ストーリー

LOVE.12 9月17日(木)よる11:59~

STORY

 「この事件が全て解決したら、きちんと返事すると約束します」躑躅は花田米子から告白された事を真剣に考えていた。米子は躑躅のフィアンセだった篠原沙織が追っていた事件の真相を必ず突き止めると誓う。愛する躑躅のため、そして自分自身のために…。米子はケガをしている躑躅の代わりに鍵を預かって倉庫へ。貸し倉庫に入れられたスーツケースには1億円の札束がビッシリ詰め込まれていた。米子が動揺していると、吉崎率いる銀竜会の構成員たちが現れる。あえて米子を泳がせていた別府。吉崎たちの狙いはこの1億円だった。
 米子は助けに来た宮谷、滝田の車に乗り込んで追っ手から逃げる。米子はこの1億円が何のお金か調べるため、沙織の結婚日記に目を通す。そして、この1億円がサクラプロジェクトと関係している事を知る。この時、米子の携帯に躑躅から着信がある。米子はスーツケースに1億円が入っていた事を報告。躑躅は「その金は重要な手掛かりになります。誰にも絶対に渡さないで下さい!」と米子に頼む。電話中、躑躅の部屋に本庁の捜査官たちがやってくる。躑躅は青山ルミ殺害の容疑で逮捕されて収監されてしまう。
 「あー、お色直しはどうしようかなぁ。1回にするか、2回にするか」米子はウェディング会社を訪ね、ウェディングプランナーと挙式の相談をする。さらに米子はカクテルドレスを試着したりジュエリーショップで結婚指輪を選んだりと結婚に向けて準備を進めていた。だが、これは沙織の事件の捜査の一環だった。沙織の日記の最後に書かれていた「これですべてが繋がった。真実はあなたと過ごした日々の中に」という文章。米子は亡くなる前の沙織と同じ行動をとれば何か事件の事を掴めるかもしれないと考えたのだ。沙織は1億円とサクラプロジェクトの関係も掴んでいた可能性が高かった。
 その頃、躑躅は塚本の取り調べを受けていた。躑躅は硝煙反応の有無を調べれば自分が撃っていない事は明白と身の潔白を主張した後、サクラプロジェクトについて塚本に訊ねる。米子たちは日記に書かれていたヨガスタジオに来ていた。沙織はブライダル・ヨガに通っていたのだ。米子がヨガをしながら日記に目を通していると、銀竜会と麻薬密売組織の取引現場を押さえる捜査について書かれていた。警察はその場で現金3億円を押収したが、全て偽造紙幣だったという。そして、なぜか3億円の内1億円が梅津の手元に。宮谷は銀竜会が用意した3億円は本物だったが、梅津が偽造紙幣とすり替えたと推理する。
 この後も米子たちは沙織の足跡を辿っていく。そして、米子は結婚式の出し物の相談をしていた沙織の友人の河野美月と会い、躑躅に向けた沙織のメッセージ動画を見せてもらう。米子は幸せそうな沙織を見てボロボロと涙が出てくる。次に米子たちは刑務所を訪れ、日記に出てきた服役中の銀竜会幹部、花房章人から話を聞く。話を聞いた米子は本物の3億円がどこかで偽造紙幣にすり替えられたと確信。「気を付けろよ、米子。沙織が消されたのは事件の事を知りすぎたからだ」「わかっています。でも、私は犯人を絶対に許さない」すり替えたのは梅津と手を組んだ警察の人間の可能性が高く、米子と宮谷はこれまで以上に警戒を強める。その頃、硝煙反応の結果が出て、躑躅は嫌疑不十分で釈放される。
 最後に米子たちは沙織の事故現場を訪れ、花を手向けて手を合わせる。すると、そこに弥生が偶然通りかかる。米子が沙織の事故について訊ねると、弥生は当時、本庁の人たちが交通課に来て、遺品を必死に集めていた事を思い出す。本庁の人たちは婚約指輪も持ち去ったという。それを聞いた米子は事件解決の糸口がどこにあるかピンとくる。その時、米子の携帯に着信。それは釈放された躑躅からの電話だった。警視庁の参事官室では塚本と佐伯が会っていた。塚本は躑躅にサクラプロジェクトの事を聞かれたと報告する。塚本は3億円の真相についても探りを入れるが、佐伯は「君が知る必要はない」と軽くあしらう。塚本が出て行った後、佐伯の電話に着信がある。電話をかけてきたのは別府だった…。
 「だらずが!」米子は躑躅の自宅マンションを訪ね、ドアを開けたに躑躅に涙ぐみながら抱きつく。躑躅は「これから先は自分1人でやります」と米子に伝える。躑躅は米子に沙織と同じような目に遭ってほしくないと考えていた。だが、躑躅と一緒に事件を解決したいという米子の意思も固かった。日記を通して沙織の思いを一緒に辿ってきた米子。沙織はとても幸せそうだったが、ずっと続くはずの日記は途中で途絶えていた。「私は沙織さんの代わりになれないかもしれない。だけど、この続きを、沙織さんの追っていたものを一緒に突き止めたいの」躑躅は米子の気持ちを聞いて無言のまま頷く。
 この後、米子は沙織の婚約指輪を見せてほしいと躑躅に頼む。米子は本庁の人が指輪を持ち去ったと弥生から聞き、ジュエリーショップの店員が指輪の内側に好きな文字を刻印できると話していた事を思い出したのだ。沙織が日記に残した「真実はあなたと過ごした日々の中に」という文章。沙織は自分が狙われていると気付き、大切な指輪の内側に刻印としてヒントを残していたのだ。米子と躑躅はこの沙織のメッセージを足がかりにサクラプロジェクトの真相、黒幕の正体、消えた3億円の謎に迫るが…。果たして、米子は事件を解決して躑躅から良い返事を訊く事ができるのか…。それとも、“米子レーダー”が発動して躑躅は犯罪者になってしまうのか…。
 そして、米子は躑躅と結ばれることが出来るのか?