2007年11月26日放送

第489話 「法廷の対決III 目撃者は検察官」

 東京拘置所の接見室で、妃 英理は竹内浩明(たけうちひろあき)と面会する。竹内は居酒屋で酒を飲んだ後、車で被害者を跳ね、そのまま逃走したのだ。担当検事の九条は竹内を10日も拘留。妃は釈放されない訳を訊ねるが、竹内は何も答えない。面会後、妃は拘置所を出た所で九条と遭遇。妃は竹内が自首し、犯行を認めている事を理由に釈放を請求するが、九条はそれを断る。
 小五郎、コナン、蘭は妃を手助けするため、警察署にある事故車両を調べる。車内を見たコナンは運転席の狭さに疑問を持つ。男性の竹内が座るにしては狭すぎるのだ。係員によれば、九条も座席の狭さを気にしていたという。続いて、小五郎らは事故現場へ移動し、目撃者のタクシー運転手から事故の状況を聞く。犯人の顔を見ていない運転手に対し、コナンは犯人が小さい人だったかを確認。すると、運転手は犯人が女性だった可能性を九条に聞かれた事を明かす。最後に運転手は犯人が逃げ去る時、頭の横辺りが光っていたと証言する。
 この後、コナンと蘭が妃の事務所を訪ねると、妃は竹内の妻、麻里子(まりこ)と話していた。帰り際、麻里子の頭の横がキラリと光り、それを見たコナンはハッとなる。麻里子のメガネの縁には宝石の装飾があるのだ。麻里子が帰った後、蘭はタクシー運転手の証言を妃に報告。犯人が女性かを九条が気にしていた事を告げると、妃は竹内が麻里子の身代わりになっているかもしれないと推測。九条が保釈に応じないのは、このためだったのだ。現在、麻里子は建設会社の社長代理。昨年、社長だった父親が脳溢血で倒れ、1人娘の麻里子が代理を務めているという。竹内はその会社の部長なのだ。
 妃は通っているスポーツジムで窃盗現場を発見。偶然、同じジムに通っている九条が犯人を取り押さえる。この時、妃は九条の狙いが麻里子と気付いた事を告げ、竹内の釈放を請求。すると、九条はようやく竹内の保釈を認める。保釈後、コナンと蘭が見守る中、妃は麻里子の身代わりになっているのかと竹内に質問。竹内が動揺しながら否定すると、妃は九条に嘘は通じないと言い放つ。すると、竹内は九条の事なら自分の方がよく知っていると意味深長な事を言う。
 竹内の言葉が引っ掛かったコナンは探偵事務所に戻ると、新聞の縮刷版を調べ、竹内の会社がマンションの手抜き工事で騒がれた5年前の記事を見つける。政界を巻き込む疑獄事件に発展するはずが、子会社の設計事務所の所長が自殺した事によって立ち消えに。コナンらは九条がこの事件を捜査していたと推理する。この後、探偵事務所に竹内が死んだという信じられない連絡が入る。
 すぐに小五郎らは竹内のマンションへ向かう。妃は竹内が6階の自宅ベランダから飛び降りて自殺したと小五郎らに説明。竹内は九条の目の前で飛び降りたという。コナンは竹内に自殺する理由がないため、この自殺を疑問に思う。後日、九条は竹内の葬儀に参列。この時、麻里子は竹内の死を九条のせいにする。表に出た九条は記者たちに囲まれ、小五郎とコナンは九条が逃げる手助けをする。そして、待っていた妃に車に乗り込んでその場を離れる。
車内で、妃は自殺前に竹内のマンションを訪ねた理由を九条に質問。竹内は本当の事を話したいので自宅に来て欲しいと連絡してきたという。九条は5年前の事件についても言及。自殺した所長の部下だった竹内の証言を突破口に自演の全容を解明できるはずだったという。ところが、竹内は突然証言を翻して起訴を断念する事に。その後、竹内は社長の娘、麻里子と結婚したという。
続いて、九条は竹内が亡くなった日の事を話し始める。九条は約束した8時にマンションへ行き、エレベーター前で麻里子と会ったという。麻里子は竹内から変なメールが届いたため、慌てて外出先から帰ってきたところだった。そして麻里子と九条の目の前で竹内は頭から飛び込むようにベランダから外へ落ちていったという。その夜、小五郎は竹内の行きつけのお店を訪ね、ママから竹内が死ぬ前の晩に離婚してやり直すと話していたという情報を入手する。
後日、コナンは遺体検案書に目を通し、ジャージのズボンを穿いた竹内が上着を着ていた点を不審に思う。小五郎も竹内の自殺に疑問を持っており、2人は竹内のマンションを調べる事に。検案書には頭部にレンガによる打撲痕と記載されていたが、竹内が落ちた駐車場にレンガはない。花壇のレンガはベランダから離れすぎているのだ。この後、コナンは上を見上げ、ベランダの不審な点に気付く。小五郎、コナンは管理人に頼んで竹内の部屋も捜査。コナンが気になったのはベランダにある衛星放送のアンテナ。竹内の家だけがとんでもない方向に向いていたのだ。さらにコナンはベランダと部屋の中を調べ、竹内は自殺ではなく、他殺されたと確信する…。

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