ストーリー

14時限目
7月11日(土)
サテイの女

  鑑は人気ゲーム「バトルワールド3」を買うため、昼食を我慢して昼食代を浮かせていた。鑑が3週間分の昼食代を浮かせ、目標額に達した事を喜んでいると、蔵持円とマッスル探検部の部員たちが言い争う声が聞こえてくる。円は探検部の部費を減らしたのだ。円は見ただけでモノの価値を金額に査定できる能力の持ち主。その能力を買われ、1年ながら生徒会の会計係に抜擢されたのだ。円はいずれ実家の会社を継ぐ事になっているという。円は飯をおごってとマキナに頼む鑑に気付いて目の色を変える。

  鑑は秋葉原で「バトルワールド3」を購入。その帰り道、鑑はフリーマーケットに立ち寄り、500円と破格で売られる限定フィギュアを発見。そこに現れた円はそのフィギュアに20円の値札を付ける。実はこのフィギュアは服を脱がすと胴体に穴が開いたキズモノだった。この後、鑑は円と一緒にフリマを見て回る。鑑は適正価格を見極め、値切りしてくれた円に感謝。この日は円の16歳の誕生日で、鑑はお礼として購入したモノの中から好きな物を上げると伝える。すると、円は鑑自身が欲しいと言い出す。

  鑑は適当に聞き流し、追いかけてくる円を振り切る。この後、鑑は探検部の部員たちに囲まれた円を発見。部員たちは部費をカットされた仕返しに来たのだ。鑑はコスプレイヤーのゲリラ撮影会があるとウソのツイートをして、カメラを手にしたオタクたちをその場に集める。鑑はこの混乱の隙に円を連れて逃げる。だが、この混乱で購入したばかりの「バトルワールド3」は粉々に。鑑がショックを受けて泣いていると、円は新品の「バトルワールド3」を鑑に差し出す。実はこのソフトを販売する日本で1番勢いのあるソフトメーカーKMCは円の実家だった。

  円は16歳になると、人生のパートナーを決めるのが実家のしきたりだと打ち明ける。円は鑑と結婚し、KMCを世界一のソフトメーカーにしたいと考えていた。だが、鑑は全く取り合わずに帰っていく。夕方、円は自分の事をよく知ってほしいと鑑の家に泊まりに来る。純音は現実を知れば目が覚めると判断し、円を一泊だけさせる事に。円は家事を全て任せてと言って晩御飯を作る。円はアスリートの純音のために高タンパク質、低脂質の料理を作り、鑑には色々なアニメに登場する料理を用意。鑑は円の手料理を食べ、見た目だけでなく味も気に入る。円はいつの間にか部屋もきれいに掃除していた。

  純音は円の家事スキルに驚くが、円は実家の都合で色々と仕込まれたが、大した事ないと謙遜する。この後、鑑は風呂に入りながら円の事を考える。鑑はソフトメーカーの娘の円があれだけの料理や家事を叩き込まれている事を疑問に思っていた。風呂から上がった鑑は円が結婚を焦る理由を調べるため、KMCのサーバーをハッキング。鑑は機密文書を見つけ、円が結婚を急ぐ理由を知って…。

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