ハクバノ王子サマ

プラチナイト 読売テレビ・日本テレビ系 毎週木曜よる11:59

ストーリー

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第10話
12月5日(木) 23:59~放送
江川(新井浩文)の前で弱さを見せて泣きじゃくり、彼に抱きしめられた原多香子(優香)と、婚約者・カオリ(河北麻友子)の帰国が祖母の容態の悪化だと知り、彼女を抱きしめた小津晃太郎(三浦貴大)。多香子のためにカオリと別れる決意を固めていた晃太郎はしかし、彼女の祖母を安心させるためにカオリと『結婚するフリ』をすることを承諾してしまう。そうとは知らない多香子は、晃太郎がカオリの両親に挨拶に行くことを偶然聞いてしまい、ショックを受ける。
「私はどこまで行っても『2番手の女』なんだろうか」――不安になる多香子。思わず晃太郎のマンションの前まで行ってしまった彼女が目撃したのは、カオリの両親との会食ですっかり酔った晃太郎に、カオリがかいがいしく付き添う姿だった…。

「タカコサマ、会ってほしい人がいるんですけど」晃太郎の妹・琴美に誘われて向かった先に待っていたのはカオリだった。「私が戻ってきたんですから、もうコウ君に手を出すのやめてもらえますか?」真っ向からそう申し入れるカオリ。もし晃太郎に嫌われたのなら仕方ない、けど誰かに横取りされるのは許せないというカオリに何も言い返せない多香子は、その夜、晃太郎を自宅のマンションに呼び出す。
以前と変わらず、「カオリと別れるので待っていてほしい」と言う晃太郎。しかし不安がピークに達した多香子は「待ってろっていつまでですか?」と問い詰めてしまう。この状態のままではいられないと悟った多香子は、冬休みに入るまで仕事に集中させてほしいと晃太郎に告げる。「小津先生は私とどうなさるおつもりかわからないけど、仕事は私を裏切りませんから」。多香子の言葉に、晃太郎はしぶしぶと頷くのだった。

月日は過ぎ、すれ違ったまま迎えた終業式、そしてクリスマスイブ――多香子は晃太郎とろくに会話をすることもなく学校を後にし、ひとりでクリスマスケーキを食べた。翌日、実家に帰ったところで居場所はなく、父母や既婚の妹との会話に傷つくだけ…そんな折、晃太郎から着信が入る。「会って下さい。あの店で7時からお待ちしています、ずっと」その留守電のメッセージを聞いて、多香子の心は揺れる。
多香子へのクリスマスプレゼントを手に家を出ようとしていた晃太郎は、突然やってきた今村(柳下大)に引き留められてしまう。「お前、なに考えてるの?」今村はカオリから相談されて、晃太郎を諭すためにやってきたのだ。多香子との待ち合わせの時間が迫る――。

ひとり、待ち合わせの店に急ぐ多香子。そこで偶然に出くわしたのは江川だった。江川は、以前に多香子を抱きしめてしまったことを詫びる。「原さんのことがわかった気がして…支えてあげたいと思った」そう告げる江川。江川は、多香子が晃太郎と待ち合わせしていることを承知で、多香子がひとりにならないように側にいてくれるのだった。
一方、今村を振り切って多香子の元に向かおうとした晃太郎の前に、カオリが現れる。「行かないで。これ以上私を嫌な女にしないで」そう言って泣いたカオリに、何も言えない晃太郎。一向に現れない晃太郎に、多香子は…!?