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『道浦TIME』

新・ことば事情

3842「おっさんとおっちゃん」

 

(一昨年=2008年の12月に書きかけて、そのままになっていました)

3歳の娘が、どうも保育所で流行っているからか、私に向かって、

「おっさーん」

と言います。とってもうれしそうに言います。ニコニコしています。なんだか腹が立ちます。下品な感じ。これが、

「おっちゃん」

なら、親しみがあっていいと思うのですが、「おっさん」は冷たい感じ。部外者であると非難されたように感じます。「さん」は丁寧なはずなのに、なぜでしょうか?

 

(ここからは、今=20102月、書いています。)

これが、対象が女性で、

「おばさん」

なら、「おばちゃん」よりも敬意が高い気がしますね。「おじさん」でも敬意が高い・・・・あ、そうか、「おばさん」をぞんざいな言い方で呼ぶと、「おばっさん」ではなく、

「おばはん」

になり、これはちょっと・・・というよりかなり「ムッとする表現」ですね。これに対応する「はん」付けの呼び方が男性の場合「おじさん」にはない(「おじはん」には、ならない)ので、促音化して、ちっちゃい「っ」になって、

「おっさん」

なのではないか。だから「さん」が付いていても「おばはん」の「はん」のような感じに受け取れて「ムッとする」のではないか!?

13か月ぶりに「おっさん」に向き合ってみると、こんな分析が急に出来てしまったんですけど、いかがでしょうか?

(2010、2、9)

2010年2月10日 17:20 | コメント (0)