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ストーリー

第7話
11月15日(土)
「黒羽快斗の忙しい休日」

 怪盗キッドは予告通り、博物館に展示された天使の王冠を奪いに行く。そしてキッドは展示ケースから王冠を取り出した瞬間、サーチライトに照らされる。ライトから目を背け、思わず王冠を手放したキッド。中森警部は顔を照らせと警官たちに指示してキッドの顔が露わになる。キッドは腕時計の文字盤の光を反射させ、中森たちが目を背けた隙に窓から逃げる。この時、キッドは今度の日曜20時に天使の王冠を再び奪いに来ると予告を残していく。中森は一瞬見えたキッドの顔に見覚えがあった。

 後日、快斗は青子、中森と一緒に食事をする。中森は食べながら険しい目つきで快斗をじっと見る。快斗が帰った後、中森はキッドの正体は快斗に間違いないと青子に明かす。青子は信じようとしないが、中森はキッドが予告した今度の日曜になればわかると自信満々。青子は快斗がキッドのわけがないと否定し、今度の日曜は快斗とデートの約束をしていると咄嗟にウソをつく。

 高校で青子は快斗をデートに誘う。快斗は笑い飛ばして断るが、目に涙を浮かべる青子を見て日曜にトロピカルランドでデートすると約束。しかし、快斗はすぐに日曜が予告日だった事を思い出す。青子は快斗がキッドではないと信じていた。快斗はキッドの時に顔を見られ、中森に正体を疑われているかもしれないと寺井に相談。快斗は予告日にデートに誘ってきた青子も疑っていると心配していた。寺井は快斗に頼まれていた日曜のマジックショーの小道具とは別にあるモノを用意する。

 日曜日、快斗はいつも通りに堂々としていれば良いと自分に言い聞かせ、青子が待つトロピカルランド前にやってくる。2人はケンカしながらもデートを楽しむ。そして19時27分、快斗と青子は園内にある3D映画館に。犯行予告の時間が近づき、抜け出すには丁度良い頃合いだった。暗い館内で快斗は3D映画が苦手だから外で待つと青子に伝える。すると、青子は取り出した手錠を快斗と自分の腕にかけ、もう少しじっとしていてと真顔になる。これで快斗は中森に顔を見られ、青子も疑っていると確信する。

 だが、快斗は焦らずに手錠から手を抜き、自分そっくりな空気人形を置いて、こっそりと映画館を抜け出す。上映時間は40分。上映が終わるまでに戻らなければ正体はバレてしまうため、快斗は博物館へと急ぐ。そして予告時間の直前、天井に貼り付いていたキッドは博物館の展示室に催眠ガス弾を落とす。眠気に襲われた警官たちがその場にへたり込むと、キッドは床に降りて天使の王冠の展示ケース前へ。上映が終わるまでは18分で、キッドは急いでケースの鍵を開けて王冠に手を伸ばす。その時、王冠の前から2本の手が飛び出してきてキッドの腕を掴む。それは隠れていた中森の手だった。中森は正体を暴いてやると言ってキッドのシルクハットをはぎ取るが…。