろそろ寝ようか?という時間帯に会社の「ミヤネ屋」にスタッフから電話です。

「沢尻エリカの"すみか"という表現をするときの漢字表記はどうすればいいでしょうか?"棲家"と書いていいですかね?」

「うーん、『棲』が表外字なのでルビが要るよね。しかし『棲』を使う場合は『人間』ではなく『動物』の『すみか』のようなイメージがあるなあ。」

と答えて、家にあった何種類かの国語辞典を見ると、

「住み処」

とあり、さらに注釈で、

「『住み家』は当て字」

とあったので、

「じゃあ、ルビを振って『住み処(か)」でいこう!』

と指示しました。翌日、会社で『新聞用語集2007年版』を見ると、

「すみか」「住み家」

とありました・・・。ま、いいか。

 

(2011、1、10)

2011年1月22日 03:54 | コメント (0)

新・読書日記 2011_005

『風に吹かれて豆腐屋ジョニー~実録男前豆腐店ストーリー』(伊藤信吾、講談社:2006、7、12第1刷・2006、9、28第3刷)

 

数年前に妻が買ってきて、「もう読んだからいらない」と言って、くれた本。そのままいつか読もうと思っている間に幾年月・・・。

いっとき我が家でも「男前豆腐」「風邪に吹かれて豆腐屋ジョニー」といった変わったネーミングの「濃い豆腐」が食卓によく上った。この本を読んで、改めて「最近見ないなあ」と思って、近くのスーパーに行ったら、今はもうその店では扱っていないようだった。

「書かれた」というよりは、おそらく「語りおろし」のようなこの本。でも、若い社長(御曹司)の、豆腐業界での「チャレンジ」は、なかなか気持ちがいい。

ただ・・・読んでいて思ったのは、「日本人って、ヤンキー(不良)好き」ということ。本当にそういう体質があるんだなあ、きっと。この若社長も「不良」ではなかったにもかかわらず、こういった「ジョニー」的世界が好きなんですよね。売れるんですね、たしかに・・・。

 


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(2011、1、9読了)

2011年1月21日 18:45 | コメント (0)

新・ことば事情

4274「へば」

友達と別れるときのあいさつで、

「それじゃあ!」

という意味の言葉を関西では、

「ほな!」

と言います。「ほな、さいなら」の「ほな」です。「サ行」が「ハ行」に変わるんですね。

「それじゃあ」→「そんじゃ」→「ほんじゃ」→「ほじゃ」→「ほな」

これと同じ意味の言葉を、青森の津軽地方では、

「へば」

と言うと、聞いたことがあります。たぶん、弘前出身の虎谷アナウンサーに聞いたんだと思います。

これも関西弁と同じように、「サ行」から「ハ行」への変化なんでしょうね。

ただ、

「『そ→ほ』という『オ段→オ段』の変化」

ではなく、

「『そ→へ』という『オ段→エ段』への変化」

ということなのでしょう。そして「ほな」の「な」にあたるのが「ば」。濁っています。でも、もともと「それじゃ(あ)」の「じゃ」にあたる部分なので、濁っても不思議はないのかな。

へば!

結構、使い心地、いいかもしれません。

(2011、1、10)

2011年1月21日 03:53 | コメント (1)

新・読書日記 2011_004

『マカオ紀行~世界遺産と歴史を歩く』(内藤陽介、彩流社:2010、11、30)

(著者・内藤さんから送って頂きました)

この本、著者によるカラー写真が文字どおり満載!旅行ガイドよりも行った気分になるぐらい。で、良い紙を使っているので、見た目以上に重い。でも、家で座って読むより、通勤電車の中で立って読む方が、気持ちが入って読むスピードが上がる。そんな本。

もちろん、郵便学者の内藤さんの本だから、写真も単なる風景写真ではなく、切手の図案になったものをできるだけ同じアングルで、自ら撮影して収めている。読者をマカオだけでなく、「切手の世界」そして「歴史の中」へと導いてくれる。

テーマが「世界遺産」だけに、対象となったものは建物が多いが、それはすなわち、その建物にまつわる「人」や「できごと」を語ることにつながっている。なまじっかの旅行ガイドを1000何百円出して買ったうえでマカオに行くよりも、この本を2850円+税で買って通勤電車で読む方が、マカオに行った気分になれるかも。

私がマカオに行ったのはもう1617年も前になるが、マカオというと思い出す言葉は、

「マカオのオカマ、伊丹で見たい」

という、自作の回文もどきの文章である。関係ないけど。

 

114ページの5行目。「織田信長に謁見し、その信任を得て機内での布教を許された。」

「×機内→○畿内」。

*最後のカモンエスのことばのポルトガル語表記、「ca」は「c」ではなくて、下にひげの付いた文字では?


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(2011、1、9読了)

2011年1月20日 12:44 | コメント (1)

新・ことば事情

4273「嬰児」

201116日の読売テレビのお昼のニュースで、

「女の子の嬰児で」

という表現がありました。この中の

「嬰児」

という言葉、「えいじ」と読みますが、一般的には聞き慣れない言葉です。

「生まれて間もない赤ちゃん」

のことを指します。(辞書には「3歳ぐらいまでをさす」と書かれているものもありますが。)

ニュース原稿でこの「嬰児」が出てくるときは、まず間違いなく、

「トイレなどで出産後、そのまま遺棄された赤ちゃん(の遺体)」

です。そういう意味では、読売テレビ系列やNHKで、

「『ににんぐみ』と読む『二人組』は、必ず悪事を働いたヤツ」

というのと似ています。(「仲良し二人組み」は「ふたりぐみ」。)

いずれにせよ、この「嬰児」という言葉、放送原稿では、

「生まれたばかりの女の赤ちゃんで」

とした方がいいのでは?と放送後にアドバイスしました。

結局夕方のニュースでは、「嬰児」の代わりに、

「乳児」

という表現を使いましたが、こちらの方が数段、「耳で聞いて分かりやすい言葉」になったと思いました。

(2010、1、10)

2011年1月20日 03:53 | コメント (0)

新・読書日記 2011_003

『赤毛のなっちゅん』(内藤啓子、中央公論新社:2010、11、14=大浦みずき一周忌に)

2009年に亡くなった元宝塚男役スター、女優・大浦みずき。その生涯、そして闘病生活を、実の姉が、妹の一周忌に思い出として綴っている。同時にそれは、父で作家・作詞家の阪田寛夫を含めた一家・家族の物語でもある。愛称は「なっちん」。(注「なっちん」ではない」

決して文章は上手ではない。読みにくいところもある。しかし、そんなことは関係なく、家族の愛、姉妹の愛情が余すところなく感じられるがこの本は、ヅカファンでもなんでもない私が読んでも、一人のプロ意識の高い、その意味でわがまま、自由奔放な女性の、53年という短い人生の輝きを伝えてくれる。

 

 


star4

(2011、1、3読了)

2011年1月19日 12:43 | コメント (1)

新・ことば事情

4271「純鉄」

117日の日経新聞に、東北大が、

「純度99,9996%の鉄」

を開発したという記事が。分析のときの標本となる「標準鉄」の認定を受けるという記事が出ていました。「99,9996%」ということは、もう、

「限りなく100%に近い」

ということですね。1万分の4」だけ足りないと。本文には、

「高純度鉄」

とありましたが、見出しには、

「純鉄」

とありました。「標準鉄」という言葉にも興味を惹かれますが、それよりも何よりも、やはり「純鉄」でしょう、注目は。

「純金」「純銀」

は目にしたことがありますが、「純鉄」は初めて。同じ「金属」ですから、あってもおかしくないのですが。金属でなくても、

「純水」

というのも見たことがあります。

Google検索では(117日)

「純鉄」=59400

「標準鉄」= 1150

ありました。ちなみに、

「純金」=5840000

「純銀」=4600000

「純銅」= 195000

でした。

 

(2011、1、17)

2011年1月17日 21:35 | コメント (0)

新・ことば事情

4264「ロカビリー三人男」

113日の「ミヤネ屋」山下敬二郎さん(享年71)の通夜・告別式の模様をお伝えしました。(そういえば山下さんって、柳家金語楼の息子だったんですね。金語楼の本名は、山下敬太郎。敬二郎さんと同じく71歳で亡くなっています。)

その際のスーパーをチェックしていたら、こんなものが。

「男ビリー三人男」

???

ビリー隊長のブートキャンプに、男三人で入隊したとか?(ちょっと古いか。金語楼ほどは古くない。)これはもちろん正しくは、

「ロカビリー三人男」

ですよね。山下さんと平尾昌晃さんとミッキー・カーチスさんを指して、ということなんです。事前にスタッフが見つけて直したので、放送には出ませんでしたが、なんでこんな間違いが出てきたのか?ポイントは「ロカビリー三人男」という字幕スーパーが、

「『縦書き』で『手書き』で(読みにくい字で)発注された」

ことによるものと思われます。つまり、「ロカビリー」の「ロとカ」「縦に並べたとき」に、発注を請けたオペレーターには、

「男」

に見えたのではないかと思われます。

ということで・・・。ちなみにこの日は、

「テンガロンハット」

と発注したのに、1か所だけ、

「ランガロンハット」

となっていました。これも事前のチェックで直せましたが・・・。なんやねん、「ランガロンハット」って!!発注の文字の「テ」が、「ラ」に見えたにしても・・・です。

去年は、

「新トロイカ体制」

と発注したら、

「新人ロイカ体制」

となっていたこともありました。人に字を認識してもらうのって、難しいですねえ・・・。

 

(2011、1、13)

2011年1月14日 10:48 | コメント (0)

新・ことば事情

4279「切らんでええやん」

年末。

忘年会への道を急いでいると、若者数人のグループとすれ違いました。彼らもこれから忘年会のようです。ところが、その中の一人の若い男が、みんなと一緒に行動せずにこれから別行動をとり、あとで合流するような話をしています。先輩らしき男性に声を掛けられて、こう返事していたのです。

「○○も行くやろ?」

「いや、ちょっとオレ、これから髪切ってから、また戻ってきます」

人ごとながら、「なんだか協調性のないような、ゴーイング・マイウエーなヤツちゃな」と私も思ったのですが、この言葉に対して、その少し先輩と思しき男はこともなげに、さらりと、こう言ったのです。

「切らんでええやん、(一緒に)行こうぜ」

おお、これもかなり 強引グ・マイウエー!

学生時代には、確かにこんなしゃべり方をする奴がいましたが、さすがに社会人になってからここまで強引な「切らんでええやん」というような発言をする人は、酔っているときぐらいにしか見かけないですね。彼らは明らかに「素面(しらふ)」でしたが。

若さゆえの発言か?と感じながら、学生時代の友人たちと飲むために、忘年会会場に向かったのでした。

 

(2011、1、10)

2011年1月25日 12:28 | コメント (1)

新・ことば事情

4272「やわら濃い」

これも、年末に北海道に行った時に新千歳空港で見かけた、お土産物の「白いバウムクーヘン」のところに書いてあったコピーです。

「やわら濃い」

「やわら濃さ」

shiroi.jpg 

「やわらかい」と「濃い」をあわせて「やわら濃い」・・・うわああ、「なまら濃い」んでないかい!ダジャレか!!

いや、「エロカッコイイ」のような、2つの概念を統合した「複合語」の新語なのか?

Google検索では(110日)

「やわら濃い」=12900

「やわら濃さ」=   873

でした。

それにしてもいつも新千歳空港に来ると、やたら「ダジャレ系のTシャツ」(「PUMA」かと思ったら、ヒグマの絵が描いてあって「KUMA」とか)なんぞを数多く見かけるのですが、もしかして北海道の人って、ダジャレとかパロディとかが、なまら好きなんでないかい?

ダジャレ(オヤジギャグ)好きの私が言うのもなんですが、私がそんな気がしました・・・。

(2011、1、10)

2011年1月18日 12:14 | コメント (2)

新・ことば事情

4270「やばい」

これも年末に北海道に行った時に、JRの列車の中で見かけた中吊りポスターに書かれていた言葉。

「雪景色。JRから見るときれい。車から見るとやばい。せっかくの旅行は、運転しないで冬を楽しもう。冬はやっぱりJR。」

 

clip_image002.jpg

「車から見ると『やばい』

これ、今ひとつ意味が分からない。「雪」は「景色」としてみると「きれい」だけど、「車を運転するドライバー」にとっては「やっかい」という意味で「やばい」なのでしょうか?「やばい」の使い方が微妙におかしいような。もちろん、最近の若者が使うプラスの意味での「やばい」ではないことは想像つきますが。

そもそもJPがポスターに「やばい」って使うのは、「やばくない?」

(2011、1、10)

2011年1月17日 18:11 | コメント (1)

新・ことば事情

4269「ちっ光」

 

年末に北海道に行きました。

その帰りの新千歳空港で見つけたお土産の売り文句に、

「ちっ光」

という文字を見つけました。

 

 

「暗い所で光るよ!」

 

というように書かれているところから、「ちっ光」は漢字で書くと、

「蓄光」

なんでしょうね、きっと。辞書に載っているかな?

『精選版日本国語大辞典』『広辞苑』『デジタル大辞泉』『明鏡国語辞典』『三省堂国語辞典』には載っていませんでした。

「蓄電」

は載っていましたが。これまで「光」は「蓄(た)める」ものではなかったのかもしれません。でもよく考えると、エジソンが発明した「レコード(プレーヤー)」のもともとの訳語は、

「蓄音機」

つまり「音を蓄(た)める」だったのですから、「光を蓄(た)める」ことがあっても不思議はありません。もしかしたら「北海道限定」の言葉なのかもしれませんね、そう書いてあるし・・・・そんなわけないか。きっと「造語」でしょうね。

002.jpg

Google検索してみたら(110 )

「ちっ光」=  3580

「蓄光」 =247000

もありました!「蓄光塗料」「蓄光材料」などという言葉も。災害時に役立つ物質(技術)として注目されているようです。なるほどねー。

 

(2011、1、10)

2011年1月17日 12:01 | コメント (0)

新・読書日記 2011_002

『お父ちゃんのゲゲゲな毎日』(水木悦子、新潮文庫:2011、1、1)

去年は(私はほとんど見なかったが)全国的には「ゲゲゲ」の年だったようだ。

『ゲゲゲの女房』の本は、数年前、出たときに読んでいたし、その後、手塚治虫・赤塚不二夫・水木しげるの娘たちによる対談本も読んではいたのだが。

この本は、水木氏の娘さんの手によるエッセイ。水木しげるさん、やっぱり天才・・・おもしろいおじいさんなのだなあと、しみじみ。

201111日発行、という本を2010年の年末に和歌山の本屋さんで見つけて購入、お正月に読み終わりました。各エッセイに、水木氏のマンガの一コマが載っていて、これがエッセイの内容にピッタリのシーンばかりでした。

 


star4

(2011、1、2読了)

2011年1月16日 22:41 | コメント (0)

新・ことば事情

4268 「背中に携えた武器」

20101220日の「ミヤネ屋」で、中国の公園で日本のガンダムそっくりの大きな像が出来たという「ニセモノ」「パクリ」疑惑について報じました。その際の原稿に、

「背中に携えた武器」

というのが出てきて、読む前に、

「背中には武器」

と直しました。

「携える」は原則「手に持つ」ことですから、「背中に」は「携え」られません「背中」には「背負う」のです。ただ「背中に背負う」も重複表現なので、

「武器を背負っている」

とするのが普通でしょう。しかし、

「頭にはアンテナ、背中には・・・」

とくる文章なら、もう直接、

「背中には武器。」

でいいと思いました。

その後、中国のこの「ガンダムに似た像」は撤去されたそうです。

 

(2011、1、10)

2011年1月16日 18:26 | コメント (0)

新・ことば事情

4267「『ワースト1』は使ってよいか?」

 

20101217日に、報道部のY君から質問を受けました。

「大阪がひったくり全国1位を返上できそうだ、というニュースで、

『ワースト1(ワン)』

という表現は正しくないと聞いたことがあるが、使っても良いのか?」

という質問。私の答えは、

「使ってもよいと思います。」

その理由は、確かに「英語」としては「ワースト=一番悪い」ですから、「ワースト1」は「重複表現」になりますが、「カタカナ日本語(外来語)」としては「ワースト」だけでは「1番」というニュアンスが伝わりにくいので、あえて「1(ワン)」を加えて「強調形」として使うことは「許容」だと思います。

同じことは「ベスト1」にも言えますし、「ワースト」「ベスト」がそれぞれ「1番」に限られるのなら、

「ワースト3」「ベスト4」「ベスト8」「ベスト10」

なども使い方が間違っていることになります。しかし、これらは「日本語」としては許容、すっかり「日本語化」していると言えるでしょう。

一方、2011年1月7日、関西テレビのお昼のニュースで、大阪府警の年頭視閲式の様子を伝えた中で、

「去年、大阪府は、『ひったくり全国最多の不名誉な記録』を脱し・・・」

というように「ワースト1」を使わない表現を工夫していました。

これはこれで、もちろんOKだと思いました。

 

(2011、1、10)

2011年1月16日 12:57 | コメント (0)

新・読書日記 2011_001

『メジャーリーガーの女房~ヨメだけが知る田口壮の挑戦、その舞台裏』(田口恵美子、マイコミ新書:2010、11、30)

「大リーガー」ではなく、昨今は当然「メジャーリーガー」。その「女房」も、言ってみれば「職業」なんだなあと、しみじみ。

旧姓・香川恵美子、と聞くと、「ああ・・・」と顔が思い浮かぶが、いまやすっかり「田口選手の奥さん」として頑張っているのだなと思った。普通、いわゆる「元女子アナ」がこの手の本を書くと、「これでもか!」と自分の写真を入れるが、そういったところがほとんどないのは好感が持てた。

「メジャーリーガー」とは言うものの「マイナー」と「メジャー」を行ったり来たりという立場で、8年間もアメリカで頑張った田口選手と家族。そういった姿に触れることができて、「頑張ってるんだな、自分と闘っているんだな」という思いがした。

故・仰木監督との交流なども、「裏側」として知ることができて、貴重な記述だと思った。

新年に読み終えて、少し元気が出た本だった。


star4

(2011、1、2読了)

2011年1月15日 22:38 | コメント (1)

新・ことば事情

4266「えてこう」

「アースマラソン」で 2年をかけて4万キロをヨットとRUNで走り、201114日、ついに日本・福岡に上陸した"鉄人"間寛平さん。その直前の20101228日の「ミヤネ屋4時間SP」の上海からの中継に出演した寛平さん、いつものように宮根さんが、

「上海ってエエとこですか?」

と最後に聞くと、

「誰がエテ公やねん!」

という「お約束」の受け答えがありましたが、これはもちろん、

「エエとこ(=所)」

を、

「エテ公」

わざと聞き間違えるというギャグ。

「エテ公=猿」

のことで、寛平さんがお猿に似ているというところから出ているギャグなのです。

しかし、ここで疑問が。

そもそも「エテ公=猿」ということを、今の若い人は知らないんじゃないかなあ・・・と思いながら聞いていました。知ってましたか?エテ公。「さる」は「去る」に通じる「忌み言葉」なので、「得る」というプラスの意味の「えて」に置き換えて「えてこう」なんだそうです。ふーん。

このギャグが「吉本新喜劇」での寛平さんのギャグと知っている人は(関西ローカル放送だったし、その時代に見ていた人しか知らないだろうし)少ないんじゃないだろうか、全国的には。「エテ公=猿」と知った上で、寛平さんのギャグと知っている人の年代・世代は限られてくるのかなあと思いましたが・・・。

年が明けて201116日の「ミヤネ屋」でも生中継で、北九州にいる寛平さんと宮根さんとの会話。その時、寛平さんはなんと「エテ公」ではなく、

「誰がモンキーやねん!」

と言っていました。おそらくこれは、

「ええモン着てますね」

に対する「返し」だと思うのですが、そこは聞き逃しました。

いずれにせよ、「ミヤネ屋」で宮根さんは、MBS『明石家電視台』での寛平さんに対するボケの役割をする「さんまさん」の役をやっているなあと感じました。司会だから、当たり前といえば当たり前なんですが。あ、『明石家電視台』も関西ローカルか。

 

(2011、1、10)

2011年1月15日 17:56 | コメント (1)

新・ことば事情

4265「チゲ鍋バーガー」

 

年明けに、ハンバーガー屋さんの店頭で見かけた垂れ幕に、

「チゲ鍋バーガー」

とありました。もちろん「チゲ鍋」+「ハンバーガー」というような具材なんでしょうね。

そこで気になったのは、「バーガー」の造語力です。「ハンバーガー」は、もとはドイツの地名の「ハンブルグ」の英語読みですよね。「ハンブルグ」で食べられていた料理がベースで。しかしその後、

「チーズバーガー」「月見バーガー」

などと語尾の「バーガー」が全体を現す言葉として独立し、さらにほかの要素と合体して複合語としていくつもの言葉を作ってきたわけです。

一応「ハンバーグ・ステーキ」『広辞苑』で引くと、

「挽肉に刻んだ玉葱・パン粉・卵などを加え、平たい円形にまとめて焼いた料理。一説にドイツのハンブルクの名物、タルタル・ステーキの系統をひくことからの名とも。ジャーマン・ビーフステーキ。」

「~名とも」か。じゃあ絶対「ハンブルグ」から来ていルトは言えないのか。ま、いいか。

同じようなことは、例えば、

「トイザらス」

というアメリカのおもちゃ屋さんの派生形に、子ども用品のお店で、

「ベビーザらス」

というのがあります。この場合は「ザらス」が造語力を持つ語尾の言葉になっています。しかし、これはまだ「トイザらス」系統のお店でしか見たことがありません。「バーガー」の方がより一般的です。「バーガー」クラスでよく使われているものとして思いつくのは、

「ユートピア」

の語尾「トピア」はどうでしょうか?

「ポートピア」「ヨカトピア」「ボートピア」

など、いろいろ使われていますよね。

私が学生の頃、30年近く前の情報誌『ぴあ』「はみだし記事」というのが各ページの端に1あって、それのタイトルが、

「YOUとぴあ」

だったような。表記は忘れましたが。つまり「YOU=読者」と「ぴあ」という雑誌を繋ぐ1行であったと。ただ本来の「ユートピア」(=理想郷)の語構成

「ユー・トピア」

であって「ユーとピア」ではないのですが、おそらくこのコーナー(と情報誌の名前)のおかげで「ユートピア」の語尾は「ピア」だと思った人も多かったのではないでしょうか。

「語尾」については、今後も考えていきます。

 

(2010、1、10)

2011年1月15日 12:55 | コメント (0)

新・ことば事情

4263「てつだいたくて」

例の朝ドラ『ゲゲゲの女房』のテーマソング「いきものがかり」が歌う曲ですが、あれの最初の部分を、うちの5歳の娘が覚えて歌っています。

 

「ありがとうーって伝えたくてー、あなたにー伝えたくて。」

 

これは正しい歌詞。でも娘が歌っていた歌詞は、微妙に違います。こう歌っていたんです。

 

「ありがとうー手伝いたくてー、あなたをー手伝いたくてー」

 

うーん、子供らしくて、かわいいー。いじらしいー。

何を手伝ってくれるんだろうねえ。

「ありがとうー」

の部分で、一旦、歌詞が切れるように聞こえるので、「て、つたえたくて」が「手伝いたくて」と感じたのでしょうね、子どもとしては。思いもよらない解釈をするもんですねえ。      (2011、1、10)

 

 

 

(追記)

な、なんとー!

「てつだいたくて」

だと思っている人が、我が家の5歳の娘以外にもいることが判明しましたー!

2011112日の日経新聞夕刊のコラム「プロムナード」で、作家・姫野カオルコさんのが「歌詞を精読」というコラムを書いています。そこで取り上げているのが、「いきものがかり」のリーダー・水野良樹さんが作詞した曲『ありがとう』。つまりが『ゲゲゲ』の曲ですね。

その中で、希望に溢れた二人で過ごした後、一緒に朝を迎えた様子を描いた歌詞なのに、

「まぶしい朝に、苦笑いしてさ」

という、

「苦笑い」

は、正しくは、

「はにかんで笑う」「髪の毛をくしゃっと手櫛でかいて微笑む」「照れ笑いして」

の意味ではないか?ということを書いてらっしゃるのですが、最後のところを、

「『ええっ、あの歌は、<ありがとう。手伝いたくて、あなたが戸を開ける>って歌っているんじゃないの?』といった人が、私の近くにはいたが・・・・。」

と締めくくっているのです!こえれはつまり、

「たしかに『てつだいたくて』と聞こえるメロディーラインと歌い方である」

ということなのではないでしょうか?・・・わざわとかな?本当は手伝いたかったのでは???

 

 

(2011、1、13)

2011年1月13日 19:48 | コメント (0)

新・ことば事情

4262「ドナー様」

「2010読書日記243」にも書きましたが、水嶋ヒロこと齋藤智裕のデビュー作KAGEROU(ポプラ社:20101215

を読んでいたら、

「先生の準備が整うまで『ドナー様』に問診票を書いていただいてもよろしいですか?」

というふうに、

「ドナー様」

という表現が出てきました。「ドナ・サマー」のダジャレ?

「患者様」の流れで出てきたのでしょうか?「ドナー様」なんて本当に言うのかな?と、ちょっと面白く、少し疑問に思いました。

「ドナーさん」

は軽すぎる気がするし・・・ここはすっきり、

「ドナー」

と言った方が自然だと私は思いますが。

Google検索(110日)では、

「ドナー様」=   1320

「ドナーさん」=16500

でした。件数は少ないけれど、「ドナー様」も「ドナーさん」(こちらはやや自然)も、実際に骨髄移植などで使われている言葉でした。失礼しました。

(2011、1、10)

2011年1月13日 18:22 | コメント (0)

新・読書日記 2010_253

『100万回生きたねこ』(佐野洋子、:1977年第1刷・2010、11、第100刷!)

2010年に亡くなった佐野洋子さん。名前しか知らなかったけど、代表作のこの「ねこ」の絵は、見たことがあった。読んでみようと絵本を購入。これは大人向けの絵本だなあ。

2010読書日記252『神も仏もありませぬ』(佐野洋子、ちくま文庫)の感想に、

「この時点で既に『死』というものを色濃く、意識している感じがエッセイの端々から感じ取られる」

と書いたが、この絵本も言ってみれば「輪廻転生」、つまり「生と死」がテーマですよね。「100万回生きる」は「1000万回死ぬ」と同じ意味だから。「0072度死ぬ」の英語の原題が「2度生きる」だったように。逆か。

初版の出た33年前から(!)常に佐野さんの頭の中には"それ"があったのではないか。そう感じた。限りある「生」だからこそ、思い切り生きること、大切なものは何かということをしっかりと知ることが大事と、語っているように思った。

 


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(2010、12、30読了)

2011年1月13日 12:21 | コメント (1)

新・読書日記 2010_252

『神も仏もありませぬ』(佐野洋子、ちくま文庫:2008、11、10第1刷・2010、11、25第2刷・単行本は2003、11)

2010年に亡くなった佐野洋子さん。名前しか知らなかったけど、こんな結構ハチャメチャな人だったんだなあ。初めて知りました。2003年の時点で、既に「死」というものを色濃く、意識している感じが、エッセイの端々から感じ取られる。「死」を意識することは、すなわち「生」について考えることでもあるのだが。

おもろいおばさんだが、周囲の人は苦労しただろうなあと感じました。

 


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(2010、12、30読了)

2011年1月12日 18:20 | コメント (0)

新・読書日記 2010_251

『みんなでニホンGO!オフィシャルブック』(NHK「みんなでニホンGO!」制作班、祥伝社:2010、8、5)

去年4月からNHKで半年間放送された「日本語バラエティー番組」の中で取り上げた日本語についての本。8月の時点で出てたんだ・・・知らなかった。教えてくれたらすぐに買ったのに、佐々木さん・・・・あ、佐々木さんというのはこの番組のスタッフの人です。

これはおもしろいですよ。ためになりますよ。是非読んでください。

中でも「フツー」の意味の変遷の研究・調査は特筆すべきだと思います。


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(2010、12、28読了)

2011年1月12日 12:19 | コメント (0)

新・読書日記 2010_250

『神の雫27』(作・亜樹直、画・オキモトシュウ、講談社:2010、12、22)

ご存知、ワインがテーマのマンガの単行本です。

シャンパン対決となった「第八の使徒」対決の行方は?そして「元カノ」との出会いで、主人公の雫(しずく)は?ライバル・一青が、紹興酒のピンチヒッターに指名したのはどんなワイン?の三本です。読みごたえありました。漫画ですが。


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(2010、12、23読了)

2011年1月11日 18:18 | コメント (1)

新・読書日記 2010_249

『殺して忘れる社会~ゼロ年代「高度情報化」のジレンマ』(武田徹、河出書房新社:2010、11、30)

 

表紙が女子高生のマンガチックなイラスト。それにこのタイトル。そのギャップが、現代社会の世相を現しているとも言える。そういう狙いも、あるのかもしれない。

著者・武田徹といえば「戦争報道」に関する著作が有名だが、本書はその彼のここ10年ほどの(つまり「ゼロ年代」の)コラムをまとめたもの。

21世紀に入る数年前から、まさに「世紀末」的な出来事がいくつも起こって、21世紀に入った2001年には「9・11」テロが起き、そのショックを引きずった10年が過ぎてしまったような気もする。その一つ一つの局面で、「おかしいぞ!」と著者は警鐘を鳴らしている。それを一つ一つ繋いでいくと、まるでジグソーパズルのように、「現代」という完成図が見えてくるのではないか。

「殺して忘れる」というのはおどろおどろしい「タイトル」だが、「刹那(せつな)的」に「集団的過剰反応」を起こすという「現代日本社会」の特徴を、冷静に一言で言い表しているように思えた。

 

 


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(2010、12、27読了)

2011年1月11日 12:17 | コメント (0)

新・読書日記 2010_248

『報道再生~グーグルとメディア崩壊』(河内孝・金平茂紀、角川Oneテーマ21:2010、12、10)

最初に出てくるのは、例の尖閣ビデオの問題。あれがなぜユーチューブに投稿されて、テレビ局に持ち込まれなかったのか?というところから話が始まる。

この問題はテレビ局内部では、おそらくどこのテレビ局でも話し合われた問題である。つまり「報道の信頼性」の問題である。

「信頼性」もそうだが、「ハード面」の問題が大きいのは言うまでもない。映像を知らせる広める方法は、昔は「プロ」であるテレビ局にしかなかったけど、今は素人であっても簡単にそういうことが出来るということを、改めて明らかにした過ぎないと考えられなくもない。しかし・・・である。やはり問題はそう簡単ではない。

テレビ局は、視聴者・市民・国民が、今何を望んでいるのか、臨んでいないのか、これをしっかりと考える必要があると、改めて思った。

 


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(2010、11、30読了)

2011年1月10日 23:16 | コメント (1)

新・ことば事情

4261「押○○○さい」

よく行くコーヒショップ(カフェ)の入り口の自動のガラスのドア(横開き)。その、普通だと取っ手にあたる位置に付いている、自動扉の押しスイッチにあたる部分に、

 

「押    さい」

 

という文字が。「押」と「さい」の間には文字が書かれていたのでしょうが、かすれて読めません。当然これは、

 

「押してください」

 

だったのでしょうが、その、

「してくだ」

の部分、つまり「スイッチの真ん中」を、客が何度も何度も押している間に擦れて消えてしまったのでしょう。

それでも、一番上の「押」という漢字が残っているので、その機能・指示を示すことができています。

そこから考えると、そもそも「押してください」の「してください」は要らなかったのではないか?「押」だけでよかったのではないか?とも思います。

しかし、もし「押」だけであると、客はその「押」の文字のところを押すから、「押」という文字が擦れて消えてしまい、どこが押しボタンなのかわからなくなっていたかもしれない。そう考えると「押してください」と書いてあった方がよかったのかもしれない。

「ありがとうございました~」

という店員の声を背中に、かすれた文字を見つめてそんなことを考えながら、かすれて消えている部分を押して店の外に出たのでした。押忍!

 

 

(追記)

あれから半年。またこのカフェに行ったところ・・・ついに「押」が消えかかって

「さい」

だけになっています!しかも「さ」は、かろうじて下の部分が見えるだけ、完全な形が残っているのは、

「い」

だけです。そもそも文字がなくても大丈夫ではないのか?と思いつつ、今後に注目です!

(2011、7、13)

 

(追記2)

8月23日、ついに「押」も消え、「さ」も消えました。そのボタンに残っている文字は、

「い」

だけになりました!しかしそれでも「押しボタン」としての機能は失われていません。

ということは・・・、

「最初から『い』だけでも良かったのではないか?」

という疑問が浮かびます。いや、しかし最初に「押してください」と書かれていたからこそ、その後も字が消えても「学習効果」として、ボタンの機能は保たれているのだ、とも言いえます。そのためには「最初から『い』だけでよい」とは言えませんね。でも・・・一文字、ということで言えば、

「押」

だけでも良かったのではないか?という気もします。いや、それではお客様に失礼である。「押してください」と依頼する形だからこそ、いいのだ・・・それなら現状の「い」はどうなるのか?依頼する形を保たないのはお客様に失礼ではないのか?

うーん、でも最初から「押」だけでと、そこを押すことによって文字が消えたら何も残らない。その点「押してください」という7文字なら、消えるのに7倍以上時間がかかり「経済的」である、ということも考えられる。というように、自問自答してみました。

ともあれ、今後は「い」がいつ消えるのか、そしてそのあと、店側は、いかなる対応を取るのか?というところに、興味は絞られてきたのでした。

 

 

 

(2011、1、10)

2011年1月10日 21:08 | コメント (0)

新・読書日記 2010_247

『原節子 あるがままに生きて』(貴田庄、朝日文庫:2010、6、30第1刷・2010、830、第6刷)

 

永遠の処女、幻の女優と言われた原節子の生涯を追う一冊。生涯、と言っても、亡くなったわけではなく、あくまでも女優としての、という意味。

原さんって、大柄で、イメージが違ったんだな。私などは同世代ではないのでわからないのですが。

と、思っていたら・・・年が明けたら、この本にも出てくる高峰秀子さんの訃報が・・・。こうして人は、歴史になっていくのですね。

 

 


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(2010、12、26読了)

2011年1月 6日 22:02 | コメント (0)

新・読書日記 2010_246

『志ん朝の走馬灯』(京須偕充、ちくま文庫:209、5、10)

別々のメディアに書いたものをまとめているので、著者も断っているとおり、重複が多い。志ん朝の記録として、残すことには意味はあるだろう。著者は、志ん朝の高座の録音担当者。舞台裏というか、志ん朝の素顔を知ることができる一冊だろう。

 


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(2010、12、26読了)

2011年1月 4日 17:54 | コメント (0)

新・読書日記 2010_245

『茨木のり子集 言の葉3』(茨木のり子、ちくま文庫:2010、10、10)

中田英寿の詩を書いてたんだなあ、茨木のり子さんは。2002年はまだお元気だったんだ、と。日韓ワールドカップから8年、まもなく9年も経とうとしているんですね。この本には詩のほか、エッセイや韓国の詩人の詩の翻訳も載っているが、散文詩の良さを改めてしるとともに、生き方が詩には表れてしまうんだなあと実感。国歌を嫌い、隣の国を好ましく思う傾向は、この世代の知識人に多いように感じられるが、それはやはり戦争敗戦体験によるところが大きいのだろう。

 


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(2010、12、25読了)

2011年1月 3日 17:53 | コメント (1)

新・ことば事情

4260「焼け跡」

年末、火事のニュースが相次ぎました。

「焼け跡から○○の遺体が見つかりました」

というニュースを見ていて痛ましいと思うとともに、

「焼け跡」

の表記が気になりました。当然「あと」は「跡」と書くのですが、今回の常用漢字の改訂、新たに「痕」という漢字が常用漢字に加わりました。

それによって「跡」と「痕」の漢字の使い分けはどうするか?という問題が出てきたのですが、それに関してハタと思いつきました。

つまり、「焼け跡」は「跡」を使い、決して「焼け痕」とは書かない。なぜか?それは、

「『跡』の方が範囲が広く、『痕』は範囲が狭い」

からではないか?ということです。

今回の常用漢字の改訂に伴い、日本新聞協会の新聞用語用語懇談会が『新聞用語集2007年版』の「追補版」を出しましたが、それによると、「跡」と「痕」の使い分けは、

*「跡」=(物事の行われたあと。相続。行跡)足跡、跡形もない、跡取り、跡目相続、跡を絶つ<消息>、苦心・努力の跡、立つ鳥跡を濁さず、犯行の跡

*「痕」=(くっきりと残ったあと。主として人体)手術・注射・やけどの痕、戦争の傷痕、台風の爪痕、血の痕

となっていました。さらに一言、<注>として、

「『跡』か『痕』か迷う場合は『跡』を使う」

と書かれていて、「跡」の方が使用範囲が広いことをうかがわせていました。

ともあれ、火の元にはご用心を。

 

 

 

(2010、12、29)

2011年1月 2日 17:51 | コメント (0)

新・ことば事情

4259「タバコ味」

テレビ通販のコマーシャルで、「電子タバコ」を紹介していました。「リフレッシュスモーカー」とかなんとかいう名前でした。ちょっと違うかもしれませんが。

その説明の中の文言に、

「タバコ味」

というものがありました。

「電子タバコ」ですから、もちろん本物のタバコではありません本来は「味」もしないのでしょう。それに人工的に「味」をつけている。出る煙も「水蒸気」で、本当の意味での「タバコの煙」ではないでしょう。ですから、

「タバコでないが、タバコの感じに近づける工夫」

がなされている、その一つが「タバコの味」がするという工夫なのでしょう。

同じようなものに、「第三のビール」があります。ビールと材料は違うが、限りなくビールに近い感覚・味覚を味わえるというもの。そのコマーシャルの文言に、

「私にとってはビールです」

というセリフがありますが、あれは、「ビール」と断言してしますと「ビール並みの税金」をかけられてしまう。それを回避しつつ、味をビールに限りなく近づける努力を続けてきた、そういった「自負」が言わせるセリフなのではないか、そしてある意味で「国税」に対する「挑戦」「抗議」のセリフではないかなと感じています。

それにしても「タバコ」「ビール(酒)」といった、まあ体にはあまりよくないかもしれない嗜好品に対する、税金を含め色んな意味での風当たりが厳しい世の中になりました。節度ある飲酒・喫煙を、ということなのでしょうか。ちょっと堅苦しい気はしますが・・・。

年末年始、飲みすぎ・吸いすぎにはご注意を。

さ、胃薬も飲んだし、忘年会に行って来ようっと!

 

(2010、12、29)

2011年1月 1日 17:49 | コメント (1)