Story ストーリー

第2話

第2話 2016年4月21日(木)よる11:59 OA

  ドクターカーの中で点検をしている天童一花(剛力彩芽)の携帯電話が鳴る。発信者は公衆電話。しかし、出ると相手は何も喋らず、すぐに電話は切れる。不審に思う一花。

  その頃、理事長室では朝城勇介(中村俊介)が理事長の朝城涼子(かたせ梨乃)にドクターカー廃止を訴えていた。さらに勇介は、一花が行ったドクターカーでのオペはリスクの高い博打だと批判する。そして、もしドクターカーの存在意義を認めるとするならば、一度死んだ患者を生き返らすことができた場合だけだと断言するのだった。

  理事長室での話など露程も知らない一花。すると、また一花の携帯に公衆電話から着信が入る。今度は子供の笑い声が聞こえた後、電話はすぐ切れる……。何度もかかってくる不審な電話が気になる一花。

  翌日、病院へ向かう一花の携帯電話に着信が入る。「ドクターカーさんですか?妹が病気みたいなんです」と男の子の声。一花は症状を聞いた後、診察に行きたいからと住所と名前を聞くのだが、男の子は口ごもり、「桃果、待ってて」とだけ言うと電話は切れてしまう。どうしても『桃果』という名前が引っ掛かる一花…。家に引き返し保育園の連絡先メモを確認する一花。かかって来た電話番号は息子・一太郎(横山歩)の同級生、倉田桃果の家の電話番号と同じだった。実は、桃果と兄の倉田健太は、離婚しようとしている両親に仲直りしてもらいたくて、桃果の身体の調子が悪いことを隠して思い出のキャンプ場へ行っていたのだ。病気の桃果が家族で山奥のキャンプ場に行っていると知り、焦る一花……。

  急ぎ病院に行き、安住紗那(笛木優子)に、桃果の症状を説明する一花。紗那の診断は虫垂炎、しかも病状はかなり悪化しており生死にかかわるというものだった。

  ドクターカー待機所に飛び込んで来る一花。弥生(久保田磨希)、岡村(伊東孝明)、権藤(遠藤雄弥)に「助けに行きたいんです。お願いします。力を貸して下さい」と懇願するのだが…。その時、再び一花の携帯が鳴る。相手は健太。「お願いです、妹を助けてください!」と切羽詰まった声。「山にいるのね、どの辺?」と聞く一花。その時、大きな音と悲鳴が響き、電話が切れてしまう。呆然とする一花。すると「緊急事態である事は間違いない」と弥生。更に「ドクターヘリではその山への着陸は不可能だ」と権藤。一花、弥生、岡村、権藤の思いが一つになった。そして一花たちはドクターカーへ乗り込もうとするのだが、そこへ勇介が立ちはだかる。出動を反対するかと思いきや、「なぜ、もっと早く俺に言わないんだ」と言うとドクターカーの出動を許可する勇介。勇介に別の思惑があるとは思いもよらず、ドクターカーへ乗り込む一花たち。

  大きな雲で覆われた、キャンプ場のある山へ到着するドクターカー。未舗装の山道を上って行く。そこへ人影……健太を発見。ドクターカーを見て泣きじゃくる健太。そして健太の案内で妹・桃果がいる小さな洞窟へ急ぐ。そこには意識を失った桃果と母の倉田佐和子(霧島れいか)の姿が。ところが、父親の隆夫(森岡豊)は崖から落ち、大けがをしたまま別の場所で動けずにいることを知る。勇介と権藤は健太の案内で父・隆夫の救出へ。一花はすぐさま桃果の治療を開始するのだが…。時すでに遅く、隆夫は、心肺停止状態に陥っていた!?

  果たして一花は、隆夫を生き返らせることが出来るのか!?家族のピンチを救う事ができるのか!?

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