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ストーリー

第16話
1月31日(土)
「KIDvsコナン 奇跡の空中歩行」

 鈴木財閥の相談役、鈴木次郎吉は朝刊の全面広告で怪盗キッドに挑戦状を叩きつける。快斗はこの挑戦を受けて立ち、鈴木大博物館の屋上に展示される大海の奇跡(ブルーワンダー)を奪うと誓う。皆がキッドに期待する声を聞いた快斗はただ勝つだけじゃなく、観客を楽しませて奪うと決める。次郎吉はヘリコプター部隊を含む精鋭揃いの警備チームを作っていた。寺井は仕入れた情報を快斗に報告。博物館の館内にはカメラ100台を設置。カメラはヘリにも備えられ、映像は全てワゴン車に送られるという。

 快斗は博物館の特番映像をチェックし、警備攻略の糸口を見つける。映像にはサイドカーに乗る次郎吉の他にコナンと蘭の姿も映っていた。大海の奇跡という名前にちなみ、快斗は海の上を歩くという有名な奇跡以上の奇跡を起こそうと考える。そして、快斗は日曜20時に宝石を奪うと予告状を出し、その前夜に下見に行く事も書き記す。土曜日、快斗はパイロットに変装した寺井が操縦する鈴木財閥のヘリに乗って博物館へ向かい、次郎吉は中森警部らと共にワゴン車で警備の映像をチェックする。

 ヘリが目標地点に到着すると、キッドは初日のショーの準備を始める。この後、博物館の右のビルと左のビルの間の空中に煙幕が発生。煙が晴れるとキッドが現れ、地上にいる観衆からどよめきが起こる。キッドは空中に浮いていた。次郎吉はトリックを見破れないが、コナンはキッドがトリックを仕掛けた右のビルの屋上へ。コナンが凝視する中、キッドは空中をゆっくり歩いて博物館へ近づき、次郎吉はやむを得ず、本物のブルーワンダー像と偽物を入れ替える仕掛けを作動させる。キッドはこの仕掛けを確認すると、煙幕と共に空中で姿を消す。

 日曜の夕方、次郎吉はサイドカーに乗って博物館にやってくる。右のビルの屋上では小五郎、蘭、園子、コナンが次郎吉の出演するテレビを視聴していた。この時、コナンは屋上の壁面についた2本の傷に偶然気付く。この後、予告時間の20時になり、キッドは前日同様に煙幕の中から出現。中森たちはワゴン車でその映像を見ていた。雨が降り出すと一台のモニターの映像が乱れて中森たちは動揺する。

 キッドは博物館に向かって空中を歩き、次郎吉はブルーワンダーを一旦館内に取り込めと警備員に命じる。続けて、次郎吉は館内の全ての照明を消せと指示し、コナンは次郎吉たちのやりとりを静かに見つめる。この後、次郎吉は中森の部下を引き連れて館内に入れたブルーワンダーのもとへ。次郎吉はブルーワンダーをゴミ袋に入れ、中森の部下たちは鍵付きケースを持って囮になる。次郎吉はゴミ袋を持ってその場を離れ、1人なるとブルーワンダーを確認。実は次郎吉は変装したキッドだった。次郎吉(キッド)はサイドカーに乗って逃げようとするが、コナンはキッドの変装を見破って待ち伏せしていた…。