ストーリー

7時限目
5月16日(土)
美少女のヒミツ

  銀杏学園の教師になった鑑が授業を終えて一息ついていると、受け持つクラスの生徒でもある妹の純音がクラスメイトの千波花音を連れてやってくる。純音は花音が苦手な物理を教えて欲しがっていると鑑に伝える。どうしても大好きな歌手、ユー・レッドポンドのコンサートに行きたい花音。花音の家は厳しく、今度の物理のテストで学年10位以内に入らないとコンサートに行かせてもらえないという。

  鑑がわからない箇所を渋々訊ねると、花音はスマホでメールを打って送信。花音がメールを送ったのは純音だった。純音は花音が送ったメールの内容を鑑に伝え、鑑は2人のやりとりをおかしいと感じる。帰宅後、純音は花音が一切喋らない事を鑑に打ち明ける。中学時代からクラスメイトだった2人。花音は中学の時に声をからかわれ、それ以来、会話はメールを使うようになったという。花音が喋らない事は有名になり、何人もの猛者たちがあの手この手で喋らせようとしたが成功した者は1人もいなかった。

  鑑は純音から花音がどんな声をしているか聞くと俄然やる気になる。後日、花音は鑑に呼び出された理科準備室に入って驚愕。そこはアフレコスタジオに変貌していた。実は花音はアニメ声だったのだ。鑑はどうしても声が聞きたくてスタジオに改造したと説明。花音はどうしてそんな事をするのかとメールで抗議するが、鑑はプロの声優でも生まれながらのアニメ声は10人もいないと花音の声がいかに貴重かをレクチャー。そして、鑑はアフレコを始めようとするが、花音は鑑の腹にパンチをして去っていく。

  鑑はそう簡単に花音の声を聞く事はできないと実感しつつも、すでに花音を喋らせるための授業の準備を進めていた。後日、花音は図書室で物理を勉強するが、なかなかはかどらない。そこに鑑がやってくる。テストまでは一週間で、鑑は目標には程遠い状況に見えると言って花音の気持ちを逆撫でする。花音は怒って図書室から出ていこうとするがドアが開かない。鑑が図書室のドアを音声入力方式に改造していたのだ。だが、花音は怒りにまかせてドアを破壊して図書室を出て行く。

  放課後、帰宅した花音は居間を見て絶句する。そこでは鑑と純音が花音の両親と楽しそうに話していた。花音は勉強の邪魔だから帰ってほしいと嫌悪感を露わに。鑑は言いたい事を言えと花音に伝え、純音が通訳をやる事に。花音は家にまで押しかけてきた理由を訊ね、鑑はお前の物理の成績を学年10位以内に上げるためと答える。鑑は10位以内になった時の報酬は花音の声と勝手に決めるが、花音は二度と喋る気はないと拒否。鑑はユーのコンサートに行きたいのに本当にそれでいいのかと花音を問い質す。心が揺れ動く花音は本当に1週間で10位以内になれるのかと確認。鑑は半信半疑の花音に10位以内に入れなかったら教師を辞めると断言する。鑑は花音の物理の成績を上げるための秘策を用意していた…。

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