金か?友情か?本性丸裸レース 『チェーンアスロン』

脚本家と女刑事

8月29日(月) 深夜0時54分~放送(関西ローカル)

※放送時間は都合により変更になる場合がございます。

みどころ

「世の中に繋がらない話なんてない!」
小さな劇団「シマウマミサイル」の脚本家である寺山薫平(中野裕太)は、物語を紡ぐ能力は非常に高いのだが、遅筆でいつも劇団員を困らせている。一方、学生時代は劇団の看板女優だった井上カオルコ(皆本麻帆)は刑事として事件解決に奔走するも、早合点の繰り返しでなかなか真実にたどり着けない。脚本が書けない男と、事件を解決できない女。
ある日、カオルコが謎の多い殺人事件について寺山に意見を求めると、寺山の筆が進み始め、事件解決は何故か舞台の上で行われることに。さらに、個性的な劇団員とともに、なぜか女刑事のカオルコまで舞台に立つことになってしまう。
全く新しい謎解きエンタテインメント、開幕!

場面イメージ

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あらすじ

 東京、日暮里にある小劇団「シマウマミサイル」。脚本家の寺山薫平(中野裕太)は、遅筆でいつも劇団員を困らせている。公演が近づいているが、この日も劇団員の野田美千代(浅見れいな)、前田光太郎(須賀健太)、坪田アン(藤村聖子)、渡辺圭介(日向丈)は、稽古場で鍋をして時間をつぶすしかなかった。
 そこに、稽古場のオーナーで、安く場所を提供してくれている鮫野四朗(大石吾朗)が、「ネギ買ってきたよ」とやってくる。「これ…玉ねぎですよね…」
薄暗い部屋で深夜まで脚本を書こうとする寺山のそばに、玉ねぎが落ちている。
 一方、同じころ、専業主婦・金森イズミ(荻野友里)が荒い息で、倒れている夫・金森達也(北山雅康)を見つめていた。そのそばには、白いチューリップと鉢植えが転がっている。気が動転しているイズミは、慌てて部屋を立ち去った。
 翌日、取調室で、女刑事・井上カオルコ(皆本麻帆)と後輩刑事・御手洗和輝(井上雄太)がイズミを取り調べている。イズミは犯行を認めているが、カオルコはどうにも腑に落ちない。「私がやりました」というイズミだが、警察が現場を訪れた時の状況と、イズミの供述のつじつまが合わないのだ。
 事件の違和感を御手洗に語るカオルコ。よく見るとその場所は、「シマウマミサイル」の稽古場だ。「その話、ここでやんなきゃダメですか?」脚本の書けない寺山は、彼女らを邪魔だと感じているが、カオルコはおかまいなし。実は寺山は、帝都大学法医学研究室に在籍していた頃から警察に捜査協力しており、卒業後も警察で働くものだと思われていた。しかし、学生時代に見た舞台がきっかけで演劇にハマり、卒業後も演劇の世界に身を置いている。そして、そのきっかけとなった舞台に出演していたのが、元「シマウマミサイル」の看板女優だったカオルコだ。大学卒業後、あっさりと演劇を辞め、刑事になったが寺山は今も、カオルコに舞台に立ってほしいと思っていた。
 早く寺山に脚本を書かせたい劇団員の不満を無視し、カオルコは寺山に事件の概況を説明する。容疑者のイズミは、夫・達也をチューリップの鉢植えで殴って殺害したと供述している。しかし、確かに達也の頭部には打撲痕があったが、致命傷となったのは腹部の刺傷であり、傍らには包丁が落ちていた。この包丁からはイズミの指紋が検出されたが、チューリップの鉢植えからは血痕も指紋も検出されず、元の位置に飾ってあった。
 一緒に話を聞いていた劇団員たちが混乱する中、後輩刑事の御手洗が「本人が認めてるんだし、いいじゃないですか。世の中、つながらない話だってありますよ」と言う。それを聞いた寺山の表情が変わり「いいえ、世の中に、つながらない話なんてありません。つなげてみせましょうか、その物語」と返す。
 決め台詞を言った寺山だったが、最年少劇団員・坪田アンに、スリッパではたかれ、「脚本を書け」と一喝されてしまう。
 後日、カオルコは改めて事件の捜査の進捗状況を寺山に告げに行く。イズミは父子家庭で育ち、父・後藤田保夫(諏訪太朗)は厳格に娘のイズミを育てた。達也の友人である医師・山崎弘一(森本のぶ)は、達也が殺されたとされる時刻の後に達也から電話を受けたと主張している。達也の会社には、明石まどか(松野井雅)、大石翼(森田涼花)、柴野佐知子(ちすん)の3人の女性がいる。
話を聞いた寺山は一言…「不倫だな」とつぶやく。イズミと山崎の不倫を疑ったカオルコは、勢いよく稽古場を飛び出すが…
 事件の捜査が進むのと時を同じくして、寺山の脚本執筆も進む。そして、最後のピースが揃ったとき「つながった」と言い、猛スピードで脚本を書き上げた寺山は、劇団員とカオルコに「さあ、稽古をはじめましょう」と告げる。驚き「なんで私も?」と言うカオルコに、寺山「犯人を落すのは、刑事さんの仕事でしょ?」と告げる。
公演当日、断片的な情報から、抜け落ちた感情を埋め合わせ、どんな物語を寺山は紡ぎ出したのか?
寺山の書いた脚本を演じ終わった時、犯人は明らかになるのだろうか?

スタッフ・出演者

脚本・・・・・・・・登米 裕一

寺山 薫平・・・・・中野 裕太
井上 カオルコ・・・皆本 麻帆
御手洗 和輝・・・・井上 雄太
野田 美千代・・・・浅見 れいな
渡辺 圭介・・・・・日向 丈
坪田 アン・・・・・藤村 聖子
前田 光太郎・・・・須賀 健太
金森 達也・・・・・北山 雅康
金森 イズミ・・・・荻野 友里
山﨑 弘一・・・・・森本 のぶ
明石 まどか・・・・松野井 雅
大石 翼・・・・・・森田 涼花
後藤田 保夫・・・・諏訪 太朗
柴野 佐知子・・・・ちすん
鮫野 四朗・・・・・大石 吾朗

主題歌

TOC 『過呼吸』
2016年8月31日発売
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