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『道浦TIME』

新・ことば事情

4106「『政治』とはなにか?」

 

先日、家でビールを飲んでいて、忽然とこんな疑問が湧き上がりました。

「『政治』とは何か?」

わたくし、大学では「政治学科」を卒業しましたが、こんな根源的な疑問が湧いてきたのは初めてです。そして、この疑問に対する私の理解(=答え)は、

「国民がよりよい生活を送れるような仕組みづくりと、それがきっちりと執行されているかの監視、及び修正を行うこと」

というような辞書のような答えでした。辞書は引いてないけど。

で、ここまで考えたあとで、家にあった辞書を引きました。

『広辞苑・第六版』

「人間集団における秩序の形成と解体をめぐって、人が他者に対して、また他者と共に行う営み。権力・政策・支配・自治にかかわる現象。主として国家の統治作用を指すが、それ以外の社会集団および集団間にもこの概念は適用でかる。」

 『新明解国語辞典・第5版』は、

「住みやすい社会を作るために、統治権を持つ(委託された)者が立法・司法・行政の諸機関を通じて国民生活の向上を図る施策を行ったり、治安保持のための対策をとったりすること。」

そして、『三省堂国語辞典・第四版』は、

「社会を住みやすくするため、国や地方の大きな方針を決めて実行すること」

というものでした。

学問的に調べていけばもっと詳しく書けるのだろうけど、そういうことでなく、ふと感じたのは、

「何のために『政治』があるのか?」

ということ。それは当然「国民・市民のため」でないといけないということを確認したかったのでした。

 

(2010、8、18)

2010年8月18日 15:48 | コメント (0)