Top

『道浦TIME』

新・読書日記 2009_55

『翻訳のココロ』 (鴻巣友希子、ポプラ社:2008、12、5)

このところ翻訳者の本で注目は、この鴻巣友希子。何冊か出ている。いずれもかなり専門的ではあるが、詩人のような部分も感じられるし、女性的ではなく男性的な部分も感じられておもしろい。ワインのカーヴなどを訪ね歩いたところなどもおもしろかった。wineという言葉を「ワイン」と訳すか「ぶどう酒」とするか「酒」とするかなど、ある意味wineの文化の違いでもあり、日本の酒文化の多様性でもあるところがおもしろかったが、実際に訳す人は大変だろうなあ。「嵐が丘」の翻訳の話も、興味深かった。


star3

2009、3、19読了

2009年3月24日 15:39 | コメント (0)