Story ストーリー

第8話

第8話 2016年6月2日(木)よる11:59 OA

  ドクターカー待機所で雑務処理をしている天童一花(剛力彩芽)、弥生(久保田磨希)、岡村(伊東孝明)、権藤(遠藤雄弥)。「休みがない」と愚痴をこぼす岡村が眩暈を起こす様子を目撃した一花は心配になるが……。その時、ドクターカーに出動要請が入る。傷病者は60歳代男性、頭部裂傷、意識混濁。現場に向かうドクターカー。

  現場では、酒に酔って足を滑らせた漁師の悠木禎一(綾田俊樹)が倒れていた。車内で応急処置をする一花だが、意識を取り戻した悠木は病院への搬送を拒む。「あなたに万一のことがあったら、うちが責任を問われますから」という冷淡な朝城勇介(中村俊介)の言葉でなんとか病院へ搬送することに。

  その後、救命処置室で治療する悠木の元に一人娘の茉莉恵(野村麻純)が駆けつけるが、悠木と茉莉恵は目を合わそうとしない。そして酒を飲んで転倒したという悠木のいい加減な行動に怒りを覚えた茉莉恵は、検査を拒む悠木を説得もせず、帰ってしまう。そんな2人の様子を見て心配になった一花は、茉莉恵の後を追い、悠木に検査を受けさせるようお願いするのだが、「私が何を言っても無駄な人なんです」と茉莉恵に拒否されてしまう。更にそれを見ていた勇介に「他人の親子関係に干渉することは医者の仕事か?」と罵倒されてしまう。しかし、悠木が右足をかばうように歩いて帰る姿を見た一花は、やはり気になってしまう……。

  数日後、茉莉恵が先日のお礼にと和菓子職人の婚約者が作ったどら焼きを持って現れる。一花は茉莉恵から「家庭を顧みず漁にばかり出ていた父・悠木を憎んでいる」ことを打ち明けられる。更に茉莉恵は「先日、父から、十年前に亡くなった母親の位牌と遺影を渡された。あの人は自分一人で生きて行きたい人なんです。母も私もお荷物なんです。」と悩みを話す。親子のわだかまりに対して、かける言葉が見つからない一花だが、悠木が足を引きずっていたことを茉莉恵に伝えると漁協の診療所ならば何か分かるかもしれないと言う。

  すぐさま漁協の診療所に行った一花は、悠木が重度の動脈硬化で歩くのもやっとの状態であることを知る。悠木に病院に来るよう説得する一花だが、治療が右足の切断しか無いことを知っている悠木は頑として拒む。

  病院に戻った一花は、紗那(笛木優子)に悠木の治療法について相談するのだが、紗那の答えはやはり右足切断以外ない、と。それを聞いていた勇介は、お節介な一花の行動に腹を立て、またもや罵倒する。

  落ち込む一花は廊下でふらつきながら歩く岡村と遭遇する。心配する一花。そこで岡村が長年隠してきた持病のことを知る。

  翌日、悠木に病院に来るよう説得してもらう為、もう一度、茉莉恵に会いに行く一花。今から寄りたい場所があると茉莉恵が向かった場所は、母親の墓地だった。そしてそこは、悠木が先日倒れていた場所の近辺だった。悠木が痛みをこらえながらも墓参りをしていたことを知る一花と茉莉恵。しかし、妻を思っていながらも、なぜ悠木は妻の位牌と遺影を茉莉恵に渡したのか?一花は悠木に確認する為に漁港へ向かう。すると、一花の携帯に岡村から着信が入る。悠木が船の上で倒れドクターカーの出動要請が入ったというのだ。悠木を救命するため港へ向かって走る一花!!

  果たして、一花は悠木に治療を受けさせ救うことが出来るのか!?悠木と茉莉恵の父娘の絆の再生は出来るのか!?

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