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『道浦TIME』

新・ことば事情

4216「エスカレーターのスピード」

 

先週、出張で鳥取に行ってきました。新聞用語懇談会の秋季合同総会に出席するためです。

その行き帰りで気付いた「エスカレーター」に関する話です。

JR鳥取駅前の、大丸百貨店に通じる地下通路へ向かう「下りエスカレーター」は、ものすごくスピードがゆっくりでした。おそらく今までに私が見た事のあるエスカレーターの中でも1、2を争うぐらいの「ゆっくりさ」でした。しかしおそらくそれは、「利用者に高齢者が多い」ことを配慮した、

「高齢者対応エスカレーター」

ということでしょう。

「もっと早く移動したい人・できる人は、横の階段を降りればよい」

という考え方なのでしょうね。

「鳥取市という町の現状」の一端をのぞいた気がしました。

翌日、大阪に帰って来て、Sホテルの2階のトイレをお借りした帰りのこと。この日、Sホテルの2階では、H百貨店が何かのセールをやっていて、お得意様を招待していたんでしょうね、平日の昼間の時間ですが、女性を中心とした中高年が押すな押すなの大賑わいで、通路も通りにくいような大混雑でした。そんな中、「下りエスカレーター」に乗ろうとしたところ、私の前に杖をついたおばあさんが、エスカレートーのベルト階段に乗るのを、ものの56秒はためらっていて、なかなか乗れません。それとなく覗いていると、明らかにエスカレーターのスピードが速い!このおばあさんが乗るには、相当の思い切り、きっかけが必要だと思わせる速さでした。「上り」に比べ、「下り」のエスカレーターは、「恐怖」を伴うのではないでしょうか。

中高年が多数集まることが予想されるイベントなのだから、ホテル側は、エスカレーターのスピードを少しゆっくりにするなどの対応が出来なかったのでしょうか?私がこのホテルのホテルマンなら、そういう手配をするところですが。

さらに、そこから会社に戻るためJR大阪駅に。大阪駅は11月1日から「新しい連絡通路」が使えるようになっています。連絡通路には出口(改札)はまだないのですが、真新しい通路は何となく魅力的です。その連絡通路(橋)へのエスカレーターは、

「途中に平らな部分がある、ちょっと変わったエスカレーター」

です。平らな部分はそれほどスピードがないので、みんな歩いています。平らなところからまた階段になるタイミングが結構「おっ」と思います。このタイプのエスカレーターは、たしか札幌の新千歳空港で乗ったことがあるような気がしますが。

新しいJR大阪駅橋上改札は、来年20115月完成だそうです。

「エスカレーター3題」でした。あまり言葉とは関係ありませんでしたね。

(2010、11、22)

2010年11月25日 12:00 | コメント (0)