Story ストーリー

第11話

第11話 2016年6月23日(木)よる11:59 OA

  理事長・朝城涼子(かたせ梨乃)の怒りを買いドクターカーを下りるように命じられた天童一花(剛力彩芽)。一花の後任に涼子が連れてきたのは、一花の元恋人で一太郎の父親である矢崎直道(細田善彦)だった…。

  しかも再会した矢崎の言動は、一花が思い描いたものとは全く違うものだった。6年前、何も言わず一花の前から姿を消した矢崎。一太郎のことを伝えれば喜んで自分の元へ戻って来てくれると一花は信じ続けていた。その思いがあるからこそ頑張ってこれたのだが、実際の矢崎は一花との再会に困惑している様子で、更に矢崎が突然居なくなった理由は一花と距離を置きたかったからだと知りショックを受ける。そして一花は、一太郎は他の人との間に出来た子だと矢崎に嘘をついてしまう。

  そんな中、朝城総合病院は存続の危機に直面していた。利益が上がらないことを理由に最大の援助先である想善会グループから支援を打ち切られる可能性が出て来たのだ。この窮地を脱する為に涼子と息子の朝城勇介(中村俊介)は親子で手を組み、大幅な経営改革を行うことに。そしてその矛先はドクターカーへ向けられる…。

  一方、ドクターカー待機所では矢崎への引き継ぎが行われていた。ぎこちない雰囲気の一花と矢崎。これからの一花の処遇を心配する弥生(久保田麿希)達。そんな時、勇介から出動の指令が入る。想善会グループ会長の息子・岩重康孝から直接電話で勇介に出動要請があったのだ。傷病者は康孝と一緒にいた女性で神社の石段から転落したとのこと。急ぎ出動する一花達。

  現場に到着すると傷病者の女性・杏奈は康孝に付き添われて座っていた。そして康孝も杏奈も「もう大丈夫だ」と言い、診察させようとしない。仕方なく撤収する一花達だったが、杏奈がお腹を押さえている様子が気にかかる。更に弥生達が、康孝は他の女性と結婚するので身辺整理で杏奈を突き飛ばしたのではないかと噂話をしているのを聞き心配が募る。しかし、矢崎から「これ以上関わる必要はない。余計な詮索はするな」と言われてしまい何も出来ないまま帰路につく一花。

  その後、車庫でドクターカーの写真を撮ったりしながら勉強している矢崎と会う一花。そこで矢崎が海外医療ボランティアでドクターカーのノウハウを生かしたいと考えていることを知る。更に矢崎から「自分は大勢の命を救う医療を目指している、一花とは医療に対する考え方も見ているものも違う」と言われてしまう。また涼子と勇介には逆らうなと一花に忠告する矢崎。「もうちょっと、器用に生きていけばいいだろ?自分の為に」その言葉が胸に突き刺さる一花。

  その日の夕方、杏奈と偶然再会する一花。そして杏奈が康孝の子供を妊娠していることを知る。杏奈は康孝に迷惑がかかるからと妊娠のことは伝えず一人で産み育てるつもりだと言う。そんな杏奈に自分を重ねてしまう一花。一花は杏奈にかける言葉が見つからない…。

  翌日、朝城総合病院では、想善会グループ会長の岩重敏春と息子・康孝を呼び病院の再生計画についての話し合いが行われることになっていた。それを計画したのは勇介で、先日のドクターカー出動の件で康孝の弱みを握ったことを武器に話を進めようとしていたのだ。そんな中、一花に杏奈からお腹が痛いと連絡が入る。症状から切迫流産を疑う一花。すぐにドクターカーで駆けつけたい一花だが、車の鍵は勇介が持っている…。

  意を決して、話し合いが行われている理事長室の扉を開ける一花。「出て行け」と勇介に罵倒されるなか、一花は杏奈とお腹の子供をドクターカーで助けたいと懇願するのだが…。

  果たして、一花は杏奈とお腹の子を救うことが出来るのか!?また、矢崎との関係はどうなる!?

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