2007年07月16日放送

第479話 「名探偵コナン海の日2時間スペシャル「服部平次との3日間」」

瀬戸内海に面した島の小高い丘に立つ洋館。広い庭一面にはラベンダーの花が咲き誇っている。そこにメイド、水口香奈(みずぐちかな)の悲鳴が響く。令嬢が施錠された部屋で首を吊って死んでいたのだ。半年後、洋館を訪れた高校生探偵は新事実を付き止め、香奈が令嬢を殺害した犯人として疑われる。警察の厳しい尋問を受けた香奈は断崖から飛び降りてしまう…。

コナンは小五郎が運転するレンタカーで、蘭、大阪から来た服部平次、遠山和葉と共に桜の名所に来ていた。コナンは平次と2人きりになると、水無怜奈が大阪にいたか、真偽を確かめて欲しいと頼む。コナンは大阪の通天閣をバックにコンビニ袋を持った水無の写真をファンのHPで発見したのだ。コナンが水無の事を探る本堂瑛祐について、平次に説明していると、傅久(でんきゅう)という若い修行僧が小五郎に気付いて声をかけてくる。

傅久は謎を解いて欲しいと小五郎に依頼。傅久によれば、先日、和尚を訪ねてきた女性が部屋から消えてしまったという。その女性は寺の離れに宿泊した翌朝、腹に刃物が刺さった状態で絶命。だが、警察に連絡した後、傅久らが離れに行くと女性と共に畳に流れていた血までもが消えてしまったというのだ。小五郎らは近くにある寺に行って和尚からも話を聞く事に。

傅久が奉公している昇岳寺に到着後、小五郎は女性の事を住職の釈蓮(しゃくれん)に訊ねる。すると、釈蓮は離れに小五郎らを案内する。その離れには4つの部屋があり、一部屋の広さは8畳。そして、小五郎らは死体があったという北に面した部屋へ向かう。傅久は死体があった場所を指差し、平次とコナンはその場所の畳を持ち上げて不審な点がないか調べる。

蘭と和葉は部屋の隅、床の間の方に目を向ける。床の間の前にはガラスケースに入った小さな仏像。釈蓮によれば、その仏像は四天王の1人、多聞天。西の部屋には広目天、南の部屋には増長天、東の部屋には持国天の仏像が置かれているという。この後、小五郎らはレンタカーを停めた場所に戻り、このまま帰るか、泊って翌日に調べ直すかを相談。そこに血相を変えた傅久が現れる。

傅久は離れの真ん中で腹に刃物が刺さった女性が死んでいると小五郎らに説明。部屋はこの間と同じ北の部屋だという。すぐに平次らは部屋に駆けつけるが、女性の死体はなかった。すると、釈蓮は、女性の姿は母親が恋しい傅久が心に生み出した幻だと説明。18年前、母親は傅久を寺に預け、海に身を投げたという。女性が消えたという3日前は来客すらなかったと釈蓮は説明する。

だが、平次は3日前には女性がいたと反論。続いて、コナンが畳の隙間で見つけたピアスの留め金を取り出し、女性がいた事を証明する。すると、釈蓮は2ヶ月前まで奉公していた修行僧2人のピアスだと説明。釈蓮はその2人が変装して街に遊びに出ていたと明かす。傅久によれば、2人は離れでお酒を飲んでいた事を釈蓮に怒られ、寺を出て行ってしまったという。

コナンと平次はそれでも納得できずに離れを調べるが、畳に血の跡は見つからない。結局、女性がいた証拠を見つけられず、車がある場所へ戻る事に。だが、コナンと平次は腑に落ちない。畳表に見つけた煙草の焦げ跡とビールの染みを、最初に離れに行った時に気付かなかった事が引っかかっているのだ。車から離れまでは走って往復7、8分。時間は十分あるため、平次は畳を入れ替えたと推理する。

この後、小五郎らは車の所で待っていた蘭、和葉と合流。その時、コナンはメガネに貼り付いた落葉から何かに気付き、平次も和葉の風車を見て何かに気付く。2人はトリックを見破ったのだ。コナンらは寺に戻り、傅久にトリックの仕掛けを明らかにする。四天王を納めたガラスケースの底に裏から畳表を貼り、血の染み込んだ畳の上に載せていたのだ。平次は、この仕掛けを作ったのは出ていった修行僧2人で、それを利用したのが釈蓮だと推理する。

さらに今夜の死体は女装した釈蓮だと推理する平次。釈蓮が死体のフリをしいのは、同じ事が2度あれば、傅久の錯覚だと思い込ませる事ができるから。釈蓮は風車のように並べられた畳の配置を換えた上で、このトリックを使って畳に染み込んだ血を隠したのだ。この後、コナンらが離れに向かうと、そこには釈蓮の姿。観念した釈蓮はコナンらに真相を告白する。

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