ストーリー

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第9話

女の過去は崖の上

3月2日(木)よる11時59分~0時54分放送

ある日、いつものように出社した悦子(中村ゆり)は事務所内を見渡し絶句する。なんとナース姿の中井(柄本時生)、男装した明美(ルウト)、女子高生の恰好をした白石刑事(好井まさお)が倒れていたからだ。

事の発端は、白石刑事が増山(ココリコ田中)に恋人・萌(筧美和子)の浮気調査を依頼したことだった。増山は中井を担当に指名する。次にやってきたのは、白石の上司・榎本(六平直政)刑事だった。今朝方、交番に助けを求めてきた記憶喪失の女(小沢真珠)が、少し目を離した隙に消えてしまったというのだ。女はトランクを抱えており、着衣は乱れ、かなり怯えた様子だった。もし女に何かあったら、警察の怠慢だと騒ぎになってしまう。しかし探すにしても手がかりがない。そこで増山に助けを求めに来たのだ。この件の担当は篤志(浅香航大)になった。

榎本と共に交番に赴いた篤志は、女が触れたというペンやメモをサイコメトリーするが何も読み取れない。女が持っていたトランクからは、シャツやドレス、下着など様々な衣類が出てきた。そこでシャツをサイコメトリーした篤志は、女が鈍器の様な物で殴られるイメージと白いバンで運ばれているイメージを読み取ってしまう。違う衣類をサイコメトリーすると、今度は首を締められているイメージが流れ込んできた。女はどこかから、命からがら逃げ出してきたのか?

一方、白石によると、萌はたまに白石の名前を言い間違えたり、夜連絡がつかない事が多いという。萌と会った明美は、さり気なく萌の時計に触りサイコメトリーを開始。すると何者かとデートをする萌と、ノイズ混じりに萌が『杉下』と呼んでいる声が読み取れた。その後、中井と明美は2人のデートを尾行する。その間も萌からは『私、杉下さんのことが…忘れられない』と、杉下に対する想いが溢れ出ていた。その夜、中井と明美と白石は萌の働いている居酒屋を訪れた。スキンシップが多い萌の接客に明美は眉をひそめるが、白石はそんな萌も可愛くて仕方がない様子。週5は会っていると言う白石だが、全てがこの居酒屋でと聞いた中井と明美の脳裏に、『それ付き合ってないのでは…』という思いがよぎる。我慢が出来なくなった明美は、萌が『杉下』という男の事ばかりを考えている事を白石にばらしてしまう。

その頃、篤志は記憶喪失の女を捜索中。しかし居場所につながる手がかりはない。その時、女が見つかったという連絡が入る。女は路上を徘徊していた所を保護され、現在は入院中だった。やはり記憶はないようだ。篤志は報告書を作りながらも、自分が何の力にもなれていない事に落ち込んでいた。篤志は今までもずっと、自分の能力が使えない事に劣等感を感じていたのだ。その事を知っている増山は、「自分が何者なのか分からなくなる」と言う篤志に「高原篤志だろ」と返すと、「お前が分からなくても、俺は分かってるよ」と言った。

翌日。事務所のドアに手を掛けようとした篤志は、中から「おい!」という悦子の怒声を聞く。不思議に思いながら事務所のドアを開けると、そこに広がっていたのが冒頭の光景である。悦子の前に正座で並ばされた中井、白石、明美の3人は、萌の働く居酒屋で飲みまくった事しか覚えていないと言い、悦子を呆れさせる。と、その時、篤志の叫び声が響いた。声の元へ駆け寄ると、怯え切って声も出ない篤志の前に転がっていたのは、萌の死体だった・・・!

果たして記憶喪失の女の正体は!? 白石刑事の恋人・萌に一体なにが起こったのか?

2つの事件には「ある共通点」があった…超能力師たちが怒涛の活躍で解決する!

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