2003年01月06日放送

第304話 「揺れる警視庁 1200万人の人質」

コナンと少年探偵団の子供たちを連れて郵便局強盗事件の実況検分をしながら、佐藤刑事は3年前の連続爆破事件を思い出していた。携帯電話には、その時から消すことができないでいるメールが残っている。犯人の罠にかかり、最後の爆弾の在りかを突き止めるのと引き換えに殉職していった松田刑事。彼の最後のメールには、爆弾の場所と共に「あんたの事、わりと好きだったぜ」という文が付け加えられていた。佐藤刑事はこの事件と松田刑事のことが忘れられない。

またしても爆弾予告電話があり、捜査にきた白鳥警部はこのことを高木刑事に話す。「佐藤さんがまだ彼のことを引きずっているなら、我々には勝ち目はないよ」と言う。今日は11月 7日、7年前と3年前に爆弾事件が起きた日だ。捜査を終え、一人で車に乗りこんだ白鳥警部の車が佐藤刑事やコナンたちの目の前で爆発。コナンは犯人が刑事を予告電話でおびき出し、その隙に車に爆弾を仕掛けたと考える。白鳥警部は車内に貼られていたメッセージが3年前の連続爆破事件の犯人からだと気づき、ドアを開けると爆弾が爆発すると予知する。それなのに、危険を冒してすぐにドアを開け外に出ようとした。白鳥警部は佐藤刑事に犯人のメッセージを早く見せたかったと言う。それは、佐藤刑事を悩ませている消せない記憶を吹っ切るチャンスだと考えたからだ。

重傷を負った白鳥警部が佐藤刑事に手渡した犯人のメッセージは、「俺は剛球豪打のメジャーリーガー さあ延長戦の始まりだ…」とあり、3年前の連続爆破事件で送られてきた犯人の予告状と酷似した文面だった。同じメッセージが警視庁管轄内の警察署にも一斉に送られていた。警視庁では、FAXの文面から爆弾は 2つ、爆発時刻は明日正午と午後 3時と推測し、緊急配備を敷く。

コナンと少年探偵団の子供たちは、佐藤刑事と高木刑事の車に乗りこみ、両刑事と一緒に爆弾の在りかを推理しようとする。1,200 万人の東京都民を人質に警察への恨みを晴らそうとする犯人にコナンも刑事たちも怒りを燃やすが、発見される爆弾は偽物ばかりで、捜査員は犯人に翻弄されているようだった。

朝になり、佐藤刑事は高木刑事の身を案じ、コナンたちを家に帰すことを口実に高木刑事を捜査の現場から遠ざけようとする。もう二度と身近な人間を死に神に連れて行かせない、佐藤刑事はこう決意していた。だが、車中で1個目の爆弾が東都タワーのエレベーターに仕掛けられていると気づいたコナンは、高木刑事と共に現場に急行する。東都タワーでは、小さな爆発が起きエレベーターが止まっていた。電話でこれを聞いた佐藤刑事は3年前と同じように警察を誘い込むための犯人の罠だと気づく。佐藤刑事は高木刑事にそのまま待機するよう命じるが、少女がエレベーター内に閉じ込められていると知った高木刑事は佐藤刑事の制止を振り切りエレベーターに駆けつける。高木刑事も佐藤刑事を守ろうと必死なのだ。小さな体を利用してコナンが少女を救出するが、コナンと高木刑事はエレベーター内に閉じ込められてしまう。

佐藤刑事の推測どおり、これは犯人の罠だった。エレベーターのケージの上に登ったコナンが爆弾を発見する。起爆装置が作動するのを防ぐには、コナンが一人で爆弾を処理するしかなさそうだ。爆弾処理班から解体のための道具が届き、指示を仰ぎながら解体を始める。作業は順調に進むが、あと少しのところで犯人のメッセージが現れる。もう一つの爆弾の在りかをこの爆弾の爆発3秒前に表示するというのだ。コナンはすでに予告文の暗号を解読し、2つ目の爆弾の設置場所を推理していた。だが、都内に該当する400 カ所の内、どこに仕掛けられているかがわからない。その場所にいる全員を確実に助けるには、松田刑事がやったようにメッセージが現れる爆発3秒前まで待たねばならない。松田刑事と同じように、コナンは高木刑事の携帯電話に自分の推理をメールに打ち込んでもらい、メッセージが表示されるのを待つ。設置場所が判明すると同時に送信してもらうつもりだ。コナンもまた、この世で一番死なせたくない大切な人を守ろうとしていた。

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