事件ファイル

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2016年9月3日(土)放送

第830話 「ゾンビが囲む別荘(前編)」

 コナン、蘭は小五郎に連れられ、群馬の森林にある西洋館風の貸し別荘にやってくる。この貸し別荘は昨夜観た沖野ヨーコが出演するゾンビ映画「ゾンビブレイド」のロケ地だった。小五郎は映画、TVで使われたロケ地をファンが見学する“聖地巡礼”にコナンたちを連れてきたのだ。蘭が本当にゾンビが出そうな森を怖がっていると、そこに服部平次、遠山和葉がヌッと現れる。平次たちはこの別荘で起きた事件を調べるために来たという。聖地巡礼でこの別荘を見に来た時に車の前に急に飛び出してきた何かを轢いたカップル。それはズタボロの服を着て首の骨が折れたゾンビだったという。

 そのカップルは車で逃げ、知り合いの大阪府警、大滝警部に相談。平次は大滝から話を聞いて真相を確かめにきたのだ。この後、映画監督の内東徹人、プロデューサーの原脇崇、女優の河端理亜、カメラマンの江尻恭子、照明の倍賞織江、音響の二宮雅八がワゴン車に乗ってやってくる。徹人たちは「ゾンビブレイド」続編の予告フィルムを撮りに来たという。徹人以外は全員、大学のホラー研究会の部員だった。撮影が始まろうとしている時、小五郎はトイレへと駆け込む。小五郎は森の毒キノコを誤って食べて寝込む事に。撮影は順調に進むが、いつの間にか原脇がいなくなって騒ぎになる。

 皆は別荘の中を捜し、コナンと平次が絶命した原脇を発見する。原脇の遺体は録画中のスマホを握っていた。平次は遺体の状況から死後30分から1時間と考える。スマホには原脇がペットボトルの水に青酸カリを入れ、その水を飲み干す動画が残っていて、皆は原脇が自殺したと考える。ズボンのポケットには封筒に入れた映画のサブタイトル「死霊の葬列」を記したメモ。スマホに残された遺書のような文章にも「死霊の葬列」という言葉は使われていた。発表前のサブタイトルを知るのは原脇だけ。封筒の封は破られてなく、コナンはスマホの文章も原脇が書いたと判断する。

 平次は遺書に出てくる内東承治という人物の事を皆に訊ねる。承治は他界した徹人の弟で、皆が入っていた大学のホラー研究会の部長だった。徹人は承治の死に方が奇妙だったとコナンたちに打ち明ける。8年前、ホラー研究会の部員たちはこの別荘でホラー映画を撮影。監督の承治は途中でホラーからミステリーに変更したという。殺人犯はゾンビではなく生身の人間という設定で、承治は部屋から人が消えるトリックを自ら実演。承治は10分待って部屋に入れと指示し、皆が10分後に部屋に入ると承治は本当に消えていたという。皆は承治を捜したが見つからず、承治を放って原脇の車で街へ出掛けたのだ。その時、理亜が風邪をひいて3日間寝込み、皆が4日目の朝に別荘に戻ると、承治は消えた部屋で首を傾け、体育座りしたまま餓死していたという。8年前の話を聞いたコナンと平次は…。