オリジナル携帯小説

もうひとつのFACE MAKER

FACE-MAKERに登場する「ある人物」の裏側を描く、オリジナル小説。
あの「顔」に隠された、知られざる秘密とは……!?
毎週、放送終了後に「FACE-MAKER公式ケータイサイト」にて公開!

#13「番外編・プレゼント」
霧島京子隠された過去とは、実は……
「私、こう見えてもアメリカ合衆国連邦政府、証人保護プログラムの保護官なんです」
京子は、唖然としている沢田刑事を見て、ニッコリと微笑んだ。
顔を変え、記憶を失った霧島瞬の、保護担当となった京子――
霧島に妹だと思い込ませ、ペルソナクリニックで働きながら、命をかけて霧島を守ろうと決めたのには、理由があった。
それは、京子が10歳の時に遡る――
#12「神様のいたずら」
小松亜希が手に入れた「顔」を捨てたのは、実は……
偶然通りかかった焼鳥屋で働く、一人の女性の顔
あれは……わたしの顔だ……!
少し酔っ払った様子の客に優しく微笑みかけ、忙しそうに立ち働く「わたし」は、
とても幸せそうに見えた。
本当のわたしは、拓也を失ってしまったのに……。
拓也……。わたしが愛した、たった一人の人。
わたしを愛してくれた、たった一人の「弟」 
#11「たった一人の妹」
梶野美里が手に入れた「顔」を捨てたのは、実は……
女子高生をかばって、ヤクザに銃撃された市民・梶野美里――
街で見かけたテレビで、その女の顔写真がアップになった時、秋穂はハッとした。
――!……あれは……私の顔だわ……!
「家族でもないのに、人をかばって、撃たれるなんてねえ……」
近くにいたおばあさんが話しかけてきた。
「……たとえ本当の家族じゃなくても、それくらい……大切な、守りたい存在だったんだと思います。本物の家族以上に――」
そう言って、秋穂は両手に抱えていた鉢植えを、ぎゅっと抱きしめた――
#10「客寄せパンダ」
杉原マリエが手に入れた「顔」を捨てたのは、実は……
「この杉原マリエって、安藤瞳にソックリじゃねえか?」
テレビに映る『カリスマ美人シェフ』の顔を見て、事務員や兄弟子たちがざわめいている。
その様子を見ながら、紗世は心の中で呟いた。
――そりゃそうよ。あれは私の顔なんだから……。
紗世はテレビに目を移すと、マリエの顔を見て思わず、舌打ちした。
「カリスマって、どうせ、あんたも顔だけでしょ……」
早川紗世――彼女こそ、マリエの顔の元の持ち主、安藤瞳だった。
#09「約束」
如月信子が捨てた「顔」を手に入れたのは、実は……
「亡き如月リリカの跡を継ぐ、双子の妹・如月ノン、堂々デビュー!」
雑誌の表紙に踊る文字を眺めながら、如月ノンの顔を持つ香織は、ページを捲った。
巻頭カラーを飾っているのは、間違いなく、自分の描いた漫画だ。
――やっと、手に入れた。これで、約束を果たすことができる。
「……真紀、やっと私達の夢が叶うよ」
香織は、“FROM MAKI”と彫られたペンを握り締めた――。
#08「会いたくて」
柏木香苗が捨てた「顔」を手に入れたのは、実は……
突然、奈々恵の職場に現れた沖田と名乗る男は、そう言った。
『柏木香苗』の顔に変えた奈々恵は、必死で訴える沖田から眼を逸らす。
「……ごめんなさい。私、結婚して新しい人生を始めようとしているんです」
怖くなって、咄嗟にそう言ったが、本当は結婚する相手なんかいない。
奈々恵が愛したのは、保だけ――。
だが、脳死状態になった保に、今さら会えるわけがなかった……。
#07「ふさわしい顔」
田坂顕が手に入れた「顔」を捨てたのは、実は……
「チャンピオン田坂の入場です!」
割れんばかりの田坂コールの中、堂々とリングへ向かっていくボクサー・田坂顕。
会場の観客席の中で、守屋はその姿を嬉しそうに見つめていた。
――その顔、お前にやって良かったよ。
そう呟き、守屋は静かに姿を消した……。
#06「消えたアイドル」
逢坂愛が手に入れた「顔」を捨てたのは、実は……
「愛ちゃんこそ、ナンバーワン!また来週も会いに来るよ」
上機嫌でクラブから出てきた中年客を、笑顔で見送るホステス・逢坂愛。
その愛の顔を、物陰からじっと見つめながら、俺は激しく動揺していた。
――あの顔は間違いなく、雪代だ!……やっぱり、あの噂は本当だったのか!?
でも、なんで雪代がクラブで働いているんだ!?
卒業式の日のあの誓いを、お前はもう忘れてしまったのか……?
#05「奇跡の少女」
工藤初美が捨てた「顔」を手にいれたのは、実は……
「私は工藤初美なんかじゃない!この顔は整形したのよ!! 私の本当の名前は――」
その言葉が終わらぬうちに、男はいきなり美菜子の胸をナイフで刺した。
――どうして? 私は工藤初美なんて女、知らないのに……
薄れゆく意識の中で、美菜子は自分を刺した男の顔を見た。
え、橋田くん? その顔が一瞬、彼の顔と重なる。
――そういえば、橋田くんもあの時、こんな怖い顔をしていたな。
#04「夢のあと」
大久保優が捨てた「顔」を手にいれたのは、実は……
「川島。こいつを撃て」
そう言って、組長らしき男が、目の前の男に拳銃を手渡した。
こ、殺される……! 俺は必死で叫んだ。
「ひ、人違いかなんかです! ……お願いします! 助けて下さい!」
けれど男は拳銃を向けて、ゆっくりと俺の方に近づいてくる。
これから人生をやり直すはずだったのに……。
亜美と……二人で……。
#03「この愛のために」
安西エリナが手に入れた「顔」を捨てたのは、実は……
「春の連続ドラマ『あっちゃんの夢』のヒロインは、安西エリナさんに決まりました」
偶然テレビから流れるニュースを見て、愛理は心臓が飛び出しそうになった。
テレビに映る安西エリナの顔――あれは、間違いなく私の顔だ!
驚く愛理の横で、テレビに映るエリナの顔を愛おしそうに見つめる大杉……。
その瞬間、愛理は狂おしいほどの嫉妬を感じていた――。
#02「ノルマの女」
内田優子が捨てた「顔」を手に入れたのは、実は……
「優子、僕が悪かった。帰ってきてくれ!」
街中で内田保に声をかけられ時、律子は心の中でほくそ笑んだ。
こんな偶然があるだろうか。あまりにも思い通りに事が進んでいる。
……よし、私は今日からこの男の妻になってやろう。
これで、ようやくノルマを達成できる――。
#01「美しすぎる私」
島野佳代子が捨てた「顔」を手に入れたのは、実は……
「島野佳代子さんだね。あなたを横領容疑で逮捕します」
突然、目の前に現れた刑事にそう言われ、奈津美は驚いた。
――違う!誤解だ!私は島野佳代子じゃない!
わざわざ美しい顔を捨てて別人になり、ようやく幸せを手に入れたと思ったのに…
どうして私の幸せを奪うの!!