Story ストーリー

第10話

第10話 2016年6月16日(木)よる11:59 OA

  「救急より!海岸に於いて溺者あり!」猛スピードで現場に向かうドクターカー。海から引き上げられた中年男のもとに駆けつける天童一花(剛力彩芽)、朝城勇介(中村俊介)、弥生(久保田磨希)、岡村(伊東孝明)、権藤(遠藤雄弥)。すると男は町の喫茶店のマスター・板倉(おかやまはじめ)だった。

  無事にドクターカーでの処置を終え、病院に搬送された板倉は、足が折れただけで大事には至らなかった。板倉の元気な様子に安堵する一花だったが、勇介は釣りが名人級だという板倉が足を滑らせて崖から転落したことがどうしても解せないでいた。更に板倉に対する妻と息子の態度にも不自然さを感じていた。

  その後、板倉のことが気になった勇介は、板倉が経営するカフェに行くことに。すると店は閉店、しかも板倉は他人の保証人になり多額の借金を作ったあげく、借金取りから追われていることを知る。そんな板倉に、自分の父親を重ねてしまう勇介。実は勇介の父親である先代の院長は、板倉と同じように他人の評判はすこぶるいい反面、身内にしか見せない別の顔があったのだ。

  その夜、借金取りに殴られてボロボロになった状態の板倉の息子が板倉の病室にやって来た。「どうして俺の父親は、お前みたいな奴なんだよ!?」と息子に罵倒される板倉。そして「どこまで母さんに迷惑をかけるんだよ」と詰め寄られた板倉は、とうとう病院から姿を消してしまう……。 

  翌朝、慌てた様子で板倉を探す紗那(笛木優子)の姿が。そして一花は、紗那から、今朝届いた検査結果で板倉が重病であることが分かったと知らされる。「この状態で自覚がないわけがない」と言う紗那。するとそれを聞いていた勇介が「死ぬつもりだから、知らせる必要も、治療するつもりもないと思ったんだろ?」と言い放つ。更に「借金に追われ、家族に迷惑をかけ続けた板倉が最後に出来ることは保険金目的の自殺だ」と言いきる。それを聞いた一花は、すぐさま板倉を探しに行こうとするのだが、勇介に行く手を遮られてしまう。そして「それ、お前の仕事か?」と詰め寄られる。そして、とうとう怒りが爆発した勇介は「お前さ、あいつとそっくりなんだよ!?俺の、あのどうしようもない父親に!」と言い放つ。勇介の言葉に唖然とする一花……。

  その後、院長の朝城涼子(かたせ梨乃)によって、院長室に連れて来られた一花と勇介。そして、そこで一花は、勇介の父親である先代院長の秘密を知る。 一方、一花の息子・一太郎(横山歩)は、偶然ある写真を見てしまう。それは母・一花が、見たこともない男性と仲睦まじく写っている写真だった…。

  果たして、一花は板倉を見つけ出し救うことができるのか!?そして、ドクターカーと一花の運命は!?

10