ストーリー

LOVE.6 8月6日(木)よる11:59~

今週のイケメンゲスト

  • 藤岡 イネ (赤座美代子)

STORY

 「私、もう辞めます!婚活!」突然、刑事課の皆の前で宣言した米子。いつもの「串升」に集まった弥生たちは婚活を辞めた理由を米子に訊ねる。「どうやら私、罪を犯しちゃった男の人を好きになっちゃうみたいで…」と真剣に打ち明ける米子だったが、“米子レーダー”を知らない弥生たちは真剣に受け止めずに大爆笑する。「もう、着られないのかな。ウェディングドレス」寂しげにつぶやきながらジョッキをあおる米子だった。その帰り道、米子は躑躅を偶然見かける。躑躅は女性と親しげにレストランに入っていく。
 翌朝、米子が出勤すると、刑事課におばあさんがやってくる。「ば、ばあちゃん!?」それは躑躅の祖母の藤岡イネ(赤座美代子)だった。「あなたには結婚してもらいます!」躑躅はイネの唐突な発言に言葉を失う。躑躅が改めて要件を訊くと、イネはお見合い写真を見せ始める。「何度言えばわかるんだよ。僕はそもそも結婚する気なんかない!」躑躅は自分の意思をはっきり伝えるが、イネは藤岡家の長男として早く跡取りを作ってほしいと説得する。「とにかく自分の将来は自分で決める」躑躅はイネから逃げるように去っていく。
 躑躅に早く身を固めて欲しいと願うイネ。米子は躑躅が彼女らしい女性と一緒にいた事を教えて安心させようとするが、イネはその女性が藤岡家の嫁として相応しいかを見極めると言い出す。そして、米子はイネに連れられ、両国署を出た躑躅を尾行する事に。躑躅は駅前で小松田栄子と落ち合い、オテゴロ・ウェディングという結婚式場に入っていく。栄子は米子が昨日見かけたのとは違う女性だった。イネは躑躅が結婚を予定している事に驚き、米子は二股している躑躅に怒りがこみ上げてくる。
 しばらくすると式場から出てくる躑躅と栄子。栄子は躑躅の肩に額を当てて泣いていた。米子とイネは2人に声をかけ、栄子を婚約者として話をするが、栄子は誤解である事を明かす。栄子はある事件の被害者で、躑躅に相談していただけだった。去年、栄子は90万円のダイヤの結婚指輪を50万円で買えるというキャンペーンに惹かれ、オテゴロ・ウェディングで挙式したという。だが、後になって調べてみるとダイヤはニセモノ。躑躅は警察である事は伏せ、栄子と夫婦を装って話に聞きに行ったのだ。だが、ウェディングプランナーの追川幸代から鑑定書もある本物のダイヤだと言われて門前払いにされたという。
 躑躅は結婚して1年経った今頃になってダイヤを鑑定した理由を栄子に訊ねる。「推測ですが、ご主人と不仲になって、この指輪を売ろうとしたのでは?質屋に持って行った結果、ニセモノだとわかった。違いますか?」「だらずが!」米子は捜査のためとはいえ、デリカシーの欠片もない躑躅にビンタをする。そして、捜査を進めていくと、この式場で挙式した何組かのカップルが同じ被害に遭っていた事が判明。塚本は潜入捜査するため、米子と躑躅に夫婦役になってと頼む。「彼と結婚なんて絶対嫌です!」「いや、僕だって…」2人は夫婦役になる事を拒絶するが、塚本は文句を言わずに演じる事を命じる。
 翌日、米子と躑躅は夫婦を装ってオテゴロ・ウェディングにやってくる。だが、躑躅は米子と息を合わせようとせず、結婚するカップルのように振る舞わない。躑躅はダイヤの指輪が安くなるキャンペーン期間中の来週に結婚式を挙げたいと担当の追川に伝える。このキャンペーンは人気があり、キャンセル待ちの状態だった。追川はカップルらしくない2人を見て怪訝な表情を浮かべる。式場から離れると、米子は息を合わせない躑躅に文句をつけるが、躑躅も言い返して言い争いになる。米子は「これはあなたのヤマよ。協力してほしいならもう少し努力すれば?」と捨て台詞を吐いて去っていく。
 どうしてもこの事件の犯人を捕まえたい躑躅。後日、躑躅は考えを改め、本当の婚約者に見せるため、米子の事を色々教えてほしいと米子に頼む。そして、躑躅は米子から趣味や嗜好などを徹底的に叩き込まれる。さらに躑躅は「串升」のいつもの女子会にも参加し、玲子や美香から米子の情報を教わる。そして、米子と躑躅は改めてオテゴロ・ウェディングにやってくる。躑躅は申込用紙の米子の記入欄もスラスラと書き込む。躑躅は米子が好きな花をブーケに選び、冷え性の米子のために控え室の空調を弱めにしてほしいと追川に頼む。躑躅は調べられる限りの米子の事を全て暗記していた。
 躑躅の努力の甲斐もあり、追川は2人の事を全く疑っていなかった。米子は躑躅の事を何も知らない事にふと気付くが、躑躅は知る必要はないと言って去っていく。その時、米子の前に躑躅を尾行していたイネが現れる。イネはパートナーの米子は知る必要があると言って、躑躅の過去を語り始める。躑躅はかつて結婚を約束した女性がいた。しかし、彼女は事故死。それ以来、躑躅は人を好きになる事を避けているのだ。「婚約者を私に紹介した時のあの子の顔が忘れられなくてねえ…」イネは躑躅に立ち直ってほしいと願っていた。
 後日、式場からキャンセルが出たと連絡があり、米子と躑躅は1週間後に挙式する事になる。米子と躑躅は式を取り仕切る神父のロバートにあいさつ後、及川から問題になっているダイヤの結婚指輪を渡される。この指輪は鑑定に回されるが、ダイヤも鑑定書も正真正銘の本物だった。しかし、被害に遭った指輪と同じ物がネットで売られている事が判明。宮谷はこの事実から会社ぐるみではなく、個人の犯行と睨む。犯人は結婚式の最中に偽物とすり替える可能性が高かった。「結局、藤岡と結婚式挙げなきゃならないのか~」「僕だって嫌です。でも、必ず、犯人を逮捕してみせます」躑躅はこの事件に対し、いつになく熱くなっていた。そして、結婚式当日…。ダイヤの結婚指輪が偽物か確認できないまま式は進行していき、米子と躑躅は誓いのキスをする事になるが…。