Top

『道浦TIME』

新・ことば事情

4185「最香ばしい!」

 

先週末、東京に行った時に見た、JR山手線の車体広告に、こう書かれていました。

「小枝史上、最香ばしい!」

この「最香ばしい」って、なんと読むの?

「サイコウバシイ」?

それとも、

「もっともこうばしい」

ならば、送り仮名の「も」が抜けていますね。そうするとやはり、

「サイコウバシイイ」

でしょうか?

「最薄」(平成ことば事情1222)のように「最」の後に、音読みではない言葉が来る「なじみのなさ」や、音読みでも「最旬」(平成ことば事情2869)のように、ちょっと違和感のある表現もありますが、「最香ばしい」はもっと違和感が。違和感があるからこそ目に留まり、広告の言葉としては成立するのでしょうが。

ところでこれは、「小枝」、つまりチョコレート菓子の広告なんですが・・・、

「桂小枝さん」

は、関係ないですよね?

 

(2010、10、19)

2010年10月21日 12:10 | コメント (0)