事件ファイル

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2013年4月13日(土)放送

 「豪華客船連続殺人事件(後編)[デジタルリマスター版]」

 武を閉じこめたはずの倉庫の鍵が開いていた。が、鍵は外からでなければ開けられない。にわかに共犯者の存在が浮上する。アリバイのない人々が醜くお互いの動機をさぐりあうが、第三の犠牲者が出てしまった。船内が突然停電した時、ちょうどトイレに行っていた一郎が闇の中で足を刺されたのだ。洗面台の下には 凶器となった祥二の包丁が落ちていた。しかし祥二は皆と一緒にいた、となると犯行可能なのはやはり武・・・・・・?皆を食堂に集めコナンたちは武を捜しまわる。その時、一郎の船室に入ると沢山の夏江のデッサン、またイーゼルの片隅に木炭と、そのケシゴムとして使うパンの塊が置いてあるのをみつけた。すべて を理解したコナンはいつもの様にうまく小五郎を麻酔銃で眠らせて秋江の部屋に全員を集めて語った。犯人は豪蔵を殺害した後、廊下の血を拭き花をわざと落とした。が、袖口に入り込んでいた木炭のついたパンのかけらを落としたのに気付かなかった。そして凶器を海に捨てたところを竜男に見られた為、予定外の第二の殺人に及んだ。その疑いを武にもかける為、倉庫の鍵を開けた事が災いした。そこで自分を被害者に仕立てるための第三の犯行。真犯人、一郎は自分で自分の足を刺したのだ!
夏江を思い続けてきた一郎は豪蔵に夏江と結婚させてこしいと頼みに行った。が、全財産を譲るほど夏江を可愛がっていた豪蔵にはまったく取り合って貰えず、 かつ昨日のデッキでの冷たいあざけりの言葉。一郎はそんな豪蔵を、また夏江を奪って行く武をも許せなかったのだ。ようやく疑いの晴れた武。過去の事件に恨みをもってはいたが、それ以上に僕達は僕達の時代に生きたい、と夏江に語るのだった。