キャスト

2016年1月21日放送第3話

小森直人(チングポカ)は、婚活サイトで知り合った水澤麻里(黒川智花)という女性と結婚を約束し、マンションを購入したが、その途端、別れを切り出され、麻里と音信不通になった。そして麻里にせがまれて購入したマンションは、郊外にあるため不便なので、手付金を取り戻し、契約も取り消したいと、栗原理佐(片瀬那奈)に相談する。さらに菅原円(葵わかな)の指摘から、小森は婚活詐欺にあい、マンションを買わされたのではないかという疑いも出てきた。だが小森は、麻里はいい子で詐欺をするような人間ではないと言い張り、騙されたことを認めない。そこで理佐が、まずはその麻里という女性を探し出し、詐欺かどうか確かめてみようと言い出す。

 井上アリス(矢倉楓子)の調べで、水澤麻里は「江本千帆」と名前を変えて別の婚活サイトに登録していることがわかる。「よし、おとり捜査よ!」と理佐は、竹内茂(小籔千豊)をそのサイトに登録させ、江本千帆にデートを申し込む。すると、その千帆からすぐに快諾の返事がきた。「え?僕がデートですか?!」と当の茂はドギマギ。

 茂はメキシコ料理店「アンヘラ」のオーナーに扮してデートに向かう。茂は、現れた千帆の可愛らしさに思わずときめいてしまう。その千帆は、幼い頃に父を亡くし、育ててくれた母親も病気で失い、天涯孤独の身だと言う。千帆は、母の形見だと言う竹細工をお守りとして持っていた。茂は、そのけなげな千帆に同情し、惚れこんでしまう。

 「アンヘラ」の理佐たちのもとに戻った茂は、「あんないい子が詐欺なんかするわけありません。何かの間違いです!」と千帆をかばいだす。呆れる理佐。そこに千帆から茂に「いいなと思っているマンションがあるんです。今度見に行きませんか?」とメールが入る。「ほらね」と理佐。

 その頃、千帆は、恋人の岩田敬介(牧田哲也)と過ごしていた。岩田は、小森にマンションを売りつけたマンション販売員であった。また、千帆の本名は白井美佳と言い、千帆というのは偽名だった。「次の男も絶対買うよ。あたしにゾッコンだもん。売れ残り物件、売りつけちゃいなよ」と美佳。

 翌日、岩田の勤める「藤村トラスト」のモデルルームに連れていかれる茂。そこで美佳は「茂さんと結婚したらこんなところに住みたい」と言い、営業員として現れた岩田も、「ご夫婦ですか?」と茂を煽る。すっかり美佳を好きになってしまった茂はその場で、「千帆さん、結婚してください!」とプロポーズし、マンション購入に応じようとしたところへ…小森が「ちょっと待った!」と現れ……。ギョッとする美佳と岩田。

 自分と同じようにマンションを買わされそうになった茂を目の前に、小森は「お前らグルになって婚活詐欺を繰り返しているのか!」と美佳と岩田をののしる。そこに「藤村トラスト」の社長も現れ、「お客様、誤解です。当店は詐欺などに関わりはありません」と言う。美佳も「小森さんとのことは気が変わっただけ。偽名を使ったのは婚活サイトに本名を載せることに抵抗があったから」と詐欺を否定し、「詐欺って疑うなんてひどい!」と泣き出し、その場を走り去る。追いかける茂。その一方で藤村は、岩田に、「あの女とはもう手を切れ」と指示を出し…。

 そんな中、弁護士の殿村賢一郎(竹中直人)が「アンヘラ」に現れる。殿村は、「藤村トラスト」の顧問弁護士だった。「これ以上、難癖をつけるなら名誉棄損で訴える」と理佐らに圧力をかけて去っていく殿村。円、「圧力をかけにくるなんて、後ろめたいことがある証拠。社長の藤村は、岩田の詐欺行為を知っていたのでは?」と言う。

 その夜、美佳は、厄介払いとばかり、岩田から突然別れを告げられ、お守りの竹細工を「なんだこんな小汚いもの」と踏みつける。ショックを受けた美佳は「アンヘラ」へ駆け込む。美佳は「ごめんなさい。私、岩田に言われて小森さんを騙していました」と茂や理佐に謝り、理佐たちに協力して、小森が騙された詐欺の証人になることに。

 理佐たちは美佳と、「藤村トラスト」へ行き、岩田と美佳の詐欺行為により、小森はマンションを買わされたと訴える。そして、詐欺行為で買わされたマンション契約を無効にしたいと言うが、藤村と岩田は、美佳の詐欺行為を全く知らなかったととぼけ、無効にはできないと突っぱねる。さらに詐欺行為は美佳が勝手にやったことと、彼女を糾弾する。だが、その時、円の手配したある動画がネットにアップされ騒ぎが起きる。それは、美佳と同様、岩田に頼まれて、詐欺行為を働いていた女性たちの証言VTRで、円から岩田が何人もの女性と付き合っていたことを知らされ、詐欺の実態を暴露したのだった。

 「藤村トラスト」には動画を見た者たちから、苦情や問い合わせの電話が殺到し、藤村は詐欺の刑事告訴を恐れてマンションの解約に応じる。小森は無事、手付金100万円を取り戻し、マンション契約も取り消したのだった。

 その後、美佳に求婚していた茂は、改めてその返事を求める。「……ごめんなさい。茂さんはお父さんみたいな存在だから」と美佳。「あはははは…お父さんですか。それは光栄な…」とショックを受ける茂で……