Story ストーリー

第12話(最終話)

第12話(最終話) 2016年6月30日(木)よる11:59 OA

  天童一花(剛力彩芽)は、自身の行動で想善会グループの会長を怒らせたことによりドクターカーの廃止とクビを朝城勇介(中村俊介)から言い渡される。また、メンバーの弥生(久保田磨希)、岡村(伊東孝明)、権藤(遠藤雄弥)も、それぞれ畑違いの職場に嫌がらせのような異動を命じられていた。一花は、弥生達をそのような処遇に追い込んでしまったことに責任を感じるのだが……。

  一方、朝城総合病院は正式に想善会グループから支援の打ち切りを通達されていた。激しく狼狽する勇介。理事長の朝城涼子(かたせ梨乃)は息子・勇介のためになんとしても病院を残したいと焦る。勇介も「ここで終わったら、負けじゃないか……」と他の支援先をあたることにするが、それは険しい道のりだった。

  そんな中、一花の処遇に納得できず物申した安住紗那(笛木優子)と院長の田所行雄(木下ほうか)も涼子の怒りを買い、病院を去る事に。どんどん孤立して行く勇介と涼子。

  その日の夜。帰宅した一花は母の美奈子(東ちづる)と息子の一太郎(横山歩)に病院をクビになったことを報告する。あえて明るく応援してくれる美奈子と一太郎に励まされる一花。しかし、ドクターカーに乗れなくなると思うと一花の気持ちは重い。そんな時、想善会会長の息子、岩重康孝が突然、家を訪ねてくる。康孝は、自分が親しくしている大きな病院で働いてみないかと一花に声をかけてきたのだ。その病院では高度な医療技術を持つエキスパートを育成する意向があり、一花は適任だと康孝は言う。突然の話に戸惑う一花だったが、またとない話だと喜ぶ美奈子から「お医者さん、続けたいんでしょ?」と説得され、引き受けることに。しかし、同時に想善会グループが朝城総合病院への支援を打ち切ったと聞き、ドクターカーと弥生達のことが気にかかる一花。

  翌日、荷物の整理と最後の挨拶をしに病院に行く一花。そこで、弥生達が新しい職場でひどい扱いを受けている姿を目の当たりにする。更に、勇介からドクターカーを売却すると聞いた一花は「私はともかくドクターカーは間違っていません」と勇介に訴える。しかし勇介には相手にされず、他の大病院へ行くことを責められてしまう。

  その頃、とうとう銀行からも融資を断られた涼子は、病院を畳む覚悟をしていた。更に一人の母親として、息子の育て方が間違っていたのではないかと自問していた。しかし、そんな涼子に反発する勇介。勇介は「これからの人生、無能な負け犬として生きて行けって言うのか?」と言い放つと病院を出て行く。暗い表情で道を歩く勇介の前に、バスに乗ろうとする幼い男の子と大きな荷物を抱えた母親の姿が。それは、昔の自分と涼子の姿を重ねて思わせる光景だった。思わず母親に手を貸す勇介。しかし、その時ナイフを手にした逃亡中の強盗犯が現れて……。

  一方、一花は自分の無力さを感じながら病院を後にしようとしていた。すると一花を呼び止める権藤の声が。なんと勇介がバスの中で刺されたというのだ。 すぐさまドクターカーに向かって走り出す一花。弥生、岡村、権藤も走る。紗那と田所院長も走る。そして涼子も……。

  果たして一花たちの、そしてドクターカーの運命は!?

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