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『道浦TIME』

新・読書日記 2010_054

『ゲゲゲの娘、レレレの娘、らららの娘』(水木悦子・赤塚りえ子・手塚るみ子・企画構成=近藤康太郎・三田格、文藝春秋:2010、2、10)

タイトルが素晴しくて、おもしろそうだから買いました。もちろん、

「ゲゲゲ」=鬼太郎=水木しげる

「レレレ」=レレレのおじさん=赤塚不二夫

「ららら」=鉄腕アトム=手塚治虫

という3人の天才漫画家を示しています。同じ音を3つ重ねただけの擬態語で誰か分かる、というのはスゴイです!

その天才漫画家3人には、それぞれ娘がいたと。僕なんかと同世代か、少し若いぐらいの世代で。手塚治虫の息子さん・眞さんは有名なので、お名前も知っていますが、娘さんもいたんですね。『ブラック・ジャック』のピノコに似てるって。写真を見るとたしかに・・・。赤塚不二夫さんは一人娘かな。水木しげるの娘さんは、この悦子さんの上にお姉さんがいらっしゃるそうです。

3人の漫画家の中では水木しげるが一番年長なのに、彼より若い2人が先に亡くなるなんて・・・。娘さんたちは、漫画家にならなかったんだなあ。たしかに「世襲」では出来ない職業だよなあ。

娘たちは、お父さんをどう見ていたか、そして今、どう見ているか?また、家での天才漫画家たちは、どんな様子であったのか?興味深く読みました。

ところで、企画・構成の「三田格」って人のペンネームは、もしかして「見た、書く」からかな?


star4

(2010、2、26読了)

2010年3月11日 22:25 | コメント (0)