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ストーリー

第4話
10月25日(土)
「名探偵は白日の下に」

 事件を次々に解決するロンドン帰りの高校生名探偵、白馬探が世間の注目を集める。皆は怪盗キッドと白馬の対決を楽しみにしていた。青子と遊園地に来た快斗はペカソの名画、アダムの微笑みが美術館に搬入される様子を双眼鏡で確認する。キッドはこの名画を今夜奪うと予告していた。寺井によれば、この名画にはからくりが仕掛けられているという。キッドの予告時間は今夜22時。中森警部と警官隊が警備する美術館に白馬、後から警視総監がやってくる。白馬は警視総監の息子だった。

 その頃、キッドはパトカーに乗る警官を縛り上げ、警官に変装して美術館に潜入する。美術館を出た白馬はパトカーの中で縛られている警官を見つけ、美術館の上空に浮かぶアドバルーンに目を留める。この後、22時になると同時にアダムの微笑みから煙が出る。煙が晴れた時、アダムの微笑みは無くなっていた。中森たちは警官隊と共に部屋を出てキッドの行方を追う。部屋では1人の警官が四つん這いになって咳き込んでいた。それは変装したキッドだった。キッドはアダムの微笑みを奪う事に成功する。

 だが、白馬だけはキッドが部屋に残っている事に気付いていた。キッドはアドバルーンで逃げようとするが、白馬はアドバルーンのロープを切っていた。勝利を確信する白馬だったが、キッドは次の手を用意していて、ハングライダーで窓から飛び立つ。だが、キッドは突風に煽られて中森と警官隊がいる遊園地のスケートリンクに落下。キッドはダミー風船で中森をあざむいて何とか逃げる事に成功する。この後、キッドはアダムの微笑みに収納された宝石を取り出すが、それはお目当ての宝石ではなかった。

 翌日、快斗と青子のクラスに転校生として白馬がやってくる。この日はキッドが江古田美術館のブロンズ女神像を奪うと予告した日だった。青子はペアチケットが当たったと快斗をライブに誘う。快斗が素っ気ない態度をとると、白馬がライブにご一緒したいと名乗り出る。快斗はキッドを捕まえられないヘボ探偵とヘボ警部の娘はお似合いとからかう。すると白馬は今夜キッドを捕まえたら僕をライブに誘って欲しいと提案。青子は快斗を気にしつつも提案を受け入れ、白馬が負けたら快斗が青子を行く事に。

 夜、中森と警官隊は江古田美術館のブロンズ女神像の周りは警備し、白馬もキッドが来るのを待ち構えていた。キッドは青子と白馬のデートを阻止するために気合を入れる。この後、キッドは地下の通気口から美術館に忍び込もうとする。だが、地下室では白馬が侵入経路を読んでキッドを待ち構えていた。白馬は壁のスイッチを押して地下室は催眠ガスに包まれる。白馬の計算では地下室がガスに満たされるまで17秒。その時、キッドはトランプ銃を発射。白馬のガスマスクは床に転がっていく。キッドと白馬はガスマスクに向かって同時にヘッドスライディング。白馬の方がわずかにガスマスクに近かったが…。